四季報2020夏号全部読む! 第20回 チェンジはDX需要の高まりでデラックスな決算!

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頑張れ!高校球児!!……そんな四季報夏号全部読む!前回記事では、3923 ラクスについてチェックしてみました。中小企業向けの経費精算やグループウェアなどのクラウドサービスというのは競合も多いですが、そうした厳しい状況下でも採算性を維持・改善しつつ業績拡大を続けていることから、投資してみたいと思います。

さて、今回注目する企業は3962 チェンジです。ビッグデータやクラウドを使っての業務効率化支援を行う企業です。

(前回記事:第19回 ラクスはクラウドサービスで他社を喰らうど?

前号(2020年第2集 春号)まとめはこちら!
四季報2020 春号全部読む!第1回~第10回まとめ
四季報2020 春号全部読む!第11回~第20回まとめ
四季報2020 春号全部読む!第21回~第30回まとめ
四季報2020 春号全部読む!第31回~第39回まとめ

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3962 チェンジの概要

チェンジは2003年に社長の福留大士氏らによって大阪で創業されました。当初はITコンサルタント業や、IT人材研修などの事業が主でした。その後、2010年代に現在の事業の中心であるIoT等の事業へと進出していきました。

現在の同社の事業は大きく分けてNET-ITトランスフォーメーション事業投資事業パブリテック事業の3つに分かれています。ちょっと分かりにくいので、以下で説明します。

NET-ITトランスフォーメーション事業は、IoT、クラウド、セキュリティ、ビッグデータ解析、IT人材育成など最も幅広い領域を取り扱う事業です。
投資事業はIPOを目指す企業に投資する事業です。これまで識学やGA technologyなどの企業に投資しています(既に2社とも株式は売却済)。
そしてパブリテック事業は子会社トラストバンクを通じて、ふるさと納税プラットフォームの提供を行っています。また今後は、各地方自治体にテクノロジーサービスの提供行うことも計画しています。

チェンジの類似・競合企業としては、先日紹介したオプティムぐらいでしょうね…。

チェンジの業績は?

それでは、チェンジのここ数年の業績と、今期の予想を見てみましょう。

昨日8/12に発表されたばかりの’20年9月期 第3四半期決算はこちら、そして説明資料はこちら。なんと今期の予想業績が大きく上方修正されました!特に営業利益は当初予想の約26億円から34億円へと3割近い上方修正となっています。

この上方修正によって予想営業利益率は30%越えにまで上昇!売上高の上昇に伴い、営業利益率まで上昇するという非常に珍しく強い形となりました。

チェンジの株価は?

この強い業績に対して、株価は大きく反応しています。それまでもほとんど止まることなくきれいに右肩上がりのチャートでしたが、今日のストップ高でさらに大きく上昇しました。

PERは115倍と一般的に見れば割高水準なわけですが、急成長株独自の指標である「PEGレシオ」を計算すると、

115倍/275(今期の最終利益成長率275%より)≒0.42

となります。一般的にPEGレシオは1を切ると割安ですから、かなりの割安水準ですね!

総評:上がっているものは上がり続ける⇒OK

いつもと同じような年であれば、ある程度の業績上方修正や、好決算程度ではストップ高になることはありません。むしろ好決算は織り込み済みとばかりに、むしろ売りを呼んでしまい、株価下落の原因にすらなりえます。

しかし、大手企業が軒並み大赤字に沈んでいるコロナ禍の中で、これだけの好決算が出せるのは大変珍しいと言えます。

事業の中核であるふるさと納税は、総務省と地方自治体とのゴタゴタもあって一時期ほどの勢いがありませんが、その他のサービスはDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れもあって好調で、DX関連銘柄としても注目されつつあるようです。

チェンジは現在上場来高値を更新し続けています。上がっているものは、上がり続けます。当面の間はホールドできそうです。

さて、次回は3994 マネーフォワードです。上場以来ずっと赤字の不思議な会社。しかしいつかは・・・。

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