四季報2018秋号全部読む!前回はゴーン会長逮捕で大ゴーン乱の日産から自動車業界を見てきました。今回はほとんど小売業・卸売業です。この業界も利益率の低い、厳しい業界ですね。
ただ中には営業利益率が20%以上の会社もあり、商品ラインナップや営業の努力次第で大きな収益を手にすることもできるようです。
また、ものづくり系の企業は昨年末~年初にかけて株価がピークを付けた企業が多かったのに対して、小売・卸売業は今まさに上昇中のところが多いです。何か関連があるのでしょうか?
まもなく次号発売!一足先にあなたもゲット!
[amazonjs asin=”B001L6CQZ4″ locale=”JP” title=”会社四季報 2019年1集新春号 雑誌”]
私が四季報を読むきっかけになった一冊!必読の書!
[amazonjs asin=”4492733477″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方”]
~ここまでの投稿~
第42回「日産は会長逮捕で大ゴーン乱」
第41回「ゆうちょ銀行株は安定してて良いって言うっちょ?」
第40回「潤沢資金でロームはこれから何をもくろーむ?」
第21~30回まとめ 第31~40回まとめ
第11~20回まとめ 第1~10回まとめ
番外編①「あの不動産企業は今」
番外編②「ピーター・リンチの株式分類法とは?(前編)」 ③「同(後編)」
番外編④「銀行・証券・保険株の用語を調べてみた」
ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)
・同業他社と比較してPER、PBRが低いこと
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
・その他時事ネタ
あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。
また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。
7320 日本リビング保証 ~ 7323 アイペット損害保険【銀行、その他金融、保険】
※特に気になった企業なし。
7399 ナンシン ~ 7408 ジャムコ【輸送用機器】
7408 ジャムコ 市況関連株 旅客機化粧室、厨房設備の大手。納入先のボーイングがなんと夏以降に1400台も受注。これによって当社も忙しくなるとみられ、株価は8月以降好調。
ここからは小売、卸売業者が続きます。
7412 アトム ~ 7599 スギHLDGS【小売業/卸売業】※途中まで
7447 ナガイレーベン 低成長株 衛生白衣大手。他社との差別化によりシェア6割と高い。営業利益率が30%と全業界でも最高レベル。配当性向も50%と高い。かなりの優良企業。人件費と物流費のコスト高を生産の効率化で補っている。その一環として、国内での生産をインドネシアに移管中。株価は安定して推移中。
7453 良品計画 市況関連株 ご存知「無印良品」の運営企業。国内、海外とも好調で最高益を出している。営業利益率11.9%と小売店ではかなり高い。値下げで採算がどうなるか。あ、株主優待ないんだ。株価はじわ下げ。
7458 第一興商 市況関連株 カラオケDAMの会社。ビッグエコーや飲食店も運営。最近は若い人ってカラオケ行くんだろうか。僕らの少し上の世代は、遊ぶときによく友人とカラオケに行くのが定番だったのだが・・・。営業利益率14.9%。四季報によれば、中国客が多く訪れているとのこと。中国人が歌える歌とか入ってんのかな?株価は安定的な推移。
7462 ダイヤ通商 資産株 ガソリンスタンドと、自転車販売、そして不動産賃貸の会社。今年7月に発表された、都心の土地の売却益6.5億円が一体どうなるのかに注目が集まる企業。業績自体は見るべきものなし。コギーの新店検討はどうなった?株価はなかなか軟調。早く上がってくれないと困るので皆さん買ってください。買ってくれ!買え!買えよ!(涙)
四季報に名前載せたくないので、早く売らないとやばいんです・・・。
ダイヤ通商について詳しくはこちらの記事にまとめております。
7463 アドヴァン 市況関連株 石材、タイルの輸入企業。ホテル向けの建材が好調。営業利益率27.2%と経営効率化が効いている。10月に通期業績予想が見直され、減収増益となった。大方の動きと異なり、10月以降株価は上げている。
7476 アズワン 市況関連株 理化学機器、用品卸のトップ企業。連続増益。ここに注目した理由は、尿からガンを検出するベンチャーへの出資を行っているため。3億円の出資というのはポジションとして大きいのか?と思って調べてみると4.7%程度とのこと。もうちょっと出そうよ。株価は市場全体の悪化にもかかわらずじわじわと上昇中。
7523 アールビバン 市況関連株 版画やイラストを売る企業、一方でホットヨガも展開。アートは順調で、ホットヨガは急拡大。赤字のホテルを売却。営業利益率13.6%で、配当利回り3.3%。株価はこちらも上昇中。
7532 ドン・キホーテHLDG 市況関連株 ごぞんじドン・キホーテ。出店数は前期に比べて落ち着く。都内でファミマとの共同実験店を出店。成功なるか?ユニーを傘下に収める予定。営業利益率は5.5%と物足りないが、成長速度が速い。株価も上げ基調。
7564 ワークマン 市況関連株 ♪行こうみんなのワークマン!でおなじみのあの会社。作業服販売の専門企業。全国展開へ。営業利益率は18.9%と高い。今後は作業服以外に顧客を広げようと、アウトドア、スポーツ、雨具などの専門店を展開へ。株価はまさに今高値圏。ここから落ちるか?
7575 日本ライフライン 市況関連株 ペースメーカなど医療機器の輸入商社。営業利益率が25%ととんでもない水準になっている。心房細動の患者増加にともない業績が向上。株価はモノづくり企業と傾向が近く、今年の前半がピークで今まさに下げている。それもそのはず、カテーテルの自社生産を行うモノづくり企業でもあったのだ。
7581 サイゼリヤ 市況関連株 高校生とスーツ着たサラリーマンが共存する珍しいイタリアンレストラン(笑)。根性根性ド根性の飲食業界に対して、従業員の動線を研究するなど科学的アプローチでのオペレーション改善を行うなど、頭のいい企業。営業利益率は7.6%と、対照的なド根性企業のワタミの0.7%の10倍(笑)。営業利益率はさらにこの半分なので、はっきり言って、ワタミは今すぐ営業全部やめて人も全部首にして、高配当株買った方が税金引いても儲かる。チャートはずーっと下げ基調。そろそろ底か。
まとめ
今回は、小売・卸売業界を見てきました。機械や電気製品企業とはちょっと毛色が違います。なんか逆相関?という感じ。
次回は、小売・卸売業界の残りと、精密機器企業などまたモノづくり企業に戻っていきます。
コメント