Facebookが発行するステーブルコイン「リブラ」とは
以前(本当に4~5年ぐらい前)から構想だけはずっと言われてきたFacebookのブロックチェーン事業ですが、「リブラ」という名称や、ステーブルコインであることなど、その全容がようやく少しずつ見えてきました。
このリブラはビットコインなどと異なり、相場変動のないステーブルコインです。ステーブルコインではUSDTを筆頭に価値の裏付けがよく問題にされますが、Facebookの場合は、ブロックチェーンのネットワーク維持に必要な「ノード」に参加するライセンス料を募り、その裏付けとする構想です。
錚々たる企業が続々参加
Facebookがこのノードへの参加を各社に呼びかけたところ、錚々たる企業が参加を検討しているというニュースが入ってきました。
Facebook’s cryptocurrency partners revealed—we obtained the entire list of inaugural backers(英語記事)
クレジットカード大手のVISA、同じくマスターカード、電子マネー大手のペイパル、アメリカの仮想通貨取引所コインベースなどの金融系企業や、EC大手のebay、ライドシェアサービスのUBER、Lyftなど意外な名前も入っています。
正式発表は6/18(火)ということですが、これだけの顔ぶれが一斉に「リブラ」に参加すれば、「決済の利便性」などを売りにした通貨は太刀打ちできないかもしれません。
ますます淘汰は進む・・・中途半端なアルトコインは終わる
以前にも取り上げましたが、このところ続々海外の取引所から上場廃止をくらっています。このトークン系では、かなり大手だと思われていたLISKなんかも排除されているので、はっきりと生き残るだろうといえるのはイーサリアムだけかもしれません。
海外の方が、バイナンスやBitfinexなどの大手取引所で排除された銘柄の一覧表を作ってくださったので、参考に貼っておこうと思います。
Here is the breakdown of what coins will still be available (as things stand) to US customers through US compliant exchanges once @binance stop US based trading in September pic.twitter.com/OSawHb9GX6
— Goomba (@remigoomba) 2019年6月14日
こうしてみると、リップルはほぼ全滅。アメリカの市場を取れないようでは、今後は非常に厳しいかもしれません。また、ZECやXMR、DASHなどの匿名通貨も、マネーロンダリング対策の観点からかなり厳しい扱いを受けてしまっています。個人的に注目していた $ATOM も複数の取引所で米国内取扱停止となっています。
結局ビットコインとイーサリアムなのか
こうした動きもあり、私はこのところ仮想通貨系資産の大部分を、ビットコインへと換えています。アルトコインに資金が順番に入って高騰するといういわば循環相場もあまり機能していないようですから、しばらくはビットコイン、イーサリアム中心で保守的な運用をしつつ、まだ手あかのついていない若い銘柄で、かつ証券性のないものを集めてみようかと思います。
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