四季報全部読む!
四季報、2018年秋号が出ました。
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久々に書店で手に取ってみましたが、相変わらず重い。凶器っすわ。
5年ほど前に買ったときは、読み方もロクに知らないまま、気になる企業だけをサーっと確認して、ほとんどほったらかしという、実にもったいない使い方をしておりました。あの頃は若かった。
しかし!今回は違います。今号は初めから終わりまで、全巻読破に挑戦したいと思います!
そう思ったきっかけは、投資家の渡部 清二氏が書いた「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」という本でした。
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著者の渡部氏は、20年前に先輩に怒鳴られて、初めて四季報の全巻読破に挑戦して(させられて?)から、20年・80冊にわたり読破を続けてきた、正真正銘の「四季報の達人」。
今では睡眠・食事などを除いてたったの二日半で、2000ページ以上もある四季報を一気に読みこんでしまうというスピード。
当然四季報で得た知識は投資銘柄の選定に多いに役立ち、渡部氏はこれまでにTOKYO BASEなど、投資額の10倍を超えるリターンをもたらす、いわゆる「テンバガー」銘柄にいち早く投資することに成功しています。
そこで私も蛍光ペン片手に四季報の全巻読破に挑戦・・・したわけですが、とにかく字が多くて細かい。
それこそ最初の企業「1301 極洋」に至るまでの巻頭特集や、今回は初めてなので四季報の記載ルールのページまで糞真面目に読んでいただけで、すっかりくたびれてしまったという感じです。
また、ただ単に読みこんでマーカーするだけでは自分の中に何も残らないと思ったので、気になったところは備忘録的に、この記事の中でどんどん書いていくつもりです。
巻頭特集「成長企業を探せ!」増収率&利益率ランキング
今回は第一回目ということで、巻頭特集の「成長企業を探せ!」と題された、増収率、成長率のランキングから、印象に残った会社を数社ピックアップしてみます。
まずはリミックスポイント(3825)・・・5期売上成長率は121.9%、つまりは5年間で2倍以上増収したということです。また、5期の平均営業利益率は12%、直近では24%と大変優秀な数字を残しています。予想PERも8.7倍と割安水準。
個人的にはこの会社、仮想通貨取引所のビットポイントの親会社としてよく耳にします。ユーザーからの批判コメが渦巻くことの多い大手仮想通貨取引所としては珍しく、ユーザーからの評価も高いです。ただ、金融庁のガチガチな規制に対応するための体制づくりにコストがかかっているので、先行きはやや不安といったところ。
ブイ・テクノロジー (7717)・・・5期売上成長率は78.3%、直近の営業利益率が19%、5年平均でも12.2%と大変優秀です。売上高の95%を中国向けが占めるディスプレイ製造企業でありながら、製品の企画だけを行い生産自体は外部委託する「ファブレスメーカー」です。
中国向けがやや減速したものの、最高益を達成しました。しかし、2019.3月期⇒2020.3月期間の予想成長率が、やや鈍化予想となっており、急速な拡大フェーズは終わったのかなとも思わされます。
その他バイオ関連でよく名前の上がるペプチドリーム(4587)、証券先物取引業のFPG(7148)なんかも、営業利益率が50%~60%ですごい儲かり体質の企業なんですが、2018.6月期以降の成長曲線が鈍化しているかなという印象です。ただ、FPGはPERが低いのでまだまだ割安感がありますが。
また、日創プロニティ(3440)なんかは、成長率が高く(5年平均29%、直近49%)、利益率も28.8%といいなと思ったのですが、福証のみ上場ということで、我が社のメイン証券口座からは購入できません(ライザップも買えません・・・)。めぶきFG(7167)もPER、PBRとも割安水準ですが、今このご時世で地銀の株を買うのはハイリスクかと思われます。
全体的に、ITやバイオ、不動産、金融といったチャラい業界(金融は違うかw)の株がほとんどでした。
次回以降は、早速極洋から・・・と行きたいんですが、四季報独自の調査による利益予想が、会社の公式発表に比べて大きく上振れしている企業をまとめた調査企画「強い企業はここだ!」から、気になった企業をいくつか紹介したいと思います。
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