2019年度金融リテラシー調査からわかる仮想通貨(暗号資産)ホルダーの姿

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金融リテラシー調査とは?

これ、私も知らなかったんですが、毎年金融中央広報委員会(事務局は日銀内にある)っていうところがやってる「金融リテラシー調査」というのがあるんですね。

この調査は、今年3月に全国25,000人の男女を対象に行われ、金融商品や家計管理に関する知識や態度を、アンケートやクイズ形式で調べようというものです。

調査自体は例年行われているものですが、今年はなんと仮想通貨(暗号資産)に関する調査も行われたという事なので、ちょっと見てみたいと思います。

調査結果はここにリンクを貼っておきます。

 

仮想通貨(暗号資産)を保有したことがあるのは全体の7.8%しかいない

調査では、仮想通貨(暗号資産)を「今後の課題」として取り上げています。対象者25,000人の中で、仮想通貨(暗号資産)を保有したことがあると答えたのは全体の7.8%で、うち30代以下の若い世代が46.8%を占めています。

株や投信ですら、投資したことがあると答えた人が全体の3割程度にとどまっている現状からすれば、当然の結果かもしれません。

また、保有したことがある人のうち、女性は3割にとどまっています。

仮想通貨(暗号資産)ホルダーの平均的な姿はこうだ!

調査の結果から見えてくる仮想通貨(暗号資産)ホルダーの平均的な姿はこんな感じです。(全サンプルと比較して該当者が多い項目を列挙しています)

・30代の男性
・大卒で、年収は500万円以上、金融資産は500万以上ある。
・金融トラブルの経験あり。
・家計の管理はやや苦手で、お金を借り過ぎていると感じている。
・株にも挑戦している。
・資産形成は得意だが、外部の知見はあまり活用しない。
・金融リテラシーの自己評価が高い反面、客観的にみればさほどではなく、自信過剰気味
・意外にも横並び行動バイアスが強い

→これを総合してみると「自信過剰で人の言うことを聞かない割に、肝心の金融リテラシーはあまりなく、横並びの行動をとりがち。肝心の仮想通貨投資はトントン(おそらく損している)な、大卒の30代男性」

という結構イタイ結果が出てしまいました。これ明らかにちょっと変な人なんですけど大丈夫なんですかね。っていうかほぼ私にそのまま当てはまる特徴なんですが・・・。

 

株・投信すら怖がる日本人に、仮想通貨(暗号資産)はまだ早い?

おそらくセンシティブな内容なので調査されていないのでしょうが、「既婚者か否か」「子供がいるか否か」でも結果は大きく変わってくるような気がしています。要するにリスク許容度の高さが関係してるんじゃないかなと・・・。

7割近い人が株や投信すら怖がっている現状で、さらにリスキーな(一日に10%以上の価格変動を「いつものことだ」と許容する我々がむしろ異常)仮想通貨(暗号資産)に資金を流入させるには、並大抵の教育では効果がないと考えられます。

もっと平均的なホルダー像に近い「大卒の2~30代男性で、株などのリスク性資産に興味津々なちょっと変わり者(笑)」に絞って、アプローチを掛けていった方が効果的かもしれません。

関係ないですが、実は私の弟が最近投資に興味を持ち始めました。

一応大事な弟(笑)なので、あまりリスキーなものに手を出してほしくないということから、仮想通貨は勧めないつもりでしたが、給与も高くなく、ブラック気味な企業に勤める少々変わり者の弟(しかも情報系学科卒)には、一発逆転も狙える仮想通貨は、実はうってつけの投資対象かもしれない・・・と考えを改めるきっかけとなった調査でした。

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