仮想通貨徒然草 第3話「僕のビットコインはクラウドの彼方へ」

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2015年から本格的にビットコインへの投資を始めた私が、過去の失敗談などを愚痴りつつ、現状や未来の話もする「仮想通貨徒然草」。ちょっと間が開いてしまいましたが、第3回目です。

前回までのストーリーはこちら。
第2話「電子の海へと消えたメッセンジャー」
第1話「世界中から踏み倒されたビットコイン」
第0話「なぜ私は仮想通貨投資を止めないのか?」

さて今回は、「僕のビットコインはクラウドの彼方へ」のお話です。

 

チャリンチャリンが夢だった(またかよ)

第一話でもそうでしたが、2015年当時の私は、とにかくビットコインの枚数を増やしたいと目論んでいました。そのため、ある程度の枚数のビットコインを投資して、それをチャリンチャリンと回収し、結果的に元本の倍くらいになってくれればいいなぁ~と甘いことを目論んでいたわけです。

当時私が参考にしていたビットコイン投資情報サイトの情報をあてにして、さっそく投資したのが「Bitcoin Cloud Service(以下、BCS。要するにクラウドマイニングのサイトです。

一応クラウドマイニングについて仕組みを説明しておくと、ビットコインマイニングに必要なマシンパワー=ハッシュパワーを買い、そのハッシュパワーの大きさに応じたマイニング報酬が定期的に入ってくるという事になります。

要するにチャリンチャリンですよ!チャリンチャリン!(悪い顔)

さすがに私も当時からscamかどうかには気を付けていたので(ほんとぉ?)、当時からscamが多発していたクラウドマイニング業者の中では比較的「優良」とされていたBCSでわずかなハッシュパワーを買い、様子を見ることにしました。

 

どんどん入ってくるビットコイン!

するとどうでしょう・・・実際にウォレットにビットコインが毎日ちゃんと入ってくるではありませんか!どこかの借金を踏み倒すケニア人とは大違い!正確にウォレットにビットコインが入金されていきます。

しかし、様子見でほんの少しのハッシュパワーしか買わなかったために、収入はわずか0.002BTC/日。当時の相場(1BTC=25,000円前後)でわずか50円程度にしかなりません。

その状態が一月ほど続いたある日、BCSからの入金が途切れないと確信した私は更なる決断を下します。

「ハッシュパワーの買い増し」です。

4月ごろから段階的に、合計約2BTCをハッシュパワーを投じました。その結果日々のビットコイン収入はなんと0.02BTC/日に上りました。投じた2BTCがわずか100日で回収でき、あとはすべて利益となる計算です。

ちなみに、0.02BTCは現在の相場に直すと約8,000円、最高値で考えれば約4.5万円になります。世が世であれば、働かなくとも食べていけますねこれ・・・。

「いい投資を見つけたものだ」というのが当時の私の感想でした。目を覚ませ!

 

 

あれ・・・?ビットコインが入ってこない!?

はい。皆様本日も「その時」がやってまいりました。

2015年6月4日、BCSからの入金が突如停止しました。

原因は当初はメンテナンスというアナウンスでしたが、待てど暮らせど復帰のお知らせはなし。気づいた時にはもう遅い。契約解除もできず、ウェブサイトのリンクも消えてしまい、全くなすすべ無し。

期待されたマイニングの収入も元本回収には遠く及ばず、結果的に投資した2BTCのうち半分以上が、クラウドの彼方へと消えていったのです。

 

クラウドマイニングサービスの「その後」

現在、twitter上でクラウドマイニングに現在も真面目に取り組んでいるというアカウントは、ほとんど見当たりません。たまにみかけても、

といった有様です。クラウドマイニングに1000万円を投じてマイナス770万円。しかもビットコイン現物への投資と異なり、クラウドマイニングは契約期間が終了してしまえば終わり。また、2カ月以上収益が出ていないと契約打ち切りで元本も返ってこないという鬼畜仕様です。

ぱぱぎーくさんの悲痛な叫びが聞こえてくるようです。

 

終わりに

私がかつて利用したBCSは、明確に悪意をもったSCAMでしたが、そうした業者が淘汰された後に残ったまじめなクラウドマイニング業者を利用しても、大幅な赤字を出して終わってしまうあたり、クラウドマイニングには構造上の問題があるとしか言えません。

ビットコイン価格のボラティリティが高いのは今に始まった事ではないので、そうした状況下でも、適正にマイニングで収益を得られるサービスが登場することを祈るばかりです……

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