四季報2020夏号全部読む! 第31回 メドピアの医師向けサイトがトップをとるメドは?

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台風、北陸も危ないのかな?……そんな四季報夏号全部読む!前回記事では、6035 アイ・アールジャパンHLDGSについてチェックしてみました。事業内容は独特、株価の動きも好調。しかし上場来40倍はもう行き過ぎかと思いますので見送りです。

さて、今回注目する企業は6095 メドピアです。医療機関向けの情報提供や、個人向けの健康相談など医療にまつわるサービスを多岐にわたって行う企業です。

(前回記事:第30回 アイ・アールジャパンは上場以来株価40倍!投資しがいアール?

前号(2020年第2集 春号)まとめはこちら!
四季報2020 春号全部読む!第1回~第10回まとめ
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6095 メドピアの概要

メドピアの創業は2004年、現社長で筆頭株主の石見陽氏によって創業されました。事業内容は当初から医師向けの情報サービスを中心としており、翌年には医師向けの転職サービス「医局@人事」をスタートさせています。

現状の事業構成は、ドクタープラットフォーム事業(売上高構成比の75%)とヘルスケアソリューション事業(同25%)の2つのセグメントに大きく分けられます。ドクタープラットフォーム事業の中心は、社名でもある「MedPeer」です。

このMedPeerは、完全に医師限定の情報サイトで、患者や看護師、製薬会社のMRなどは一切参加できないものとなっており、医師同士で症例や、投薬についての情報を交換できるようになっています。会員数は12万人と、医師の3人に一人が参加する非常に大規模なサイトになっています。

もう一方の柱、ヘルスケアソリューション事業は、個人向けに管理栄養士による食事指導が受けられる「Diet Plus」などで構成されています。

と、こうしてみると、以前このシリーズで取り上げたエムスリーと事業構成が似ていますが、企業規模は圧倒的にエムスリーの方がでかいです。(直近期の売上高は、エムスリーが約1300億円、メドピアが約30億円。)

メドピアの業績は?

それでは、メドピアのここ数年の業績と、今期の予想を見てみましょう。

直近では8/13に’20年9月期の第3四半期決算が発表されています。(決算短信 決算資料

同社は医師向けサイト運営しているため、新型コロナの流行は業績的にはむしろプラス(短期的には講演会中止などの影響はあるようです)に働くようです。また、推移を見ていくと、年々営業利益率が上昇し、採算が改善していることが分かります。

メドピアの株価は?

メドピアの株価は、コロナショック以降順調に推移しています。現状は若干下落しつつありますが、コロナ底値の5倍は素晴らしい水準だと思います。

PERは100倍越えですが、もはや特段高いとは思えなくなりました(笑)。ちなみに’19年9月期⇒’20年9月期の予想最終益成長率(約64%)で割った数字=PEGは2.375となお割高です。

総評:ちょっと割高。今後の伸びしろも・・・?⇒NG

確かにコロナショックからの回復はすごかったですが、ライバルのエムスリーはじめ競合が強いうえに、医師向けという市場だけで勝っても……という感じがします。という訳で今回は見送り(見送りばっかり)。

次回は、6182 ロゼッタです。自動翻訳サービスを提供する会社です。

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