3DプリンタのJMC(5704)ストップ安・・・業績大幅下方修正で

スポンサードリンク
アーカイブ

以前注目企業として紹介した、3DプリンターやCTの製造開発、販売などを行う新興企業のJMC(証券コード:5704)が、昨日13日に‘19.12月期の第3四半期決算を発表しました。

ここまで順調に来ていた売り上げ、利益の成長がここにきて急速に鈍化し、第3四半期時点なんと赤字転落となってしまいましたが、さらに今季の業績予想を大幅に下方修正し、前年比20%の大幅減益となったことから、今日14日の同社株価は売り気配のまま寄らず、前日比400円安となる1344円と、ストップ安で今日の取引を終えました。

3つの主要事業で最も足を引っ張ったのは・・・?

JMCといえば、話題の多い①3Dプリンタ事業の他にも、金型などを作る②鋳造事業、産業用のCTスキャナを販売する③CT事業という3本の柱がありますので、セグメントごとに概略を紹介します。

3Dプリンタは医療機器分野が足を引っ張る

主力の3Dプリンタ事業は、今期から新たにスタートした医療機器の販売がはかばかしくなく、どうやらこれが利益押し下げの原因となっているようです。この医療機器というのは、3Dプリンタで制作したギプス「OPENCAST」です。従来型のギプスと違って足を完全に覆わないので、かゆみやむれに強いんだそうです。しかしまだ知名度が低いのか、コストに見合うほどの売上はまだ出ていないということです。それ以外の既存事業は相変わらず順調で十分利益を上げているようです。

 

鋳造事業は自動車産業の市況悪化が原因でやや鈍化

金型、試作品などを作る鋳造事業においては、大口の顧客だった自動車メーカーからの引き合いが、第2四半期(4~6月)後半から、第3四半期(7~9月)前半にかけて悪化し、このことが成長スピード鈍化につながったようです。

ただ、第3四半期の後半からは回復傾向がみられるということで、依然不透明ではあるもの、これ以上の悪化は避けられるかもしれません。

 

CT事業は好調も売り上げ減少

産業用CTスキャン販売は、販売台数の減少(前年同四半期:3台→今四半期:1台)で売上はやや下がったものの、利益は大きく上昇しており、今後もセミナー等を通じて企業にアピールを続けていくとのことでした。

 

新事業が一番のお荷物・・・?

ざっと見てみると、やはり3Dプリンタ事業の医療機器販売が今のところ一番足引っ張っているとは思います。とはいえ、まだ始めたばかりの事業なので、成否をここで判断するのは早すぎると思います。

 

2日連続のストップ安だけは・・・

今日のJMCの株価は、通期決算の20%下方修正という悪材料のせいで需給のバランスが完全に崩れ、ストップ安となってしまいました。このままいくと明日もストップ安か?と思いましたが、今日14日のPTS価格は21:30現在で1,150円台と、2日連続のストップ安(1,044円)までには至っていないようです・・・。

さすがに2日連続のストップ安だけは勘弁してほしいものです。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました