四季報2018秋全部読む! 第9回 シュークリームよ永遠に・・・

四季報2018秋全部読む!第9回の今回は、3302 帝国繊維からスタートです。前回の第8回目は、ものすごい勢いで利益を上げている不動産業界を中心に見て来ましたが、今回からまたしばらく小売・卸売業が続きます。

一体日本にはどれだけの小売業の会社が存在しているのか・・・。

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ところで、第7回から、銘柄名の横に「成長株」とか「資産株」とか書いてます。これについては、ピーター・リンチの「株で勝つ」で彼が示した株式の六分類のことです。これについても、また今度番外編で説明します。

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~ここまでの投稿~

番外編「あの不動産企業は今」

第8回「超絶好調!不動産業界!」

第7回「テンバガー候補だらけの3100番台」

第6回「寄らばJTの陰」

第5回「いろいろ熱い!情報通信・サービス業界」

第4回「儲かりまへんなぁ食品業界」

第3回「分け入っても分け入っても建設株」

第2回「強い企業はどこだ?」

第1回「巻頭特集でお腹いっぱい」

 

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPERまたはPBRが低いこと

・ネットキャッシュが多いこと(時価総額よりおおきければ尚よし)

・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)

・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている

・その他時事ネタ

あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。

 

3302 帝国繊維~3399 丸千代山岡家【繊維製品/小売業/卸売業/石油・石炭製品など】

3302 帝国繊維 市況関連株or低成長株。防災用のホースなどを販売。【独自増額】のコメントが示す通り、企業予測は保守的(本当はもっと儲かってんでしょ?)との見方。今年は例年になく災害が多いので、連想買いも。自己資本比率高くて、営業利益率も15%以上と儲かり企業。

3328 BEENOS 資産株。EC事業とベンチャー投資の二本立て。ネットキャッシュが50億円あり余裕あり。投資先の企業がハネればワンチャンあり。

3333 あさひ 市況関連株。日本で唯一、自転車販売店チェーンの上場企業。自己資本比率も60%を超え安定的。我が社のポートフォリオの大部分を占めるダイヤ通商のライバル企業でもあり、気になるところ。

 

ところで、四季報のページをめくっていると、幼い頃よく母が買ってくれたシュークリームの「ヒロタ」の運営会社が(コード3346:21LADY)が、なんと疑義注記企業になっているではありませんか!

同社の自己資本比率は3.2%と風前の灯火で、ネットキャッシュは1億あるかないか・・・。実はヒロタは過去に一度破綻したことがあり、その際現在の運営会社(21LADY)の支援で立ち直ったという経緯があります。

しかし今度はその21LADY自身が危なくなり、同社大株主のファンド代表者に社長を交代して、復活への道を模索しているようです。

幼い日の想い出の味、ヒロタのシュークリームは、これからも食べられるんでしょうか・・・。

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Amazonに売ってました。今のうち!?

 

3366 一六堂 資産株。都内中心に居酒屋「天地旬鮮八吉」を展開。時価総額37.5億に対してネットキャッシュ23億円。自己資本比率は84%なので、財務はガッチガチ。業績はずっと横這い。配当利回りは2.6%でまあまあ高く、典型的な資産株。

3376 オンリー 市況関連株。紳士服販売の会社。配当性向を2割⇒3割に上げた結果、予想配当利回りは4%以上に上昇。自己資本比率高く、営業利益率も19.8月期予想では10%越え。PER8倍と割安水準。

3382 セブン&アイHLDG 市況関連株。国内第2位の流通グループ。セブンイレブンや、イトーヨーカ堂、西武にそごうとなんでもあり。連続最高益と絶好調!株価的には四季報発売時より10%以上上げていて、PERも20倍を超えている。

3388 明治電機工業 市況関連株。技術系の商社。PERが10倍を切ってかなり割安。四季報のコメントも【独自増額】と勢いがある。配当もいい。

3391 ツルハHLDG 優良株。ドラッグストア首位。3141 ウエルシアよりいいかもしれない。営業利益率、自己資本比率、ネットキャッシュ共にウエルシアに勝る。ここが本当の優良株か。安定の【独自増額】コメ。

3396 フェリシモ 資産株。通販で衣料品や美容商品を売る会社。17.2月期に75億円の大赤字をやらかしているが、これは資産の減損処理をおこなったことによるもの。10/5現在の時価総額139億円に対し、ネットキャッシュ127億円。

日本の企業でいわゆる「優良株」=景気に関係なく、一定ペースで市場平均を上回る成長を続ける優良企業ってほとんどないイメージですが、ツルハはウェルシアとともに、安定した上昇を続けていて好感が持てます。

続いては繊維や化学を少しはさんで、また小売/卸売ゾーンです。

 

3401 帝人~3409 北日本紡績【繊維製品/化学】、3415 TOKYO BASE~3419 アートグリーン【小売業/卸売業】

3401 帝人 市況関連株or低成長株。だけじゃないテイジン!でおなじみの合成繊維の大手。炭素繊維は世界2位。PERは8倍台と割安で、配当利回りも高い。18.3、19.3月期にかけて大きく成長する予想となっている。

3407 旭化成 市況関連株。総合化学企業。ここは【独自増額】で好調の様子。営業利益率10%近い。またM&Aも盛んで、米国自動車内装材メーカーを買収。

3415 TOKYO BASE 成長株⇒優良株? 私が四季報を全部読むきっかけとなった渡辺誠二氏が著書でも推していた急成長株。ただ、ZOZOTOWN専用ブランドからの撤退により四季報コメは厳し目で、成長スピードに陰りか・・・。

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3420 ケー・エフ・ジー~3447 信和【金属製品】

ここからはうって変わって金属株。

3421 稲葉製作所 資産株。100人乗っても大丈夫!でおなじみ。ネットキャッシュ158億円に対して時価総額が255億円。業績的にはコスト高に苦しみ、営業利益率は1%程度。なお先月出た決算によると、売上高326億(予想316億)、営業利益3.9億(予想1.9億)といずれも予想を上回ったが、まだPERは50倍だ。

3426 アトムリビンテック 資産株。住宅用内装金具の会社。四季報コメ【暗転】のとおり、利益が伸びない。しかし時価総額52億に対してネットキャッシュが43.5億円は魅力。配当利回りも3%弱といい。

3431 宮地エンジニアリングG 市況関連株。橋梁が得意な会社。【独自増額】はおそらく初めて見た。それほど好調な企業。PERも6~7倍とまだ割安。ネットキャッシュは90億円弱、時価総額は200億円。

3433 トーカロ 市況関連株。皮膜を形成する溶射加工の最大手。最高益が続いていて、絶好調の文字が躍る。営業利益率もこの業種としては珍しく20%を上回っている。しかしこのところの株価は冴えず、四季報掲載時から時価総額が100億円も減ってしまった。おかげでPER11倍台と割安水準。

3436 SUMCO 市況関連株。半導体用シリコンウエハ世界首位級。17.12月期⇒18.12の営業利益が倍増。半導体の受給逼迫で品薄状態。しかし足元の株価は全然冴えない。四季報掲載時8/27 2014円⇒10/5終値 1627を約1か月で2割安。特におかしなIRも出ておらず、理由なき下げ。予想PERだと10倍を切っていてとても割安なはずだが?

3445 RS Technologies 成長株。半導体関連企業。2015年の上場以来ほぼテンバガー達成済。売上高の急激な上昇は18.12月期まで。それ以降は安定成長に移行?

3446 ジェイテックコーポレーション 成長株。X線集光ミラーと、自動細胞培養装置が柱の典型的バイオ企業。今年2月に上場したばかり。上場以降下げ続けだった株価もこのところは落ち着きを見せている。営業利益率も20%を超えていて、今後も改善予定。気持ちの良い成長カーブを今後も描けるか。

3447 信和 低成長株。こちらも2018年3月上場の若い会社。その割には業務内容が渋く(名前も)、次世代足場やコンテナを作っている。予想配当利回りが4%、PERが10倍とまだまだ割安。

 

まとめ

なんかシュークリームの話に時間割きすぎ。ついでにもうちょい語ると、最近主流の皮の厚いビアードパパみたいのとは違って、ヒロタのシュークリームはあくまでオーソドックスな皮の薄い奴。それがちょっと懐かしくて食べてみたいな。ポチるか・・・。

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・・・株に戻ると、それこそバフェットが「どんなに不景気でも髭は伸び続ける」としてジレットの株をかったように、「どんなに不景気でも薬は売れ続ける」とばかりにドラッグストアの株を買い続ければ、安定した伸びを見せてくれるかもしれません。特殊な技術や、生産設備もないから合併しやすそうだし。

また、金属系ではなぜか下げ続けるSUMCO、特殊な技術で高採算なトーカロ、上場したばかりでこれからも急速な成長が予想されるジェイテックコーポレーションに特に注目しました。

SUMCOもトーカロも結局は半導体の需要に依存しているので、これが果たしてどこまでつづくのか。ジェイテックはPERが高いので、まだ割高でないかなど、懸念材料がありますので、もうちょっといろんな企業を見てから判断してみたいと思います。

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