四季報2019春号全部読む! 第30回 ヤマハの株価の山はいつまで?

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暑すぎ・・・そんな四季報2019春号全部読む!前回は1417~1466P(7600 日本エム・ディ・エム ~ 7813 プラッツ)を見ていきました。(前回記事:第29回 島津製作所最高益達成し、まずまずの株価?

今回は1467~1516P(7814 日本創発グループ ~ 7952 河合楽器製作所)を見ていきます。おもちゃ、楽器や印刷など生活に身近ないろんな製品が出てきます。30回まで来たか~・・・。

 

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7814 日本創発グループ ~ 7952 河合楽器製作所(1467~1516P)

7832 バンダイナムコHLDGS →前号並み 市況関連株 【その他製品】

おもちゃ、ゲームのリーディングカンパニー。スマホゲー「ドラゴンボール」やガンプラなどが好調。開発費を吸収して連続最高益達成。ガンダムがファーストの放送開始からちょうど40年という事を記念して、関連商品を続々発売。5/9発表の決算では増配も同時発表された。

バンダイナムコHLDGSの平成30年間を振り返る

平成始値: 552円
平成高値:5,300円 ・・・平成31(2019)年
平成安値: 300円 ・・・平成10(1998)年
平成終値:5,300 平成30年間での株価成長率:860%

バンナム社の平成30年間を振り返ると(2005年10月までは旧バンダイ)、1990年代はかなり不遇であったことがわかります。この時期は、一大ブームを引き起こしたたまごっちが大量の在庫を抱えていた時代でした。その後平成12(2000)年以降は平成仮面ライダーが一大IPに成長したことから2000年前半の株安期をなんとか乗り切ります。ナムコとの合併を経た2010年代以降はほぼノンストップで株価が上昇し、最後の10年間で株価は5倍以上になりました。

 

7839 SHOEI ↑前号比増額 市況関連株 【その他製品】

高級ヘルメット専業。欧州・北米など海外が好調。四季報によれば、「独自増額」という熱いコメが出ていたが、なんと4/26に業績が大きく下方修正。とはいえ、これは製品の積み込みが遅れ、売上計上の時期がずれたことによるもので、大勢への影響は小さいか。株価もほとんど反応していない。ここに注目した理由は、来年市販予定のディスプレー内蔵型ヘルメット。面白そうな製品。

 

7846 パイロットコーポレーション ↓前号比減額 優良株 【その他製品】

筆記用品でトップ。売り上げの3分の2が海外向け。中国、アメリカが好調だが、ヨーロッパがブレグジット問題で不調。このために営業利益がやや落ちている。しかし、売上を見ると徐々にではあるが伸びており、決して悪い状態ではない。株価は昨年10月以降から半値になってしまった。下げ止まりを見てからエントリーしては。

 

7931 未来工業 →前号並み 優良株 【化学】

元は劇団が発祥という不思議な会社。残業ゼロ経営が特徴の絵にかいたようなホワイト企業。その秘密は独自の製品ラインナップによる高利益率にあり。昨年から東証1部上場し、さらに勢いづく。意外にも5G関連銘柄で、「5G用配線を草刈り機による断線から守る保護管」という非常にニッチなものを売っている。ニーズあんのか。なお、発行済株数の約2割にあたる600万株を自己株買いするというとんでもない株主還元策を打ち出している。いくら何でも買い過ぎだろう。

 

7951 ヤマハ ↓前号比減額 市況関連株 【その他製品】

ピアノなど楽器の大手。電子ピアノでは世界一。5/9発表の通期決算は営業利益こそのびたものの、純利益ベースでは減益となってしまった。来期2020年3月期の業績は今期とほぼ変わらない数字となりそう。株価はこれは三尊天井か・・・?

ヤマハの平成30年間を振り返る

平成始値:1,850円
平成高値:6,080円 ・・・平成30(2018)年
平成安値: 620円 ・・・平成11(1999)年
平成終値:5,750円 平成30年間での株価成長率:210%

ヤマハの株価も最初の20年の上げ下げがなんだったの?というぐらい、2012年以降の8連続での年足陽線ですさまじい上げが来ています。この間の業績はというと、特に爆発的に上昇したとかはなく、成長無き株高は後が怖いです。

 

まとめ

今回は1467~1516P(7814 日本創発グループ ~ 7952 河合楽器製作所)を見ていきました。あんまり取り上げたい企業はありませんでしたが、バンナムなんかは今勢いあっていいのかなぁという感じです。おもちゃ業界は、少子化との闘いを運命づけられていますが、スマホゲームなんかはガンガン大人が金落としまくってますからね・・・安泰でしょう。

次回は、1517~1566P(7953 菊水化学工業 ~ 8095 イワキ)です。三井、住友・・・巨大商社が続々出てきます。(次回:第31回 すてきナイスは粉飾決算の疑いを捨てきれ無いス・・・?)

 

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~今号ここまでのまとめ~

第29回 島津製作所最高益達成し、まずまずの株価?
第28回 ゼンショーHLDGS拡大でライバルに全勝?
第27回 アルヒ突然不正発覚・・・?
第26回 三菱重工社長交代でビシビシ改革へ?
第25回 ソニーの株価は平成最高値まで戻せソニーない?
第24回 富士通凋落は投資家に対する不実
第23回 東芝メモリ事業売却金の投資場はどこ?
第22回 コマツ減益予想でコマツちゃうな~(Ⓒ山本リンダ)
第21回 鎌倉新書の業績予想イマイチで投資家の心証悪化・・・

四季報2019 春号全部読む!第11回~第20回まとめ
四季報2019 春号全部読む!第1回~第10回まとめ

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