シリーズ企業分析 第6回 JMC(5704)

約4カ月ぶりの個別企業記事です。このところは仮想通貨の市況がよく、その一方で株式市場の状況が悪かったため、買いたいと思う株がなかったのですが、とある急成長企業の株価がいい感じに底打ちしてきているので記事にすることにしました。

今回取り上げるのは 5704 JMC 。3Dプリンターによる試作品の作成を中心とした企業です。

JMCってどんな会社?

JMCはもともとは光造形によるモデル作成を行う企業として、1992年に設立されました。その後1999年に3Dプリンター事業を開始し、2017年に東証マザーズに上場しています。

社長は渡邊 大知氏ですが、彼は創業社長ではなく、1999年に入社し、2004年に代表取締役に就任しています。なんと元プロボクサーという経歴の持ち主で、現役を引退後にJMC社員となり、社長にまで上り詰めたという異色の人物です。

事業内容

JMCの事業内容は、①3Dプリンター事業②鋳造③CTの3つのセグメントに分かれます。

各事業の構成割合ですが、意外にも3Dプリンター事業の占める割合は低く、売上高の20%にすぎません。実際にJMCの売上の大半を占めているのは鋳造セグメントで全体の59%、残るCTスキャン事業が21%となっています。

てっきり「3Dプリンターの会社」だと思っていたら、実際は鋳造とCTスキャンの会社だったわけです。こういう意外性が面白いと思います。

JMCの業績は?

JMCの業績は、やや安定性に欠けますが、大きく成長しています。グラフで見てみましょう。
売上4年間で2倍、営業利益率10%・・・という目安は満たしています。途中’17年12月期の利益が落ちていますが、外注費を始めとする人件費が大幅に増加したことにより原価が大きく上昇してしまったことによるものです。

主要な経営指標ですが、自己資本比率、現金同等物など特に問題ありません。

 

今後の見通しは?

JMCの直近の動きとしては、先月発表された新工場の稼働と、新たに砂型3Dプリンターを用いた砂型造形サービスの開始があります。砂型というのは、文字通り砂で作った型で、この型に金属を流し込んで製品を作っていくわけです。

これまで職人により人の手で作られた砂型を、3Dプリンターで自動化することで、大幅な工期の短縮が見込めるということで、自動車業界などを中心に大きな需要があると見込まれます。

また、JMCは設立以来初の中期経営計画を策定しました。この中で、2021年12月期、今から2年後には売上52億円(’18.12月期25.8億円)、営業利益7.8億円(’18.12月期3.2億円)という目標を掲げています。2020年12月期の目標が43億円なので、さらに9億円の売上の上積みが必要になってきます。

 

会社の雰囲気はどんな感じ?

「会社の雰囲気はリクルートサイトを見よ!」ということで、JMCのリクルートサイトを見てみましょう。実際に働く人の顔や声は見えてきませんが、工場技術者や、事務方、技術営業など、様々な職種が新卒、中途とも募集されています。決して意識高い系によりすぎることなく、手堅い作りだな~と思いました。

 

JMCの株価推移は?

この夏以降は、特にマザーズを中心とした新興市場が大きく売り込まれてしまっており、JMCもまた例外ではありませんでした。5月に一気に2倍にジャンプアップしたはずのJMCの株価でしたが、6月21日の2209円の高値を最後にずるずると下げ続け、先月末には1307円と、急騰開始前の水準に近いところまで戻ってきてしまいました。

しかし本日9月4日、一気に8%の上昇を見せ、復活の兆しを見せています。特にこれといったニュースや材料もないので原因はよくわかりませんが、当社ではこの動きを「底打ち」と見て、買いを少しずつ入れていければと思います。

 

まとめ

JMCは、実際に業績を調べる前までは、3Dプリンタを中心としたベンチャー企業だと勝手に思っていたのですが、実際に同社の成り立ちや事業構成を少し調べてみると、鋳造やCTスキャンといった3Dプリンター以外の分野も大きく成長を続けていることが分かりました。

今後も注目を続け、少しずつ買っていければと思いますが、自動車産業や半導体産業がこけるとここも一蓮托生なので、それにさえ気を付ければ、大きな成長が期待できると思っています。

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