平成最後の決算発表も明暗くっきり!新興企業の決算発表を読む

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新興企業はとにかく決算が大事!

配当目当てで老人投資家が群がる大手優良株ならともかく、上場したての新興企業はとにかく決算が命!

今月にはいってから、各社続々決算を発表していますが、大きく上昇した銘柄もある判明、ストップ安となる銘柄もあるなど、市場の反応は大きく分かれています。そこで、当社が以前から記事で取り上げたり、注目したりしている新興企業の決算を見ていきたいと思います。

 

フィルカンパニーはストップ安・・・明日以降も厳しい値動きに

3267 フィルカンパニーは、駐車場の上部空間を利用した店舗の建設という、これまでにない新しいビジネスモデルを展開する建設企業で、当社も以前から注目してきました。決算発表前までは、株価は5,000円前後で取引され、今後も大きな成長が期待されていましたが・・・。

4/12の決算がひどすぎた。

先週金曜日に発表された、2019年11月期第一四半期決算の内容が非常に悪かったため、週明け月曜日となった昨日から大きく売り込まれ、先週末の終値から1,000円安と、ストップ安での取引となりました。

前年同期で103百万円あった最終利益が、今期たった1百万円にまで減った訳ですから、ひどい決算だとしか言いようがありません。

会社側は業績の最終予想は変更せず、売上高70億円営業利益10.5億円のままとしていますから、もしかしたらこれは単なる期ずれ(所有権移転の遅れなどによる、利益計上時期のずれ)なのかもしれません。

また、PTS(時間外取引)の値動きも案外慎重(終値と同値で終了)なので、あるいは一過性の下げに終わる可能性もあります。

 

2019年上場4社は明暗分かれる

2019年に上場したばかりの企業の中で、即金規制が入るほど人気化した4社の決算が、相次いで発表されましたが、その結果はまちまちでした。

リックソフト、ヴィッツは売られる。サーバーワークスも時間外で売られる

4429 リックソフト4440 ヴィッツ4434 サーバーワークスは、いずれも決算が期待外れな数値であったため、5~10%程度値下がりしています。(※サーバーワークスは4/15時間外取引の値動き)

リックソフトは、オーストラリアの業務ソフトメーカーアトラシアンの日本総代理店ですが、4/12に発表された2019年2月期の通期決算の中で発表された来期(2020年2月期)の業績予想数字が地味(営業利益9.4%増では物足りないか)だったことで、4/15は5%程度の値下がりとなりました。

また、ヴィッツは業務用の組み込みソフトウェアの開発運営企業ですが、2019年8月期中間決算の数字が期待外れだったために、こちらも5%程度の値下がりとなっています。

サーバーワークスは、アマゾンのクラウドサービスの導入・運用支援を行う企業ですが、4/15発表の2019年2月期の通期決算の中で発表された来期の業績予想が、営業利益が11%成長程度にとどまる予想であったことから、時間外で-10%近い値下がりとなりました。

 

識学は買われる

企業の管理職、経営層向け研修サービスを提供する識学は、4/12に2019年2月期の通期決算を発表しましたが、週明けの取引で6.5%の上昇となりました。営業利益の成長が13%程度と、当社的には物足りないレベルなのですが、売上高の30%以上の成長率が好感されたようです。加えて、1:3の株式分割が発表されたことも、買われる理由となっています。

 

チームスピリットはストップ高後も上昇止まらず

フィルカンパニーとは全く対照的な動きになりそうなのが、4/11に決算を発表したチームスピリット。決算自体は手堅いものでしたが、やはり1:2の株式分割を発表したところ4/12の株価はストップ高。週開けて4/15も値上がりは止まらず350円高となり、勢いが止まりません。

一旦手放したことを後悔しています(笑)。

今後は株式分割となる5月末にかけてジワ上げするのかなと思いますが、ここは長期的に見ても大いに買いだと思います。

 

まとめ

新興企業は決算しくじったら終わりです(笑)。決算しくじった企業はとにかく売るしかありません。よほど逆転満塁ホームランが出ない限りは、触らない方がよいでしょう。

そういう意味では、識学と、チームスピリットには、今後とも注目してよいと思います。

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