四季報2018秋全部読む! 第42回 日産は会長逮捕で大ゴーン乱

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四季報2018秋号全部読む!前回は金融系企業を主にやりましたが、ここで出てきたのはほんの一部。本体は8000番台にありました。

今回は今話題の(笑)自動車企業からスタートです。寄りにもよって日産からのスタートです。

ただ、この業界利益率がどこも低い・・・大手企業や有名企業をピックするだけに終わりそうです。

 

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~ここまでの投稿~

第40回「潤沢資金でロームはこれから何をもくろーむ?」
第21~30回まとめ 第31~40回まとめ
第11~20回まとめ 第1~10回まとめ

番外編①「あの不動産企業は今」
番外編②「ピーター・リンチの株式分類法とは?(前編)」  ③「同(後編)」
番外編④「銀行・証券・保険株の用語を調べてみた」

 

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPER、PBRが低いこと
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
その他時事ネタ

あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。

また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。

 

7201 日産自動車 ~ 7315 IJTテクノロジーHLDG【輸送用機器】

自動車大手三社比較してみた

日本の自動車御三家の業績、PERなどを比較してみます。鞘取りやってる人の中には、三社の株を買ったり売ったりして稼いでいる人もいるようですが・・・。

まずは三社の業績から

トヨタが圧倒的なのは有名ですが、2位がホンダなのが意外。てっきり日産だと・・・。利益率的にもちょうど売上順と同じ。トヨタは本当に驚異的な企業です。

配当利回りは日産が圧倒的に高いです。これについては、親会社ルノーへの上納金説もありますが、配当性向(一株当たり利益をどれだけ配当に回しているか)的には他社と同程度(2~30%前後)でしかなく、あくまで噂にしか過ぎないようです。

 

続いてチャートを見てみましょう。今回は長い10年チャートで比較します。
青がトヨタ自動車赤が日産自動車緑がホンダ黄が日経平均です。

意外にも日産が10年通してトップのパフォーマンスを見せています。10年前といえば、リーマンショック直後というどん底の時期。そこからの回復が大きかったということのようです。2017年以降は日経平均が好調とななり、トップの日産に迫る勢い。ホンダは10年間で50%程度しか伸びていない。

 

さて、三社の今後ですが、トヨタは配車アプリのUBERなどに多額の出資を行い、次世代に備えています。ホンダは次世代バッテリーの開発でGMと組んで頑張っています。

そして、日産・・・。燃費検査で不正が発覚したさなかでの逮捕によるゴーン体制崩壊・・・。日産関連銘柄も巻き込んで、当面浮上することはないでしょうね・・・。

 

7242 KYB 業績回復株・時事ネタ 油圧機器大手。先月来の免震・制震装置のデータ不正により、特別損失が数百億円規模で発生するとみられている。中間決算で業績が大幅下方修正され、営業利益については従来予想239億円から今回予想7億円と200億円以上の修正となった。ただ、下方修正自体は既に織り込み済みで、株価への影響はさほど見られなかった。

 

7251 ケーヒン 市況関連株 ホンダ系で最大級の部品供給企業。業績は順調、アジアでバイクが伸びている。上海に営業拠点を開設、またお台場にソフトウェアの研究開発センターを開設し、効率化を実現している。このところの下げでレンジが崩壊。下げ基調。

 

7259 アイシン精機 市況関連株 トヨタ系部品の大手。ここ単体でも十分大企業といえる規模。AT(自動変速機)では世界一。自動運転についてトヨタ系で協力してソフト開発を本格的にスタートさせる予定。営業利益率は6.5%。株価がさがったことにより、配当利回りが3%を超えた。

 

7269 スズキ 市況関連株 軽自動車のトップ企業。インドでシェア4割確保。2030年に世界販売を700台に倍増させる遠大な計画あり。営業利益率は10%と、この業界ではトップクラス。10月以降株価は冴えない。

 

7270 SUBARU 市況関連株 四駆に強い企業。かつてトンネル天井崩落事故から生還した人が乗っていたのがここの車。個人的には以前インプレッサに乗ってたので、関心のある企業。新車種アセント、フォレスターは原価が高く、これらが響いて減益中。また、完成検査の不正や、リコールの発生もあり、このところは元気がない。ただ、配当性向が50%と高いので、配当利回りは5.5%とすごい数字になっている。

 

7272 ヤマハ発動機 市況関連株 楽器のヤマハから派生。バイクで世界大手。東南アジアに強い。意外にも稼ぎ頭はボートや水上バイクなどのマリン関係。ただしこちらも燃費検査で不正発覚。営業利益率9%。先月末に業績予想が下方修正されてしまった。

 

7276 小糸製作所 市況関連株 自動車の照明のトップ企業。なにげに輸送用機器業界で営業利益率12%はSUBARUと並んでトップクラス。現在ヘッドランプのLED化を進めており、2022年までに60%を目指す(現状約30%)予定。株価はこのところ下げが続いている。

 

7292 村上開明堂 市況関連株 バックミラーの最大手。半分がトヨタ向け。ネットキャッシュ200億円以上で、時価総額300億円程度なのでかなり現金豊富。株価は冴えない動きのまま。

 

7296 エフ・シー・シー 市況関連株 クラッチ専業で、二輪では世界一。ホンダ向けが半分。好財務のコメントあり。海外比率が高く、9割が海外での売り上げ。株価は夏までは上げ調子だったが、10月以降は下げトレンドに入ってしまった。

 

7309 シマノ 市況関連株 マラソン出るためにめちゃくちゃ早起きした時に見る釣り番組の影響か、釣り具のイメージが強いが、実際は変速機、ブレーキ部品が中心。3月に工場火災発生も、改良して新ラインが完成。営業利益率19%と素晴らしい数字。ただ、1株15,000円で、100株単位でしか買えないので、一単位買おうと思えば、150万円になってしまう。これでは買いにくい。

 

7313 テイ・エス・テック 市況関連株 ホンダ系の4輪シートのメーカー。ホンダ向けが9割とほぼホンダ系企業。人気のN-BOX向けは好調だが、コスト高が痛かった。ネットキャッシュ1100億円以上。株価は最高値5210円から半額近くまで下落。

 

まとめ

今回は輸送用機器(自動車、バイク)関連企業を見てきましたが、利益率のあまり高くない企業ばかりでした。シマノが釣り具以外を作っていたことを初めて知りましたね。たまたま早朝起きたら釣り番組で見るぐらいの会社というイメージしかなかったので・・・。

ただ、売買単位が高すぎるので、もうちょっと投資単位を引き下げてほしいと思います。

 

次回は、金融、輸送用機器、余裕があれば小売・卸売業も見ていきます。

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