こういったニュースを伝えなければならないことが残念だし、またこうした展開を予測できなかったことが悔しいです。
私が2013年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始して以来、ScamやGoxがつきものでしたが、まさか2019年になってまでこんなことになるとは残念でなりません。
一昨年末~昨年初めにかけて、かなり大規模なICOを行った「バンクエラ」の運営元が開設する取引所では、日本人の利用が不可となり、ICOで購入したBNKを換金することができなくなりました。
公式の日本語twitterです。
【重要なお知らせ】現在、日本の仮想通貨に関する規制により日本の居住者様へのサービスをご提供することができません。今後のサービスのご提供に向けて取り組んで参りますのでお待ちいただければ幸いです。多大なご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。
— Bankera Japan (@BankeraJP) January 5, 2019
SpectroCoinは売買のサービスを停止いたします。このサービスに関しては今後数日以内に制限がかかる予定です。また新規登録はしていただけません。ご出金に関しては行っていただけます。アプリ等からログインが出来ないお客様がおられましたらブラウザやその他の環境を一度お試し下さい。
(続く)— Bankera Japan (@BankeraJP) January 5, 2019
もちろん、即閉鎖というわけではなく、数日のうちに売買が不能になる(出金は可能)ということです。ただ、ICOで買ったBNKを取引でき、かつ日本人の利用がまだ制限されていない取引所が果たして存在するのかというと、現時点では存在しません。
HitBTCは既に日本人の締め出しを行っていますし、Spectrocoinもアナウンスの通り不可、そして大本命のBankera取引所も不可となると、実質的に日本人が購入したBNKトークンの換金が全くできない状況に陥る可能性が高くなってきました。
今後当面の間(=お役所用語で永遠、永久を指す)、日本の金融庁が新たな仮想通貨交換業者の登録を認めるとは思えない(さらにホワイトリストに新たな通貨、トークンを入れるとは思えない)ため、そのあたりがすべてクリアになって日本人の取引開放を待つか、死ぬのが先かというのが、当社としての見通しとなります。
したがって、昨年のICOでBNKトークンを購入・保有している日本人の方は、即刻BTCなりETHなどに換えて、すべて出金するのが最も安全策という事になります。将来万が一日本人に利用が解放されたとして、BTCやETHを上回るスピードでBNKの価格が成長できるかどうかは、また別問題です。
そもそも、大手ネット証券会社のマネックス証券が後ろ盾についたコインチェックですら、登録に四苦八苦の状況で、日本資本の裏付け、後ろ盾のないバンクエラを金融庁が許可するでしょうか。
昨年時点では、海外取引所が日本人を締め出すという具体的措置に出ることが、予想できませんでした(当時の私には海外取引所を運営するような連中(=アナーキストの若干入った技術者達だと考えていた)は日本の金融庁などどこ吹く風だろう、という見通しがありましたが、これは誤りでした)が、残念ながら日本人は日本の取引所のみを使うのが、もろもろ面倒がなくてよさそうです。
いよいよ今年はこれまでいろんなインフルエンサーや、ブロガーなどがはめ込んできたアルトコイン、トークンが淘汰され始める時期に差し掛かってきたようです。正直ここまで来ると、どういった通貨が上昇するかはもうわかりません。アルトコインやトークンへの投資は、全損しても問題ない資金であればともかく、控えた方がよいでしょう。
はっきりとしたバブルが再来するまでは、ビットコイン、イーサリアムなどの主要通貨や、日本円とのアクセスが確保されているモナコインなどを購入するしか、道はないと思います。
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