四季報2018秋全部読む! 第51回 ゴールドクレストの保有地上がってクレスト?

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四季報2018秋号全部読む!いよいよ今回で8000番台ともお別れです。今回は金融系企業の残りをみて、主に不動産企業を見ていきます。

不動産の会社は栄枯盛衰が激しいので、伝統のある企業や、独自性の高い企業に絞って注目してまいります。

 

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~ここまでの投稿~

第41~50回まとめ
第21~30回まとめ 第31~40回まとめ
第11~20回まとめ 第1~10回まとめ

番外編①「あの不動産企業は今」
番外編②「ピーター・リンチの株式分類法とは?(前編)」  ③「同(後編)」
番外編④「銀行・証券・保険株の用語を調べてみた」

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPER、PBRが低いこと
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
その他時事ネタ

あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。

また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。

8750 第一生命HLDGS ~ 8798 アドバンスクリエイト【保険/その他金融】

8769 アドバンテッジリスクマネジメント 急成長株 ストレスチェック関連ビジネス首位級。これからの働き方改革の時代にマッチした企業。売上、利益とも1~2割のペースで成長を続けている。株価は10月の下落でやや下げたが、11月以降回復基調。

 

8771 イー・ギャランティ 市況関連株 企業の売掛債権保証で成長した企業。リスクは再保証先に外部委託する形。営業利益率は44.6%と非常に高いが、比較対象がないのでいいのか悪いのかさっぱり(笑)。こちらも11月以降回復基調。

 

8801 三井不動産 ~ 8999 グランディハウス【不動産】

不動産大手三社比較してみた

新興の不動産企業とは違い、伝統のある老舗の不動産企業を三社比較してみました。まずは業績を見てみましょう。

三位の住友不動産が最も採算が良いですね。各社の動きですが、三井不動産は三井ホームを完全子会社化して、消費者向けを強化。三菱地所は、東京大手町のビルを改修する傍ら、同業のアーバンライフを買収し、関西方面での地位を高める目論見。そして住友不動産は三田駅近隣を再開発中。向こう5年を見据えた大事業となる予定です。

続いて株価の動きを見てみましょう。
青が三井不動産赤が三菱地所緑が住友不動産黄が日経平均です。

日経平均と同じぐらいの動きをしているのが住友不動産で、残る2社はいずれも日経平均を下回っている状態です。株価の調子がよく、採算も三社の中で最もよい、住友不動産が一番投資的にはいいのかなと思いますが、それなら日経買ってた方が安全かもしれません。

 

8803 平和不動産 資産株 東京大阪の各取引所の土地を所有し、賃貸している古くからの不動産企業。大昔は「新東」と呼ばれていた。一般向けの賃貸やREITも強化中。札幌のホテル、銀座のオフィスビルを仕入れて、来年以降売却予定。株価は秋以降横ばい。

 

8818 京阪神ビルディング 低成長株 場外馬券売り場やオフィスビルの賃貸を行っている。名前の通り関西の物件が多い。営業利益率が35.8%と不動産業種でトップクラス。このところデータセンターに力を入れており、大阪の新データセンターはこの秋から営業活動中。株価は今年以降は800~1000円のレンジ。

 

8871 ゴールドクレスト 資産株 都心中心にマンション開発・分譲を行う企業。自己資本比率が60%以上あり、好財務体質。前期に比べて利益が半減してしまっている。しかし、都心に安値時に仕入れた駅に近い土地を多く保有している。売るにせよ、開発するにせよ、利益に代わるのはまだ先とはいえ、じっと耐えていればこの先いいことがあるかもしれない。株価は現状を反映して下げっぱなし。

 

8890 レーサム 急成長株・市況関連株 富裕層向け資産運用商品の販売会社。売上、利益が急成長しているが、今後の不動産市況の状況次第で大きく変わりうるので、どうなるやら・・・。配当利回り4%を超えている。6月をピークに株価は2/3近くまで下落してしまっている。

 

8919 カチタス 急成長株 去年12月に上場した新しい企業。地方の中古住宅を再生、販売する。テレビCMを積極的に打っており、何度か見たことがある。今後も順調に成長する見通し。株価は夏をピークにして下落基調。

 

まとめ

不動産企業は以前記事にまとめた通り、浮き沈みが激しく、一見売上利益ともに急成長を見せている企業であっても、市況の変化によりあっという間に消滅してしまう可能性もあり、伝統のある企業や、ビジネスモデルの独自性が高い企業以外は投資対象としてはハイリスクかと思われます。

次回から、いよいよ大詰め9000番台。鉄道、運送、倉庫などの陸運株を見てまいります。

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