シストレの元祖!?中源線建玉法とは

今から3~4年前、故・林 輝太郎氏の本にはまっていた時期がありました。林氏といえば、素人の雑な売買を強く戒め、あくまで「相場とは技術」であるとして、初心者投資家を教育すべく多くの本を書き、投資家の技術向上に努めた方です。

例えば、株における2~3か月単位での周期的な値動き「うねり」に注目したこんな本や、

一般的な株式投資家が怖がる「空売り」を、むしろ推奨したこんな本

などをよく読んではいました。今年2019年の株式市場は、かなり厳しくなることが予想されていますので、空売りができるようになっておくと、大儲けとはいかなくとも、リスクヘッジにはなりうるかと思います。

ただ、林氏の本は内容がどちらかというと心構えによりがちで、また具体的な方法についても、ITが相当普及した時代の著作であっても、あくまで手作業中心のスタンスでしたので、面倒くさがりな上、デジタルネイティブ世代な私にはなかなか取り入れることができずにいました。

 

「中源線」とは・・・?

そんな中、正月で帰省した実家で、久々に自室を漁っていると、「中源線建玉法」という本が本棚から出てきました。

第一部~第四部の各一冊と、副読本一冊の、計五冊が厚紙のケースに入っており、中古で確か3万円以上とかなり値の張った(新品なら5万円以上します)本です。価格のわりに、一冊一冊は薄く、ページ数も少ない(笑)、なんとなく怪しい感じさえ与えます。

この本には「中源線」と呼ばれる罫線の書き方と、そこからわかる売買のサインの出方、実際にどのように建玉を入れて、手じまいまでするかということが細かく書いてあります。

まさに機械的にルールに従って行う売買で、コンピュータがなかった時代のシストレといってよいでしょう。

詳しいことは5万円払って新刊を買うか、中古でヤフオクででも買ってもらうことにして(あまりに高すぎるので、丸上げしてやりたい気分ですが違法なので)、この「中源線」というものについて、ざっくりと説明したいと思います。

 

中源線建玉法の由来

中源線建玉法は、清(しん)時代の「陳 雅山」によって開発されたとされます。彼はこの手法で銀相場で大もうけしたと伝わっています。

その後長く忘れ去られていましたが、林輝太郎氏とその仲間たちが発見、検証して本にまとめています。

 

どんな手法か

株でも、為替でも、毎日の終値を線で繋いでいけば、なんとなく「下げてるな」「上げてるな」ということがわかりますよね?

しかし当然ながら、今発生している上下の動きがいつまでも続くわけではありません。

通常であれば、トレンドが終了した場合、そのポジションは手じまいし、次のトレンドがはっきりと発生するまで待つことになりますが、中源線の場合はトレンド転換と判断した場合、すぐ逆の建玉を持つのです(いわゆる「ドテン」)。

つまりは常に「買い」「売り」いずれかのポジションを持つということになります。(暴騰暴落時には例外あります。)

また、リスク分散のために、建玉は3単位に分けて建てる(手仕舞う)こととしています。(後述するシグナルでも、「1/3建てる」、「2/3手仕舞う」という風に定めています。)

それでは、中源線についての説明に入っていく前に、重要な用語の解説です。

 

用語の説明

・・・値と値を結んだもの。中源線では「陽線」「陰線」の二種類のみ存在する。

順行逆行・・・上げトレンド(陽線)で、値が上がればトレンドに沿っているから「順行」、逆に下落した場合はトレンドと逆なので「逆行」となる。

値幅・・・読んで字のごとく。値動きの幅。順行時の場合は「順行値幅」、逆行時の場合は「逆行値幅」という。

屈曲・・・一度逆行してから順行に戻ると、「屈曲」となる。

分(ぶ)・・・値幅の単位のこと。最重要単語。

法示・・・お爺ちゃんの七回忌…じゃなくて、シグナルのこと。全体的に言葉遣いが古い(笑)。ここでは、法示をシグナルといいかえることにします。「法示」って一般用語じゃないみたいなので。

 

中源線建玉法にはどんなシグナルがあるのか

中源線建玉法には、「相場の強弱」と「建玉の動かし方」について8種類のシグナルがあります。

「相場の強弱」①陽転②陰転

「建玉の動かし方」
③ 1/3 建玉、⓸2/3 建玉、⑤3/3 建玉、⑦1/3 手仕舞い、⑧2/3 手仕舞い、⑨3/3 手仕舞い

それではどういうときにシグナルが出るのでしょうか?これも、「相場の強弱」と「建玉の動かし方」によってわかれてきます。

 

いつどのようにしてシグナルは出るか

まずは「強弱の転換点」です。これ、本文をほぼ引用しているので問題があれば消しますが、多分これだけ書いても理解は難しいので、却って本やセミナーの販促になろうかと思います(笑)

①最も近い4分 or それ以上の屈曲を3分またはそれ以上抜くこと

②その3分 or それ以上抜いた逆行値幅が屈曲の2倍以上で、逆行値幅が12分またはそれ以上であること

わかるかこんなもん(暴言)ですので、特別にちょっと図に書いてみましょう。

架空の株を例に説明します。E~Aと順調に下げてきましたが、Bで大きめ(4分以上)の逆行・・・かと思いきやCで再び下げました。その後やっぱりC~Dで大きく上げ。この時のDが、Bよりも3分(3円)以上上回っている場合に、トレンド転換(陽転)発生!という事になります。

これは最も基本的なパタ―ンで、このほかにも一度発生した転換が再び発生する「再転換」、暴騰暴落時に発生する「42分転換」など様々なものがありますが、詳しくは本を読むか、セミナーででも学んでもらうという事で(笑)。

 

次には「建玉の動かし方」です。

先ほど少し触れましたが、中源線建玉法では、建玉を3単位に分けて考えます。

まず、陽転or陽転した時点で、陽転なら買い、陰転なら売りのポジションを1/3持ちます。これは簡単ですね。

問題は増し玉です。ざっくりいうと二つのルールがあります。

ルール① 分岐点後、順行二本あとの逆行値幅が6分以上⇒1/3追加

わかるかこんなもん(二度目の暴言)なので、もう一度図に起こしましょう。さっきの図の続きだと思ってください。

Aで転換したことで、買い建玉が1/3できました。その後Bで順行。これで順行は2本になります。その後、C逆行が6分(=6円)以上出ました。ここで1/3買い増しすることになります。もし、同じような逆行がもう一度起これば、さらにDで1/3買い増します。

これでポジションは3/3になったので、これ以上建てることはしません。

 

ルール② 順行一本だけで逆行した場合は、再び順行で新値をとってから、6分以上の逆行⇒1/3追加

わかるかこんなもん(三度目の暴言)もうそろそろ怒られるかもしれませんが、最後にもう一度だけ図に起こしましょう。始めの図の続きです。

さっきは順行が2本続きましたが、ここでは1本つけただけでもう逆行してしまいました。それでも、再度順行してAの高値を超えてくれば、先ほどの逆行6分のルールが適用されます。

 

ここまででもかなり書いてしまいましたが、最後に手じまいのルールを説明して、終わります。

 

手仕舞いは基本的に順行での値幅の大きさで行います。

順行線三本で、三本目が一番大きい⇒すべて9分以上⇒1/3手仕舞い(2/3残す)
⇒すべて18分以上⇒2/3手仕舞い(1/3残す)
⇒すべて27分以上⇒すべて手仕舞い

もし、1/3しか持っていないときに、「2/3手仕舞い」のシグナルが出た場合、「建玉の大きさを1/3にしなさい」ということなので、そのまま1/3持ち続けていればよいことになります。

また、途中で逆行しても、その後の順行で新値を取れば(というか三本目が一番大きくなるので、自ずと新値になるはず)、順行三本を満たすことになります。

 

終わりに

ここまでざっくりと中源線建玉法について説明しましたが、果たして理解できた人はいるのでしょうか。かくいう私も実家の本棚から引っ張り出して数日読んだあと、一知半解で書いてるような状況なので、詳しくはちゃんと本買って勉強してみてください。

※基礎的な内容が網羅されています。

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