2日連続大暴落・・・もしかして・・・そんな四季報2020新春号全部読む!前回は1619~1668P(8202 ラオックス ~ 8424 芙蓉総合リース)を見ていきました。
(前回記事:第33回 AOKIの業績悪化は快活CLUBで解決!?)
(前号記事:四季報2019秋号全部読む! 第34回 ジャフコの投資先が徐々に上場)
今回は1669~1718P(8425 みずほリース ~ 8864 空港施設)です。今回も証券など金融関係株が多いですね。
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8425 みずほリース ~ 8864 空港施設(1669~1718P)
損保大手三社の値動き比較
損害保険の大手三社(東京海上HLDGS、MS&ADホールディングス、SOMPOホールディングス)のここ2年の値動きを比較してみます。前号と同じく、黒線の日経平均に比べて、明らかに東京海上HLDGSの独り勝ち。他2社はほぼ日経平均と同様の動きに終始しています。
各社今後の動きです。東京海上HLDGSは、富裕層向け保険のアメリカの企業を買収しています。一方で家計簿アプリのマネーフォワードと連携を進めています。MS&ADホールディングスは地域の持株体制を改め、本社が海外子会社を統括する体制に再編中です。SOMPOホールディングスはアメリカ企業と連携してビッグデータの活用へ本腰を入れるようです。
不動産大手三社の値動き比較
不動産大手三社(三井不動産、三菱地所、住友不動産)の値動きを比較します。新興の不動産企業とは違って堅実な大手不動産企業はこの2年でも最大10%程度の上下しかしていません。結局2年経ってほとんど動き無しというのはある意味奇跡。
各社今後の動きです。三井不動産は物流施設の開発を進めているほか、大規模再開発案件が立て込んで有利子負債がかなり膨らんでいます。三菱地所は訪日客需要を受けてアウトレットが絶好調ですが、コロナウイルスの流行でいったいどうなることやら。住友不動産は分譲マンションの引き渡しが続々完了し、来期分も着々と契約が進んでいるようです。
8425 みずほリース 【その他金融】 →前号並み 市況関連株
【最高益】【大型投資】前回紹介した8424 芙蓉総合リースと同じくみずほ系のリース会社。業績は好調で、来期も増配になれば19期連続増配と素晴らしい実績に。丸紅と共同してアメリカの航空機リース会社を傘下に収める予定。2/7発表の決算はやや減益気味で最高益達成はもしかしたらできないかも・・・。株価はこのところの全体の下げに巻き込まれてしまっている感じ。
8473 SBIホールディングス 【証券・商品先物】 →前号並み 市況関連株
【高水準】【ゼロ化】ベンチャー投資、証券、保険、銀行、そして最近では仮想通貨にもいっちょかみする総合金融企業。株式委託手数料は減少傾向だが、投資運用は好調。バイオ投資も赤字縮小で、全体で見ればよい状態に。現在進める地方銀行との資本提携は、島根銀など多数。2/18にも清水銀行との提携が発表されるなど動きは非常に活発。予想される配当利回りは4%以上と非常に高い。株価は市場全体に引きずられこちらも下げている。
8586 日立キャピタル 【その他金融】 →前号並み 市況関連株
【増配幅拡大】【中期計画】三菱UFJグループと資本提携する、海外中心の金融会社。詐欺被害にあっても業績好調で、大幅増配予定。来期はインフラ系が引っ張り好調は持続しそう。この度の中期計画で、22年3月期に税前利益550億円(’19.3月期で327億円)達成を目指す。特配が大きいこともあり、配当利回りは5%越え。ただし直近決算があまりよろしくなく、これにより株価は下がり気味。
8591 オリックス 【その他金融】 →前号並み 市況関連株
【純益験】【還元強化】リース、生保、不動産など総合金融グループ。前期まで最高益を更新し続けていたが、国内金融の停滞で減益に。来期は純益上向き予想だが、これはあくまで「コロナ前」の数字。一体今後はどうなるか。ここは最近自己株買いなどの還元策に積極的。その一方で、IR(統合型リゾート)事業に勝負を賭けており、なんと最大6500億円もの出資も・・・。配当利回り4%超とこちらも高い。
8604 野村HLDGS 【その他金融】 ↑前号比増額 市況関連株
【再増額】【体制再編】国内証券最大手。四季報見出しの通り、業績は非常に好調であるため、予想業績が再増額されている。今後は全国の顧客層をおおきく3層に避け、営業社員を再編していく方針。大手証券会社は小口顧客のことを陰で「ゴミ」と呼んでいると聞いたが本当は・・・?株価はやはりつられて下がっている。
8698 マネックスG 【証券・商品先物】 →前号並み 市況関連株
【底入れ】【無料化】ネット証券大手。海外でも展開しており、国内では著名な仮想通貨交換所コインチェックを傘下に収めた。コインチェックはついに利益圏へ浮上。システムツールの減損もなくなり費用が軽くなる。来期はアメリカ頼み。また、アメリカ子会社が売買手数料無料プランを開始した一方で、見込まれる減収については投資教育などの有料サービスでカバーしたいところ。
8836 RISE 【不動産】 →前号並み 業績回復株
【赤字継続】【適正化】福島県の宅地分譲を終えた後は今後の展開をずっと模索している企業。妙にキャッシュだけはあるので、これからの条件次第。株価は20円台でずっと推移中。なんかで吹き上がってくれれば・・・。
まとめ
今回は1669~1718P(8425 みずほリース ~ 8864 空港施設)を見ていきました。
さて、次回は、1719~1768P(8869 明和地所~ 9077 名鉄運輸)です。不動産に運輸など安定した業界が多い回です。(次回:第35回 REVOLUTION(旧原弘産)の再生はボビーバレンタインに任せロッテ?)
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裏日本インデックス 四季報2019秋号版
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