四季報2020春号全部読む！第13回昭和電工は日立化成を1兆で買収一丁上がり？

暗いニュースばっかりでしんどいなあ・・・そんな四季報2020春号全部読む！前回は570～619P(3823 アクロディア～ 3966 ユーザーベース)を見ていきました。

（前回記事：第12回テラスカイのタイ現地法人が同社の未来を照らすかい？）
（前号記事：四季報2020新春号全部読む！第13回日産化学は体熱発電を大切に開発中）

今回は620～669P(3967 エルテス～ 4229 群栄化学工業)です。化学系企業が中心の回です。

クリック証券は信用取引するならベストだね。

[amazonjs asin=”B0038J5NWK” locale=”JP” title=”会社四季報 2020年2集春号雑誌”]

3967 エルテス～ 4229 群栄化学工業（620～669P）
まとめ
1. 共有:

3967 エルテス～ 4229 群栄化学工業（620～669P）

化学業界の株価比較してみた

化学業界の大手（三菱ケミカルHLDGS、三井化学、住友化学）の三社の2年チャートを比較します。黒い線の日経平均が遠いのは前回も同じでしたが、そろって下げてしまいました。そのために化学系企業の配当利回りはかなり上昇しています。

各社今後の見通しです。三菱ケミカルHLDGSはIoTが浸透したことにより需要が増大した、MLCC(積層セラミックコンデンサ)や、EVの電池用の電解液の生産能力を強化していきます。三井化学はガラス樹脂材の生産設備が完成し、車体軽量化のニーズを取り込みます。住友化学はサウジの石油化学合弁企業はいよいよスタート。

4004 昭和電工【化学】↓↓大幅減額市況関連株

【大幅減益】【大勝負】電炉用鉛電極でトップ。石油化学にハードディスクとその事業は幅広い。しかし黒鉛電極の需要が全世界的に悪化したため業績に急ブレーキとなり大幅減益予想。また、日立化成を約1兆円の大金をはたいて買収予定。同社の売上規模は6500億円、純利益約200億円で、昭和電工の売上高約8000億円と合わせて一気に1兆円を超える企業規模になる。まさに「大勝負」。しかしこれだけのことをやっても株価は下がる一方・・・。一株当たりの利益に対する配当性向は100%を超えてしまっており、減配あるかも。

4021 日産化学【化学】→前号並み優良株

【増益続く】【体熱発電】化学肥料からスタートして現在は機能性材料と農薬が柱。ディスプレー材料が好調であることから、今期も増益との予想が出ているが、コロナウイルス問題で果たしてどうなるか・・・。今後の動きとして、大阪大学発のベンチャー企業に投資して新薬を開発中。また富山の工場を設備増強してこの年末にも殺菌作用のあるシアヌル酸を設備増強へ。株価は右肩上がりから一気に崩れ、今年の高値から一時半値近くなったものの現在は持ち直し。ここからどうなるか。