プロに教わったお役立ちサイト三選
この春からかなり本格的にマイホーム探しを始めました。すでに何個か候補は見つけ、現場に物件を見に行ったりもしているのですが、知り合いのプロ(不動産鑑定士さん)に教わった、土地探しに役立つサイトを紹介したいと思います。
1.全国の標準地価が見られる!「東京都の地価」
土地の価格、いわゆる「地価」には、国土交通省が定める「公示地価」と、都道府県で独自に調査した地価があります。この両方が地図上にキレイにプロットされているサイトがあります。
それがこの「東京都の地価」です。
東京都と銘打たれていますが、実際には全国の公示地価と、都道府県地価の両方が載っていますので、北海道の人も沖縄の人も使うことができます。
地価は㎡単位で表示されているので、目当ての物件に一番近い基準点と比べてどの程度割安か、割高かを見て、その原因を検討する(基準点よりも大きな道路に近いor遠い、あるいは鉄道に近いor遠い)ことができます。
近くの基準点よりも地価が高いのに、駅や幹線道路からの距離が同じで特に優位性が見つからなければ、その土地は「ぼったくり」だといえるでしょう。
このほか、過去10数年の推移もグラフで確認できますから、ここ数年の推移を見て、町としての「勢い」を見ることもできます。
2.近年の取引事例が検索できる「不動産取引価格情報検索」
先ほど紹介した公示地価や都道府県地価というものは、一定の基準に沿ってある種機械的に算出しただけのもので、あくまで「基準」にすぎません。ですから、実態としての取引価格はまた別途調べる必要があります。
国土交通省が運営する「土地総合情報システム」内にある「不動産取引価格情報検索」では、時期と地域、そして取引種別(土地、建物)を指定すれば、価格や、面積、その土地の用途も含めて過去の取引事例を見ることができます。
残念ながら細かい地番までは見ることができませんが、町・字単位まで絞りこめますから、前出の公示地価と比較して、基準価格よりも高い価格で取引される事例が多ければ、その地域の人気度の高さが分かります。
なお、事例は過去6年までさかのぼって検索できます。
3.土地の歴史を探る!「今昔Map on web」
SUUMOやathomeでいい土地を見つけると、そこをgoogle mapで見るだけで満足していませんか?
実はそれだけでは不十分で、その土地の歴史や地質もちゃんと調べておく必要があります。
先日不動産業者の方に聞いたのですが、もし買った地面が軟弱な地盤(砂)の上だと、地盤改良に最大で200万円以上かかるケースもあるということです。(※業者によりますが)
また、東日本大震災の際、東北の津波被害の陰で目立ちませんでしたが「液状化現象」に苦しんだ千葉県浦安市のような地域もありました。浦安はほとんどは海を埋め立てたような場所にあるので、地盤が弱く、地震でも起きるとあっという間に液状化してしまいます。
そんな土地の歴史や地質をちゃんと調べることのできるサイトが、埼玉大学が運営する「今昔map on web」です。
使い方としては、上の画像を見てほしいのですが、右側にみえるのが現在の東京で、左側が、明治時代(明治42年)の東京です。左側の地図にはさらに「治水地形分類図」という地図を重ねています。
凡例によれば、右下の黄色に赤い横線がバーッと入っている地域(月島や築地)はすべて「埋立地」ですから、ここの地盤はもともと陸地だったところに比べて弱いな・・・ということが推測できます。
色んな情報を集めて、少しでも安全有利な土地を買おう!
このほかにも事故物件探しで有名な「大島てる」とか便利なサイトはありますが、いい加減な情報もありますし、既に知名度も高いのであえて紹介しません。
便利な割におそらくあまり知られてないんだろうなというサイトを中心に今回は紹介しました。
正直我が家もまだ道半ばですが、しっかり情報を集めて、おかしな土地を買わないように(笑)したいと思います。
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