四季報2020新春号全部読む! 第1回 おおむね減益見通しも底打ちはすぐソコ?

前号を以て四季報まとめ記事を止めようかと思いつつも、なぜか新春号を手に取っている私がいました。というわけで、本日四季報2020年1集 新春号が発売になりました!昨年2018年の第4集秋号からスタートした「四季報全部読む!」もついに6冊目となりました。個人的な感慨はいろいろありますが、浸っても仕方ないし時間もないので、冒頭の業界展望と巻頭特集を見ていきましょう!

(前回記事:四季報2019秋号全部読む! 第38回(終) プレナスは不採算店の閉鎖をやってもっと
(前号記事:四季報2019秋号全部読む! 第1回 強まる不透明感に、ふと運命感じる

前号(2019年第4集 夏号)まとめはこちら!

四季報2019 秋号全部読む!第1回~第10回まとめ
四季報2019 秋号全部読む!第11回~第20回まとめ
四季報2019 秋号全部読む!第21回~第30回まとめ
四季報2019 秋号全部読む!第31回~第38回まとめ
裏日本インデックス 四季報2019秋号版

四季報2020新春号 見出しで見る業績トレンド

今号はかなりネガティブな見出しが増えています。全体の最多を占めたのは【下振れ】で、153社。ちょうど1年前の2019年新春号の見出しで一番多かったのが【続伸】だったのとは大きく様子が変わってしまいました。直前号と比較しても、秋号で最も多かったのが【反発】だっただけに、今号のネガティブさが目につきます。

しかし2位以下は【反発】【増額】【続伸】結構いい感じなので、すわ不況か!?となるにはまだ早いかもしれません。

新春号のポイント

四季報予想について

四季報編集部の予想によれば、製造業、非製造業とも減益という厳しい予想です。

たまたま今日米中貿易摩擦については、アメリカ側が中国に対する関税引き下げを提案するという報道が出るなど、ポジティブな動きも見られましたが、長引く貿易「戦争」のために、業績が悪化した企業も少なくありません。

2020年はアメリカの大統領選挙もあるので、トランプ大統領的はこの貿易摩擦に何らかの成果を残しておきたいと考えているはずなので、さらなる前向きな動きが演出される・・・かもしれません。

 

今号の特集「株主資本配当率」

毎号さまざまな指標で特集が組まれていますが、今号は「株主資本配当率(DOE)」が特集されています。この指標は、文字通り株主資本に対する配当の割合です。これが高いほど、株主還元に積極的な企業とも言えますし、一方で研究開発や設備投資といった金の使い道が思いつかない、ある意味では成長する気のない企業とも言えます。

 

業種別 業績展望

前述のとおり、やはり各業種とも厳しい業績予想です。製造業では石油・石炭製品業界がなんと‐28.6%という大幅な減益予想となっています。このほか非鉄金属が-17.6%、ガラス・土石製品が-12.8%と続いています。増益予想となったのは医薬品業界の+13.6%、その他製品の+2.2%ぐらいです。

非製造業では、情報・通信業が-27.5%とこれまた大きな減益予想幅ですが、これはソフトバンクの業績が大きく悪化したことによるものです。

 

巻頭特集:DOE(株主資本配当率)ランキング

これまで企業の配当への積極性を測る指標としては、一年間に稼いだ利益に対する配当の割合を示す「配当性向」が一般的でしたが、単年度の利益ではブレが大きく、長期的な比較がしにくいということから、株主資本に対する配当の割合を示すDOE(株主資本配当率)で各社を比較する!というのが今号の特集となります。

時価総額1000億円以上の大規模な企業の中でのDOEランキング第1位に輝いたのは3092 ZOZO。DOEはなんと32.5%全企業平均は2.2%)経営陣の株主還元への積極性が光る・・・と思いましたが、よく考えたらZOZOは少し前までオーナー企業(前澤氏が筆頭株主=社長)でしたから、利害が一致するんですよね・・・。

Zホールディングス傘下となり、筆頭株主と経営者が交代した今後のZOZOのDOE推移にチェックが必要かもしれません。急に配当渋りだしたりしてね。

 

続く2位は2412 ベネフィット・ワン。ここは企業の福利厚生なんかをやっている会社です。ここは別にオーナー企業ではない(筆頭株主はパソナ)ので、純粋に企業の資本政策として意識的にDOEを高めるようにしているようです(10%以上が目標で、現在は20.3%)。

第3位は2371 カカクコム。堅実な業績で増配が続いており、18.5%。積極的な自己株買いが、高いDOEの理由かもしれません。

ちなみに比較的時価総額の小さい(100億~1000億円規模)企業に絞ったランキングでは、個別学習塾「トーマス」の4714 リソー教育が1位(26.0%)、技術者派遣の2362 夢真HLDGSが2位(22.5%)、そして人材紹介業の2124 JACリクルートメントが3位(19.1%)と続いています。

 

まとめ

ちょうどこの記事を書くために、前号(秋号)の第1回の記事を見直していたら、その中で「さっき子供が生まれたという連絡が入った」と書いています(笑)。あれからもう3カ月・・・。お父さんは君のおかげで記事が書きにくくてしょうがないよ(笑)。

それでは次回以降は順繰りに見ていきましょうかね・・・と言いたいとこですが、個人的に気になった企業のピックアップをちょっとしたいと思います。

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