四季報2018秋全部読む! 第28回 ここらで上げてもいいコロナ

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四季報2018秋全部読む!前回は非鉄金属企業を見ていきました。この辺はわからない企業が多く、厳しいですが、今回からは金属製品企業です。ドラム缶や、工具など、比較的作っているものが思い浮かびやすいので、まだわかりやすいかもしれません。

本当は今回一回で金属製品企業全部見ようと思ったんですが、結構資産株(PBRが低い割安企業)がおおかったんで、2回に分けます。

これマジであと1カ月で終わるとは思えないw

今回から、チャート貼るんじゃなくて、直接Yahoo!ファイナンスのリンク貼ることにしました。それが一番手間ないですね(気づくのが遅すぎる)。

 

記事の更新ペースが遅くて、このままじゃ次号出ちゃうよと、そう思う方は↓のリンクから四季報秋号をチェックして自分だけの企業を探してみてください。

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~ここまでの投稿~

第27回「タコ配?いきなり配当2倍企業!」
第26回「UACJってアメリカの大学かな?」
第25回「溶かして固めてくっつけて」
第24回「ベントナイトって何かゲームに出てきそうな」
第23回「セラミックセラミック」
第22回「激熱!カーボン企業!」
第21回「切れるな伸びろ!ゴム企業!」
第11~20回まとめ 第1~10回まとめ

番外編①「あの不動産企業は今」
番外編②「ピーター・リンチの株式分類法とは?(前編)」  ③「同(後編)」

 

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPER、PBRが低いこと
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
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あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。

また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。

 

5900 ダイケン ~ 5949 ユニプレス【金属製品※建設、輸送用機器あり】

5901 東洋製罐HLDG 市況関連株・資産株 缶詰からペットボトルまで包装容器首位。四季報によれば「シェア絶大」。なんというワイドモート(=深い濠≒参入障壁のこと。ウォーレンバフェットの好きな表現)。それだけでなく、自社株買いも積極的。上限1800万株・300億円は発行済株数の約9%というとてつもない規模。保有株は約1,500億円、土地も約800億円。ものすごい資産株。

 

5905 日本製罐 資産株 製缶中堅。18L缶(1斗缶)の大手でもある。ここは依然投資していたが、あまりにも値動きがないので、すぐ売ってしまったことがある。ここは株だけで30億円、子会社で8億円の土地をもっていたりする。ただ、有利子負債が多いので、自己資本比率が低い。一方でPBR0.3倍は超割安。

 

5907 JFEコンテイナー 資産株 JFE系、ドラム缶でシェアトップクラス。配当利回り3%超え。PBR0.5倍を切る。営業利益率は8.5%と同業よりはマシ。株価的には今年の春以降下げっぱなし。直近では10/30に決算が発表されているが、第2四半期終了時点で進捗率42%と芳しくない。ここから先も厳しいか。

 

5909 コロナ 資産株 ♪コ・ロ・ナのサウンドロゴと暖房機器でおなじみ。暖房機器では最大手。夏場の猛暑が効いて、エアコン好調。意外に好財務で借金ゼロ、ネットキャッシュは180億円。値動き的には直近で大きくさげている。♪ここらで上げてもいいコロナ~。(小林旭の自動車唱歌をなぜか知る1980年代生まれ)

 

5911 横河ブリッジHLDG 市況関連株 鋼製橋梁の最大手企業。部品を共通化して高品質と低コストの両方を実現するシステム建築が絶好調。生産能力増強のために第二工場を建設中。来年夏には本格稼働予定。今年は営業利益率10%超えも、人件費、資材が高騰しており、来年度以降は下回る予想。株価は完全なヘッドアンドショルダー(三尊)で、下げ止まらない。

 

5918 瀧上工業 資産株 鉄骨橋梁の中堅企業。ネットキャッシュが110億円で時価総額135億円。業績的にはみるものなし。2018年以降は株価下げっぱなし。持っている現金より時価総額の方が安いのはさすがにおかしいので、そろそろ修正されるはずだが・・・。

 

5921 川岸工業 資産株 鉄骨専業。「好財務」コメあり。ネットキャッシュ40億円で、自己資本比率77%なので、非常に手堅い経営。それでいて、営業利益率も14.5%と高い。その一方で株価が全然冴えない。2017年に入ってからの上げを全部消してしまいそうな勢いで株が下げている。この下落のために、配当利回りが3.7%まで上げている。決して悪い企業ではないのだが。

 

5929 三和HLDG 市況関連株 シャッターといえばこの会社!シャッター国内トップ。一方で、非シャッター分野も強化中。M&A積極的で、LIXIL傘下の国内4位の同業を買収。海外では、オランダの工場を拡張して、生産量5割増。株価は大きく見れば上昇トレンド。10月の下げも何とか耐え抜いた感じ。

 

5938 LIXILグループ 市況関連株 住宅設備の最大手。トステム、INAXなどが統合して誕生。自己資本比率低く有利子負債大きいのが不安。10/22に業績予想が下方修正され、増収減益と発表され、何か発表が出るたびにドンドン株価が下げている。この不振の責任を取り、役員が報酬の減額を発表しているが、焼け石に水だろう。配当利回りは4.6%と高いが、いったいいつまで続くか。

 

5947 リンナイ 市況関連株 ガス器具トップ。売上高の半分が海外。好財務体質で、有利子負債ない一方でネットキャッシュは1016億円ととんでもない金額に。株主的には配当してほしいのではないだろうか。営業利益率は10%にちょっと届かないが、この業界では十分優秀な方。

 

5949 ユニプレス 市況関連株 自動車用プレス最大手。プレス技術とは・・・従来の鋳造、切削による部品の製造に比べて、より効率良く大量に自動車部品を製造できる技術のこと(四季報のおかげでモノづくりに少し詳しくなったw)。売上高の2/3が海外向けのグローバルな企業。チャートはまるでビットコイン価格のよう(笑)下げ止まったかどうか、何度も確認される値動き、このまま上に行くか、下を掘るか・・・。営業利益率は7.8%とまあまあ。

 

まとめ

今回は、金属を加工した製品を作る企業を中心に見てきましたが、不動産や株など多くの資産を持ちながら全然株価があがらない、いわゆる「資産株」が非常に多かったです。

さて、次回も引き続き金属製品の株が続きます。ニッチな会社、資産株など、結構取り上げる企業が多いです。それではまた次回。

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