新企画!つなぎ売りのオッサン 第1話 「退屈な株」を探せ!

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前回のおさらい

前回は、これまでの株取引スタイルへの反省と、テクニック重視のより堅実な売買への回帰を表明し、その具体的な手法として現物取引を空売りを組み合わせた「つなぎ売買」を始めよう・・・という回でした。

規則的な値動きの株を探せ!

銘柄の値動きを上手くとらえて売買するには、値動きが分かりやすい株であることが大事です。

林先生の「つなぎ売買の実践」によれば、人気株優良株はつなぎ売買には不適だとされています。これらの株は、既に資金が流入しきっている状態なので、売り圧力が強く、規則性のない値動きになりがちだというのがその理由です。

従って、つなぎ売買向きの株は自ずと「人気がなく地味」「退屈な」な、よくいえば「安定した」株という事になります。

それまで、人気化しそうな材料を探してきたのとは真逆ですね・・・。

 

とりあえずスクリーニングだ!

とはいっても、地味で退屈な株みたいなふわっとした情報では検索もままなりませんから、それなりの条件を付けてスクリーニングしてみることにします。

条件① 東証一部
条件② 貸借銘柄であること(空売りしようっていうんだから当たり前ですね)
条件③ 時価総額が100億円以上
条件④ 株価が100円以上~3000円以内(人気株や、不安定な株を排除)
条件⑤ 20日間の平均売買代金が10億円以上であること(十分な流動性があること)

以上の条件で検索したところ、2020/6/19時点で255社(エクセルファイルに飛びます)にまで絞れました。

……とはいえ255社、まだ多い。ここからはもう「感性」の段階です(笑)。

このスクリーニングは楽天証券の「スーパースクリーナー」で行ったのですが、その中の「詳細分析」で、過去10年の月足チャートを255社分確認。

先述の通り優良株として上がり続けている株や人気化して急騰してしまったような株除外して、10年間ある一定のレンジの中で動き続けてきた(一方であまりに動きがないと値幅が取れないわけですが・・・)と思われる動きのチャートをピックアップしました。

その結果、12社まで絞ることができました。

皆さん!これが「つまらない値動きの会社ベスト12」です!(決して会社自体がつまらないといってるわけじゃないですよ(笑))。

この12社はいずれも歴史があり、それなりに聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

唯一JSRだけは名前を聞いたことがなかったのですが(おい四季報全部読んでるんじゃないのか)、ここの旧社名は日本合成ゴム工業で、奇しくも林先生の「つなぎ売買の実践」でもつなぎ売買に向いた銘柄として紹介されている企業でした。

JSRはこの大波乱の10年間で、株価が1200~2800円の幅に収まっているのは結構規則性が高いなと思うのですが、どうでしょうか・・・?

 

この12社からさらに絞って、1社を決めたいところ・・・

いちおう12社まで絞れましたが、ここからさらに1社に決めるにはどうするか・・・。

次回以降はよりファンダメンタル的な側面から(業績の安定性が高いか?とか)も見て決めていきたいと思います。

約2年に亘る四季報読破が、ようやく役立つ時が来る・・・のか?

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