四季報2019新春号全部読む!前回は3131 シンデン・ハイテックス ~ 3224 ゼネラル・オイスターなどの小売・卸売企業を見てきました。
記事中で取り上げた、3135 マーケットエンタープライズが、1/7にストップ高をつけています。中古スマホ流通規制緩和が材料視され始めたとみて、買ってみましたが果たして・・・。
それでは、3228 三栄建築設計からスタートですが、今回は不動産企業です。私は不動産企業の見通しにある理由からめちゃくちゃ悲観的です。それについては本文の中で・・・。
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~ここまでのまとめ~
第12回 ウエルシア 配当増えれば ウレイシア
第11回 Amazon鬼の来ぬ前に、たっぷり稼げMonotaROさん
新ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)
・前号から業績予測が大幅増額または大幅減額となっている
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上、卓越度が高ければ10%未満でもよい)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
・株価の動きがよい
・その他時事ネタ
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。
また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。
クリック証券は信用取引するならベストだね。
3228 三栄建築設計 ~ 3300 AMBITION【不動産】
不動産企業について
不動産企業については、以前流行廃りが激しいという記事を書いたことがあります。
リーマンショック前にイケイケだった不動産企業が、今ではホームページもろとも消え去っていたり、そこまではいかなくとも青息吐息だったりなど、本当に恐ろしい業界なのです・・・。
昨年、日経平均の年末の価格を「19500円」とほぼピタリとあてたことで話題となったニトリの似鳥会長は、今年から不動産の価格が徐々に下落を始めるという見通しを示しています。
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似鳥会長の予測の全文は↑今号の週刊現代に載っているぞ!
実際、不動産各社の株価は、昨年前半をピークに揃って下落を始めています。不動産業界への投資は、当面の間慎重になった方がいいでしょう。
3267 フィルカンパニー 急成長株 前号でも取り上げた、時間貸し駐車場の上部に貸店舗(=空中店舗)建設を行う企業。なかなかないビジネスモデルで急成長したが、前号に比べてやや減額予想。株価も下落が止まらない。今のところ4000円前後で踏ん張っているが、果たしてどうなるか。
3277 サンセイランディック 市況関連株 権利関係が複雑な不動産を買いとり、調整したうえで再販する、というなかなかに難しいビジネスを行っている。四季報コメントはちょっと面白い【太っ腹】、これは従業員持ち株会への会社補助分50%(通常10%程度)という施策を打ち出したことによるもの。社員割はよく聞くが、株が50%も割り引かれるというのはなかなかないのでは。株価は下げる一方で、ますます安く買えるな(白目)。
3300 AMBITION 市況関連株 居住用不動産のサブリースが中心。急成長してきた業績もやや減速。株価も下げ基調。テンバガー達成した株価も、半減以下まで戻してしまった。
3302 帝国繊維 ~ 3306 日本製麻【繊維製品】 3315 日本コークス工業【石油・石炭製品】 3316 東京日産コンピュータシステム ~ 3399 丸千代山岡家【小売・卸売業】
3315 日本コークス工業 市況関連株 コークス製造大手。ここは広い工業用地を保有しており、ここを売却するか、賃貸に出すかが同社目下の検討事項。
3333 あさひ 低成長株 上場企業唯一の自転車専門店企業。我らがダイヤ通商の自転車専門店「コギー」の最大のライバル店!前期21店、今期10店と拡大。業績好調で最高益達成。株価は安定して推移。
3350 レッド・プラネット・ジャパン 業績回復株 全国各地でホテル開発を行っている会社。四季報コメントの【勇猛邁進】が気になるところ。今年はフィリピンのマニラ、札幌の2棟、来年はマニラ2棟目と広島にホテルを建設予定。勢いが強い。勇ましい四季報コメントとは対照的に、株価はピタ―っと横ばい。反応なし。
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3356 テリロジー 低成長株(仕手株) 某トンピン氏が買い集めており、現在第二位株主。一時大きく買われ、2000円近くまで上げてきたが、その後は軟調。企業としては、業績は普通に好調。ただ、そこまで買いたいかといわれるとね(笑)。
3391 ツルハホールディングス 優良株 ドラッグストアはみんな優良株ばっかりや!M&Aを積極的に行い、拡大路線。増配する余地もあるが、株価はじょじょに下げて行く途中。下げ止まるまで待って。
3397 トリドールホールディングス 急成長株 丸亀製麺の会社。丸亀製麺好きなんですよ~(無関係)。どうやら高価格イメージがついたせいか客離れが起こり、売上は上昇しているが利益が大きく減少している様子。どんだけ売り上げても、利益を出さないとね・・・。
まとめ
今回は不動産系企業と、小売・卸売り企業を見てきました。不動産企業はPERが安く、売上利益の上昇が目覚ましいところが多いため、投資したくなりがちですが、冒頭の似鳥会長の予測にもあった通り、今年以降不動産は厳しくなると考えられているので、あんまり本気でぶち込むのは避けた方がよいでしょう(しつこいな)。
次回は3401 帝人からです。
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