四季報2018秋全部読む! 第25回 溶かして固めてくっつけて

四季報2018秋全部読む!前回はガラス・土石系の企業を見てきましたが、今回からはまた全く異なる、といっても市況関連株であることに変わりないですが・・・鉄鋼系企業を見てまいります。グローバル企業からちょっと変わった企業までいろいろあります。

なお、このところの下落で、四季報掲載時からチャートの形がかなり変わっちゃった企業も多いので、できるだけチャート載せます。

 

記事の更新ペースが遅くて、このままじゃ次号出ちゃうよと、そう思う方は↓のリンクから四季報秋号をチェックして自分だけの企業を探してみてください。

 

 

~ここまでの投稿~

第24回「ベントナイトって何かゲームに出てきそうな」
第23回「セラミックセラミック」
第22回「激熱!カーボン企業!」
第21回「切れるな伸びろ!ゴム企業!」
第11~20回まとめ 第1~10回まとめ

番外編①「あの不動産企業は今」
番外編②「ピーター・リンチの株式分類法とは?(前編)」  ③「同(後編)」

 

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPER、PBRが低いこと
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
その他時事ネタ

あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。

また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。

 

5401 新日鉄住金 ~ 5565 新日本電工【鉄鋼(前半)】

鉄鋼大手四社比べてみた

まずは鉄鋼大手四社を比較してみました。なんというか、同じぐらいの規模の企業がなく、ばらけています。やはり「大手企業二番手が一番儲かるの法則」通り、JFEが一番採算がよいです。ただ全体として、利益率が低い・・・。原料コストや設備の維持コストが大幅にかかるのが原因なんでしょうが、なかなか厳しそうです。

なお、日新製鋼は19年1月に新日鐵住金の子会社となる予定です。

続いて四社の値動きをチャートで比較します。四社のチャート(2年)を重ねてみました。青が新日鉄住金赤が神戸製鋼所緑がJFE黄が日新製鋼

赤の神戸製鋼所が17年にガクッと下がってるのは例の不正の一件ですね・・・。それ以降はJFEの独壇場。

新日鉄住金はグループ内企業を整理統合中。神戸製鋼所は不正の影響を100億円程度見込んでいる。JFEは東京電力と相乗りして産廃処理施設の統合会社を設立。日新製鋼は12月26日で上場廃止、その後新日鐵住金の子会社となる予定です。

 

5421 東京製鐵 市況関連株 独立系企業で、業界首位クラス。資材が高騰している一方、価格を値上げすることで対応できている。営業利益率は6.3%で、大手四社より良い水準。また、ネットキャッシュも豊富で546億円。800円~100円のレンジ相場が1年半以上継続。10月以降一時レンジ下限を割ったがその後回復している。今後1000円に戻ってこられるかどうかがポイント。

 

5449 大阪製鐵 市況関連株 新日鐵系の電炉は主にこの会社が担当。営業利益率8.4%は鉄鋼業界では高いレベルでは。こちらもレンジ相場が続いているが、その下限はまだはっきりと割っていない。

 

5451 淀川製鋼所 資産株・市況関連株 独立系の圧延メーカー。どこの会社かと思ったら♪ヨドコーのあそこか。物置屋さんだと思ったら、メッキ鋼板が主力の会社。営業利益率6%。好財務のコメントあり。PBR0.5倍を切り、有報によれば株式が280億円以上、土地も180億円。チャートは全然冴えない。また、9月には不祥事発覚ということで、当面厳しいかも。

 

5463 丸一鋼管 市況関連株(配当施策的には優良) 溶接鋼管で国内首位。売上高4割海外。配当、自己株買い積極的で好財務。ほとんど負債なくネットキャッシュは400億円以上。営業利益率13%と優秀。値動き的にも非常に安定している。

 

5464 モリ工業 市況関連株 ステンレス溶接管大手。自動車向けが主体。ちょっと業績的にはコスト高で不調な様子。一方で研究開発も行っていて、新式の生産設備を導入開始。値動きはこの2年かけて山を登って降りている途中といった感じ。下りきってはいないので、まだまだ下がるだろう。

 

5471 大同特殊鋼 市況関連株 世界最大級の特殊鋼企業。そもそも特殊鋼というのは、鉄に様々な元素を添加することで、熱に強くなったり、錆に強くなったりする鋼材のこと。(同社サイトの受け売り)つまりは、加工技術という付加価値をつけることができる企業というわけ。販売先は自動車が中心。チャート的にはもう2018年以降は全然ダメなかんじ。この2年チャートからさらにさかのぼって、2016年前半をみると、さらに下(3,300円)があるので注意。

 

5484 東北特殊鋼 市況関連株・資産株 大同特殊鋼の系列企業だが、不動産事業の売り上げが全体の1割を占めている。PBRが0.4倍台と非常に低い。また、ネットキャッシュが50億あり。もしここが独立系なら、どこかに高値で買われないかなという期待があるが、既に大同特殊鋼系に入っており、その方向性はない。営業利益率は10%超えていて好採算。チャートは山下り中。

 

5486 日立金属 市況関連株 高級特殊鋼、ネオジム磁石など世界的に高シェア。シェアが高いと何かと有利。売上、利益の変動が激しく、読みにくい。(ピーター・リンチも、金属系は読みにくいと言っていたが)。現在は積極的に設備投資中で、安来工場に大規模設備導入。値動きは今年に入ってから下落基調、夏から回復も10月で再び下落。

 

まとめ

今回は鉄鋼系企業(5401 新日鉄住金~5565 新日本電工)を見てきました。結構数が多いので、前後半に分けてみていきます。

本当にこのあたりの企業は、市況が読めなきゃ話になりません。こちとら鉄鋼作るのにどうやって作るのか、何が要るのか、そしてそれらの相場と見通しなんて、よく知らないんだからwよっぽどの資産株とか、超割安とか、わかりやすい材料がないと買えないでしょう。

次回は後半戦、5602 栗本鐵工所以降となります。

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