四季報2020夏号全部読む! 第30回 アイ・アールジャパンは上場以来株価40倍!投資しがいアール?

台風9号、10号と立て続け、九州がいったい何をしたというんだ……そんな四季報夏号全部読む!前回記事では、4880 セルソースについてチェックしてみました。割高ではありますが、他のバイオ系企業とは一線を画するビジネスモデルや、まだまだ上昇余地を感じさせる株価の勢いもあり、投資してみたいと思いました。

さて、今回注目する企業は6035 アイ・アールジャパンHLDGSです。IR(投資家向け情報)専門のコンサルを行う会社です。

(前回記事:第29回 セルソースは時価総額1000億円になりそーす?)

前号(2020年第2集 春号)まとめはこちら!
四季報2020 春号全部読む!第1回~第10回まとめ
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6035 アイ・アールジャパンHLDGSの概要

アイ・アールジャパンHLDGSの沿革は若干複雑なのですが、大元の旧アイ・アールジャパンは1984年に創業されています。その後現社長の寺下史郎氏が2007年に旧アイ・アールジャパンをMBO(経営者による買収)し、その後持ち株会社化して現在に至ります。

同社は創業以来一貫して、各企業に対するIR支援を行っていますが、その中でも2012年には、上場企業の株式関連業務を丸ごと代行する「証券代行業務」に参入するなど、新たな試みも行っています。

アイ・アールジャパンと同様にIR支援を行っている企業には、TAKARA&COMPANYプロネクサス、そしてアイ・アールジャパン出身者が社長を務め、昨年上場したばかりのウィルズなど様々あります。

ただ、アイ・アールジャパンは他社と異なり、一口にIR支援といっても、企業買収を防ぐための株主調査(ある企業の株を買い進めている社が、証券会社に信託する形で株を買うと、株主名簿上は見えないのでそこの実態を調査する。)など、他社とは一味異なるサービスが売りであることから、同業他社と異なり、大きな時価総額規模(約2700億円)を誇っています。

アイ・アールジャパンHLDGSの業績は?

それでは、アイ・アールジャパンのここ数年の業績と、今期の予想を見てみましょう。

直近では7/31に’21年3月期第1期決算が発表されています(決算短信)。今期の通期業績予想は発表されていませんが、その代わりに上期の業績予想が出ています。営業利益率50%越えはとんでもない数字です。

アイ・アールジャパンの株価は?

アイ・アールジャパンは、3月のコロナ安値から3倍以上、4倍近く上昇しました。時間軸を伸ばしてみれば、5年前の上場初値からなんと40倍に伸びています。思えば遠くへきたもんだ……。

PERは今期の最終純益予想が出てないので計算しようがないですが、前期の最終利益ベースで計算すると100倍越えといった水準です。もっと早く出会えていれば(また言うか)。

総評:もうこれ以上は上がり目厳しい⇒NG

上場以来40倍に株価が成長したアイ・アールジャパンHLDGS。PERは正確には不明ながらもおそらく100倍前後と割高水準です。ただ、同社の事業内容は、単なるIR支援ではくくれないほど特殊なものなので、厳密な意味での競合企業はなきに等しいため、投資家の資金が流出していく先はなく、これから急激に下がるというような展開は予想しにくいです。

とはいえ、上場来の上げ幅を考えると、そろそろ厳しいと考え、今回は投資見送りとします。

次回は6095 メドピアを見ていきます。医師向け情報サイトの会社です。

 

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