四季報2018秋全部読む! 第11回 コーエーの野望

四季報2018秋全部読む!ちんたらやってきたこのシリーズも、第11回を数えるまでになりました。

前回は小売や外食、繊維業界といった、どちらかといえばアナログな業種でしたが、今回はがっつりデジタル。情報・通信分野です。

なにしろ3622 ネットイヤーグループから3858 ユビキタスAIコーポレーションまで、250社以上もありますからね。これは大変です。

 

 

~ここまでの投稿~

第1回~第10回まとめ

番外編「あの不動産企業は今」

番外編②「ピーターリンチの株式分類法とは? 前編」

 

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPERまたはPBRが低いこと

・ネットキャッシュが多いこと(時価総額よりおおきければ尚よし)

・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)

・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている

・業態に何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)

・その他時事ネタ

特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。

また、文中のコメントで、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書いています。強い材料あれば太字にします。

 

3622 ネットイヤーグループ~3858 ユビキタスコーポレーション【情報・通信(一部例外アリ)】

3626 TIS 低成長株 北陸発祥のSIer。数年前に合併して大きくなりましたが、未だに「インテック」のイメージ。業績はなだらかに上昇中で、株価も同じくここ数年安定した上昇カーブを描いており、PERも20倍前後で過熱感はない。もうちょっと成長率上がれば優良株枠。

3632 グリー 市況関連株or資産株 かつてのソシャゲの雄。売上高は13.6月期が1522億円⇒18.6月期は779億円と半分以下に落ち込んでいる。しかし、電子データを高い値段で売ってる商売なので、不良在庫とか償却とかもなく、財務的にはびくともしない。実際に自己資本比率は90%、ネットキャッシュは872億円。時価総額が1291億円だから2/3がキャッシュの評価ということ。

3635 コーエーテクモHD 市況関連株or資産株 個人的に信長の野望が大好きなので取り上げた。
ただ、そうでなくともこの企業の利益率の高さをみよ!営業利益率30%、経常利益率に至っては47%とほぼ5割の数字。ただし四季報コメによれば有価証券評価損が膨らんでいるとか。ちょっと心配。

しかし元々本業は非常に好調であり、来月にも信長の野望大志のパワーアップキット版が発売!攻城戦や武将引き抜きなどの要素も追加されてますます面白くなるぞ!みんな買おう!

買え、買ってくれ!

アフィリンクまで貼るのか(呆れ)。
※お気づきでしょうが、当社ではコーエーテクモHLDG株を保有しています。

 

3641 パピレス 急成長株~優良株 電子書籍配信の先駆者。売上、利益共上昇基調ではあるが、前々期⇒前期で減益したのが痛い。有利子負債はなく、手堅い経営。海賊版電子書籍が規制され、正規品への流入が進んだのは良い傾向。

3659 ネクソン 市況関連株 韓国発祥のゲームメーカー。利益のほとんどが中国・韓国向け。売上高の成長はすごいが、利益の浮き沈みが激しい

3668 コロプラ 市況関連株 白猫プロジェクトでおなじみの会社。ソシャゲ会社はキャッシュリッチなところが多い。今は非常に苦戦しているが、この資金を今後どのように投資していくかがミソ。

3677 システム情報 急成長株 PMPとかCMMIとか聞きなれない単語が続くが、要するにSI。売上は毎年2割近い成長率。利益もそれなりにでている。利益が伸びており、増配の声あり。

3679 じげん 急成長株 求人や不動産情報サイトの一括検索の会社。2018年初をピークに株価は調整に入るも夏以降回復傾向。業績と利益の伸びが美しい。自己資本比率66%と高く、ネットキャッシュも十分。堅実に成長できている。気になるので要調査。

ちょっと記事書いてみるかな・・・。

3733 ソフトウェア・サービス 市況関連株 病院向けシステムの会社。営業利益率が高い(17%)、また19.10月期にかけて売上高が大幅アップ予想。PERはまだ17倍程度。IT系としては低い方。自己資本比率86%、ネットキャッシュ83億円。

3750 FRACRALE(旧 セブンシーズHLDG) 業績回復株 なぜか今の業態は不動産業。不動産は今はいいけど、今後はまた・・・とならないように頑張ってほしいところ。PER8倍。

3758 アエリア 業績回復株&急成長株 連続赤字から立ち直り、現在では売上高158億円、純利益20億円まで回復。ただ、これはM&Aによるところが大きいので注意。19年12月期予想のPERは5倍未満とこのままいけば超割安水準だが果たして。

3763 プロシップ 低成長株 会計システムの会社。売り上げも利益も全然成長なし。だが、自己資本比率は80%台と高く、ネットキャッシュは39億円。余裕あり。また、営業利益率約30%で推移はなかなか。ただし、PERからみて徐々に割高水準へ近づいてきており、今からはうまみはないかも。

3765 ガンホー・オンライン・エンターテインメント 資産株 パズドラで有名。ここもピークの14.12月期から19.12月期予想で売り上げがほぼ半減。営業利益に至っては1/4以下。ただ何度もいうが、ソシャゲ系の会社はキャッシュだけはジャブジャブにあり、孫人脈でM&Aとか展開すれば・・・。

3770 ザッパラス 資産株(業績回復株) モバイル向け占いコンテンツが核。業績はボロボロで、向こう2期、億単位の赤字予想。ただネットキャッシュ46億円に対して時価総額54億円は割安。エキサイトのように買収を待てるならいいが、その前に何かあったらヤバい。

3793 ドリコム 業績回復株&急成長株 アプリ中心の会社。デジモンのアプリが出足好調で見通し明るい。18.3月期が売上131億、純利▲2億に対して、20.3月期予想が売上160億、純利33億と急回復。

3808 フィスコ 時事ネタ(市況関連株) 大丈夫なのかここ。自己資本19億しかないし、手元現金35億。そんなんで60億円の補償できねえだろ。(※利害が絡んでおり口が悪くなってます)もっとまともな資本提携先を望みます。(これ言いたかっただけ)

3822 Minoriソリューションズ 資産株or低成長株 基幹系システムに強い。PER12倍程度でまだ割安。好財務のコメ通り、ネットキャッシュ60億以上(時価総額127億円)。配当利回りも2.5%前後でよい。株価の動きもなだらかに上昇。

3834 朝日ネット 低成長株(利益ベースでは) インターネット接続サービス大手。配当利回り(3.5%)が高い。株価的には安定的で、良くも悪くも動かない。財務は自己資本比率高い(86.6%)、キャッシュもある。安定の一言。

3840 パス 業績回復株 通販会社。日本マイクロソフト出身の中原氏を代表取締役に招聘して復活を期す。ブロックチェーン関連の資金調達コンサルへ参入・・・あっ(察し)。あとここも本業ダメだからって不動産への参入を模索している。ブロックチェーンも不動産も今からでは遅い。

3800番台以降は、あまりいい企業がないですね。急成長でも安定でもない、微妙な会社ばっかり・・・。もし低成長の高配当株買いたいんだったらでっかいとこ買えばいいわけですから、情報・通信には急成長しか期待していないわけで・・・。

まとめ

ネット企業は、成功したところと死に体のところの二極化が激しいです。二昔前もてはやされた、携帯向け月額課金の会社はもう見る影もありません。それが今ならソシャゲ系企業なんだろうと思います。

おそらく急激な売り上げと収益の低下に焦った経営陣は、キャッシュを抱えて途方に暮れていることと思います。

今後よく分からないM&Aに手を出し始めたら、その時が本当の終わりでしょう。

本業の不調とM&A失敗のダブルパンチで終わるか、うまいこと業態転換を図ってV字回復できるか。

さんざん書いておいてなんですが、私はソシャゲ系企業には興味ないです(※コーエーもソシャゲやってますけど、私にとっては信長の野望とウイニングポストの会社です!)。

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