四季報2019夏号全部読む! 第23回 MS-Japan決算しくじり暴落は士業(修行)不足?

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進次郎さん、クリステルさんご結婚おめでとうございます!そんな四季報2019夏号全部読む!前回は1068~1117P(6278 ユニオンツール ~ 6416 桂川電機)を見ていきました。(前回記事:第22回 コマツ株は配当狙いで上げをマツ

今回は1118~1167P(6417 SANKYO ~ 6570 協和コーポレーション)です。総合電機企業と2017年上場企業を中心にお送りします。

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6417 SANKYO ~ 6570 協和コーポレーション(1118~1167P)

総合電機大手三社の業績予想比較

日立、三菱、そして東芝の三社の20.3月期の業績予想を比較します。経営再建中の東芝はさておき、トップの日立も利益率は決して高いとは言えません。大きくなるという事はその分機動性にも欠けるということで、不採算事業の切り捨て、成長分野への資本投入・・・という当たり前のことさえ困難になっていきます。

おおよそ2年の株価の動きですが、意外にも東芝が堅調です。というか底がひどすぎましたからね・・・。日立と日経平均は非常に相関性が高く、サヤ取りしたくなるレベル。

各社今後の展望としては、日立IT基盤「ルマーダ」ほか重点5分野に2.5兆円を投入予定。また、子会社については日立化成の売却を検討中です。続いて三菱電機はチェコで電動車両用の部品工場を新設予定、また、フィリピンにFA(工場自動化)製品販売の会社設立と海外での動きが目立ちます。最後に東芝は未だに早期退職者350人を募集中。もう主だった人材は抜けたと思うんですが(笑)。なお、8/7に発表した決算は赤字転落。株価を下げています。

6460 セガサミーHLDGS ↑前号比増額 市況関連株 【機械】

パチスロ大手のサミーと、ゲーム大手のセガを傘下に収める。パチスロは規制の関係もあって前期の倍近い入れ替え需要。ゲームはモバイルからパッケージへと軸足を移す。今後はIR(統合型リゾート)へ向けて社の体質改善を進めたいところ。7/30発表の四半期決算は大きく伸びたものの、進捗率ベースでは10%程度にとどまった。微妙な内容だが、株価は一時大きく伸びた。

 

6472 NTN ↓↓大幅減額 市況関連株 【機械】

ベアリング大手。風力発電、航空機向けが好調だが、自動車向けは米中貿易戦争の影響をもろに受け悪化。減益。しかし配当は下がらないため、配当利回りがなんと5.5%越え。という事はつまり株価は下がり続けているという事でもある・・・。

 

ここからは2016~17年上場の若い企業です。すでにテンバガー達成済みのところもありますね。

6532 ベイカレントコンサルティング ↑前号比増額 急成長株 【サービス】

総合コンサル会社。デジタル関連中心に絶好調。最高純益更新中。さらに、現在話題の5GやAIといった分野へのコンサルに傾斜しており、現在人材を育成中。株価はこのところの世界同時株安にも負けじと上昇中。これは強い。

6533 Orchestra HLDGS →前号並み 急成長株 【サービス】

企業向けのデジタルマーケティングの会社。システム開発が急成長中。さらに人材管理システムの会社を買収して今後の市場拡大に備える。また、M&A仲介事業にも乗り出す見通し。

 

6539 MS-Japan →前号並み 急成長株 【サービス】

いわゆる士業に特化した人材紹介業。新規登録者数が20%増と好調で、紹介実績も伸びている。専門サイトもアクセス急増。昨日発表された決算は経常利益ベースで前期比17%増とかなりの好結果。しかし市場からは期待外れとみなされて株価は前日比10%超の大きな下落となってしまった。

 

6544 ジャパンエレベーターサービスHLDGS →前号並み 急成長株 【サービス】

東日本中心のエレベータ保守・点検事業者。こうした事業者にとっては東証一部上場のステータスというのは大きいらしく、契約増。最高純益を達成。業績は10%ずつの堅実な上昇だが、株価はなんとテンバガー達成。

 

ちょっと気になる企業

ここでは、業績、株価はともかくとしてなんか面白いなと思った企業を取り上げます。

6420 福島工業・・・社名をフクシマガリレイに変更って、いったい何があったんや(笑)。別にその名前でも全然問題ないのに。どうやら本社移転に伴って改名する様子。同社サイトによれば、

GALILEI は「COOL な銀河(GALAXY)のリレー」を意味し、「LEI」の深みのあるブルーは、
技術の深さや技術力を表現し、未来へと向かう COOL な技術を象徴しています。天動説が常
識とされていた時代に地動説を主張したガリレオ・ガリレイのように、固定概念にとらわれ
ず発想し、グループが結束し信念をもって最後までやり抜く。そして、世界中へ食の幸せを
届け人々の人生を豊かにするという当企業グループの姿勢を込めました。

とのこと・・・。力入りすぎのような気も・

6561 ツナグGホールディングス・・・四季報コメント「ユメを買う」(笑)。その心はというと、織り込み求人誌「ユメックス」の発行会社を買収したことによるもの。確かにユメ買っとるけども。

 

まとめ

今回は1118~1167P(6417 SANKYO ~ 6570 協和コーポレーション)を見ていきました。結構頑張ってる会社がおおい、それにしてもフクシマガリレイはちょっとどうかな(笑)。

さて、次回は、1168~1217P(6571 キューピーネットHLDGS ~ 6754 アンリツ)です。いよいよ電気機器に入っていきます・・・。(次回:第24回 エレコムは大繁盛でえれ~混む

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~今号ここまでのまとめ~

第22回 コマツ株は配当狙いで上げをマツ
第21回 かんぽ生命不祥事で日本郵政の株価はもうあ「かんぽ」い?
第20回 ベクトル業績悪化もなるべくとる乱さずに
第19回 ♪素晴らしい UACJ!  UACJ!
第18回 日本カーボンの株価~ボンと上がるか
第17回 オリコンは業績成長を織り込んで株価上昇
第16回 オービックの好決算にOH!ビックリ!
第15回 花王はトイレタリー製品に環境対策を取り入れたりして頑張る
第14回 ZUUはずーっと成長し続けられるのか?
第13回 バカマツタケの普及をただ待つだけ・・・
四季報2019 夏号全部読む!第11回~第20回まとめ
四季報2019 夏号全部読む!第1回~第10回まとめ

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・「新分野」「新境地」など、大きく生まれ変わる気配のある企業
・新興企業であれば、20%以上の増収、10%以上の営業利益率を数年続けられる企業
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