四季報2020夏号全部読む! 第15回 アセンテックは仮想デスクトップでテレワーク導入に力を貸そう?

やっと梅雨明けた……そんな四季報夏号全部読む!前回記事では、3141 ウエルシアホールディングスについてチェックしてみました。成長率は良いし、いよいよ1兆円企業として、ドラッグストア業界首位として君臨する日も近いのですが、規模の拡大を優先した結果なのか?採算が悪く、株価も割高であるという事で、見送りとしました。

さて、今回注目する企業は3565 アセンテックです。仮想デスクトップサービスの提供など、ITサービスに特化したベンチャー企業です。

(前回記事:第14回 ウエルシアHD採算改善を再三検討中!?

前号(2020年第2集 春号)まとめはこちら!
四季報2020 春号全部読む!第1回~第10回まとめ
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3565 アセンテックの概要

アセンテックは2009年に、インターネット関連サービスを営む(株)エム・ピーホールディングス(現 インテアHD)の子会社として設立されましたが、現在は資本関係は解消されています。創業者は、社長で第2位株主の佐藤直浩氏です。

同社は一貫して、仮想デスクトップ(いわゆるデスクトップの機能拡張を行うこと。例えば一台のPCで複数のOSを動かせるようにしたり、設定の異なる複数の環境を同時に動かしたりできる等)に関するサービスを提供し続けてきました。その後、2017年にはマザーズに上場しています。

仮想デスクトップサービスだけを売りにした同業他社は確認できませんでしたが、もう少し広く「セキュリティ」業界で、規模的に近い企業といえば先日取り上げたデジタルアーツブロードバンドセキュリティとかでしょうかね。他にもサイバーセキュリティクラウドトビラシステムズとかありますが、ちょっと売上高が小さすぎますかね。

アセンテックの業績は?

それでは、アセンテックのここ数年の業績と、今期の予想を見てみましょう。

直近期’20年1月期の決算補足資料はこちら。わかりやすくまとめられています。やはりここもサブスクビジネスをやっているようです。売上高の成長率は10%をきり若干物足りないですが、営業利益率は少しずつ向上し、採算性が上向いていることが分かります。

今期予想業績は売上高はほぼ横ばいですが、利益は1割近い上昇となっています。やっぱりちょっと物足りない……。

アセンテックの株価は?

アセンテックの株価推移です。7/31付で1:2の株式分割がありました。株価は7月末の日経下落でちょっと下げてしまいましたが、まだ上昇軌道からは外れていません。

PERは68.7倍、マザーズ系ベンチャーはどこもPERが高いので、過熱感がよくわからないですが、コロナショックの安値からは2.5倍になっています。

総評:思ったより成長率低かった⇒NG

アセンテックは、仮想デスクトップサービスを提供する企業として、あまり強い競合他社もない中で、コロナ禍でのテレワーク需要の高まりや働き方改革などを追い風にして順調な成長をこれまで遂げてきました。

しかし、今期の増収予想がわずか4.5%と、この規模の企業にしては物足りないことや、徐々に改善はしているものの営業利益率が低いこともあり、それならば他にも勢いのある企業はたくさんありますから、わざわざここを選ぶほどでもないのかな?という印象です。

次回もITベンチャーです(しばらく続きます)。電子書籍の取次では最大手となる、3678 メディアドゥです。

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