四季報2020春号全部読む！第18回製鉄業界の底打ちはそのうち？

岡江久美子さんまで・・・そんな四季報2020春号全部読む！前回は820～869P(4748 構造計画研究所～ 4995 サンケイ化学)を見ていきました。

（前回記事：第17回富士フイルムはアビガンで仕手株化がjust begun）
（前号記事：四季報2020新春号全部読む！第18回鉄鋼株、てっこう(結構)下げたしもう買うべ？成功を祈る）

今回は870～919P(4996 クミアイ化学工業～ 5411 JFEホールディングス)です。

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4996 クミアイ化学工業～ 5411 JFEホールディングス（870～919P）
まとめ
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4996 クミアイ化学工業～ 5411 JFEホールディングス（870～919P）

石油元売り大手三社の値動き比較してみた

今回も石油元売り大手三社（JXTG、出光興産、コスモHLDGS）と、日経平均のここ2年ほどの動きを比べてみました。コロナウイルスの流行に伴う石油需要の落ち込みから、原油価格が歴史的暴落となっているわけですが、大手三社の株価もやはり厳しい動きとなっています。日経平均と比べても、落ち込みが厳しく、この2年間での下落率はいずれも-40%以上となっています。

最大手のJXTGは株主配当を強化しようと1株当たりの配当を22円としたところ、2020年3月期の業績予想が1550億円の黒字から3000億円の赤字へと大転落・・・配当出してる場合じゃない状況で、来期以降の減配が心配です。続いて昨年昭和シェル石油と合併した出光興産は、AIによる需要予測で在庫管理の効率化を図っています。また、再生エネルギーという石油とは相反する分野にも進出しています。最後にコスモエネルギーHLDGSは、こちらも風力発電など自然エネルギー分野に力を入れようとしています。

タイヤ大手四社の値動き比較

続いてその原油を元に作られるタイヤ大手4社（ブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴム、TOYO TIRE）の値動きを見ていきます。4社の中ではブリヂストンが比較的下落幅が緩い程度で、残る3社もかなりひどい状態です。

各社今後の見通しです。ブリヂストンは新型コロナウイルスの影響は小さいと四季報春号発売時点では予想していました。その後国内への影響が大きくなり、。住友ゴム工業は中国の工場を停止するもその後稼働再開。TOYO TIREは国内外ともに生産力の増強に取り組んでいます。

鉄鋼大手三社の値動き比較

最後に鉄鋼三社（日本製鉄、JFE、神戸製鋼所）の値動きを比較してみます。右肩下がりの値動きが止まりません。2年間で3社とも60%以上の値下がりと、底打ちの気配が見られません・・・。

各社今後の見通しです。日本製鉄は厳しい現状に対して、生産能力の削減で何とか切り抜けようという事のようです。次に、JFEも生産拠点の集約、減配など切り詰め策で何とか生き残りたいところです。最後に神戸製鋼所も社長をトップにあらゆる経費を見直し、役員報酬の減額や投資の見送りなどでなんとか運転資金を確保したいとしています。

これは厳しい・・・。そのうち更なる鉄鋼業界の再編が起こるのでは・・・。

5301 東海カーボン【ガラス・土石製品】↓↓大幅減額市況関連株

【利益半減】【誤算】炭素製品の大手。ちょっと前まで東海カーボンの勢いはすごいものがあったのだが、主力製品の黒鉛電極が売れず、原料費も高騰して業績が急激に悪化。国内がダメなら海外へ・・・とばかりにタイへ投資する予定だったが凍結。株価は一時切り返したが、景気の減速が表面化した今、本格的な戻しは厳しいのでは・・・。

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