四季報2019春号全部読む! 第19回 瀬戸氏更迭は創業家潮田氏がLIXILを私物化しおったせい?

小出監督・・・残念です。なんというかまるで平成の終わりとともに世を去られたような感じで、さみしく思います。さて、そんな四季報2019春号全部読む!前回は867~916P(5110 住友ゴム工業~5491 日本金属)を見ていきました。(前回記事:第18回 MARUWAは5G銘柄の主役にNARUWA?

今回は916~966P(5541 大平洋金属~5967 TONE)を見ていきますが・・・なんと今回ほとんどチェック企業がなかったので、LIXILをめぐるドタバタと関連銘柄についてちょっと書いてみたいと思います。

 

クリック証券は信用取引するならベストだね。

5541 大平洋金属~5967 TONE(916~966P)

5711 三菱マテリアル ↓前号比減額 市況関連株【非鉄金属】セメント、銅、加工、電子材料の4本柱。業績は不調気味のところにインドネシアの銅精錬がトラブル続きで泣きっ面に蜂。来期以降は工具が好調で、銅精錬も操業再開。配当利回りが2.68%とまあまあ。

三菱マテリアル平成30年間の株価推移は?

三菱マテルアルの株価は、まさに「寄り天」。平成元(1989)年の始値9,000円から一気に13,600円に駆け上がったと思いきや、翌平成2(1990)年、統合により現社名となった途端、半値近い6,000円水準まで下落。その後30年間高値を回復しないまま現在に至ります。まさに失われた30年・・・といったところでしょうか。

 

5802 住友電気工業 →前号並み 市況関連株【非鉄金属】電線トップ。自動車用のワイヤー、光ファイバーなどの大手。来期は自動車関連が好調の予測。配当利回りが3%を超えている。直近の株価は年末年始の低迷から戻し、秋口のレンジ相場に戻った様相。

住友電気工業の平成30年間の株価推移は?

 

平成元(1989)年は1,450円からスタートした住友電気工業株は、バブル崩壊で約半値まで下落したものの、その後平成12(2000)年に2,295円まで上昇。意外にもこれが平成の最高値。その後は600円前後から2,000円前後の間を行き来し続ける展開が20年近く続いています。

 

LIXILお家騒動を考える

5938 LIXILグループ ↑前号比増額 市況関連株【金属製品】住宅設備の最大手。INAX、トステムなどの企業が集まり誕生した一大グループでしたが、このところその屋台骨が揺らいでいます。

2016年に社長に就任した瀬戸欣哉(MonotaROの創業者・会長)氏が、LIXILグループの業績、株価低迷の責任をとり、昨年10月をもってグループ全体のCEO、さらにこの3月末で、社長からも退任したわけですが、この退任は、同グループの実質的オーナー潮田洋一郎氏(旧トステムの創業家出身)の力によるものであるということが言われています。

そもそも瀬戸氏が外部から招へいされたきっかけも、前任者の藤森義明氏のM&A施策に不満を持った潮田氏の意向といわれており、2代続けて外部から招へいした経営者を事実上更迭するという、非常に混乱した状況になっています。

それにしても同社の経営体制は複雑です。同社サイトのガバナンス体制図を見てみましょう。

図の真ん中にあるLIXILグループの取締役・代表執行役兼CEOが潮田洋一郎氏で、図下方の「事業会社」の中でも中心企業LIXILの代表取締役・会長が山梨広一氏(グループの取締役も兼務)、図の左上にある取締役会の議長が金森良純氏、そして彼らグループの取締役を指名する指名委員会というものも設置されており・・・。

いったい誰が最終責任者なのかが非常にわかりにくいです。

また、こうしたオーナー企業だと、オーナー(潮田氏)が会社の株式の大部分を握ることが多いのですが、潮田氏の保有分は3%程度決して大きくありません。にもかかわらず、あたかも自らのプライベートカンパニーのようにふるまっているのは、釈然としない印象があります・・・。

ちなみに、解任された瀬戸氏は、CEOへの復帰を目指すと明言しており、混乱はますます続きそうです。

LIXIL(旧トステム)の平成30年間の株価推移は?

そんなごたごたなLIXIL(株式コード上はトステムのものが引き継がれているので、平成13(2001)年まではトステムとしての値動き)の平成30年間の株価ですが、やはり最高値は平成元(1989)年の6,651円で、この高値を30年間更新できないどころか、最安値に迫ろうかという水準で、平成を終えようとしています。

やはり、所有と経営の分離が、無責任な経営業績・生産性の低下を招いていると思うのですが。

まとめ

今回は917~966P(5541 大平洋金属~5967 TONE)まで見てきましたが、実質的にチェックしたの3社だけでしたね(笑)。ほとんどLIXILの話だったし。

次回は967~1016P(5969 ロブテックス~6113 アマダホールディングス)を見ていきます。金属、機械系企業に交じって成長著しいベンチャー企業も出てきますよ。(次回:第20回 リンクバルは新たな分野に目をクバル?


四季報読者必読の書!

~今号ここまでのまとめ~
第18回 MARUWAは5G銘柄の主役にNARUWA?
第17回 富士フイルムがガンガンがん対策を研究中
第16回 オリエンタルランド株は安定して高値を目指しマウス?
第15回 武田シャイアー買収も居丈高な態度は禁物!
第14回 ZUUの株価はZUUっと低迷?
第13回 PKSHA Technology 成長に拍車でテンバガー!
第12回 ラックのサービスでセキュリティ対策もラックラク?
第11回 セレスは暗号資産業界の成長をあせれす(あせらず)待て!

四季報2019 春号全部読む!第1回~第10回まとめ

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・「新分野」「新境地」など、大きく生まれ変わる気配のある企業
・新興企業であれば、20%以上の増収、10%以上の営業利益率を数年続けられる企業
・サブスクリプションなど安定した収益モデルを持つ企業
・その他時事ネタ株
・好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。特に気になった点は太字で。

コメント

タイトルとURLをコピーしました