四季報2018秋全部読む! 第10回 ちょうどいいコーヒーと熱すぎる串カツ!

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四季報2018秋全部読む!第10回は、3452 ビーロットなどの不動産業界からスタートです。

また不動産業界か・・・。

以前番外編で、’00年代に好調だった不動産株の末路を調べた際、それら株のピークがいずれも2005年末で、それ以降は冴えないまま、07年のサブプライムショック、08年のリーマンショックで立て続けに打撃を受けていき、倒産や上場廃止の憂き目に遭った株があったことについて書きました。

現状の不動産株も、売り上げや利益は去年よりあがっているのに、株価自体は2017年末のピークを超えられていません。

このことから私が立てている仮説は「2017年=2005年説」つまりは、これから2年後の2020年≒2008年の後半に、大クラッシュがあるかも・・・?怖い。

 

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~ここまでの投稿~

第9回「シュークリームよ永遠に・・・」

番外編「あの不動産企業は今」

第8回「超絶好調!不動産業界!」

第7回「テンバガー候補だらけの3100番台」

第6回「寄らばJTの陰」

第5回「いろいろ熱い!情報通信・サービス業界」

第4回「儲かりまへんなぁ食品業界」

第3回「分け入っても分け入っても建設株」

第2回「強い企業はどこだ?」

第1回「巻頭特集でお腹いっぱい」

 

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPERまたはPBRが低いこと

・ネットキャッシュが多いこと(時価総額よりおおきければ尚よし)

・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)

・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている

・その他時事ネタ

あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。

 

3452 ビーロット~3495 香陵住販【不動産】

再び不動産セクター入りますが、どんなに成長率が高くても自己資本比率が低(~50%)かったり、ビジネスモデルが従来の不動産業界の範疇から出ていない企業は投資候補からどんどん外します。

3461 パルマ 成長株。トランクルームの滞納保証というちょっとかわったことをしている企業。2015年にマザーズに上場後、業界全体の好調もあってテンバガー達成。トランクルームは、おそらく不景気でも問題なく拡大すると思っている(不景気でも片づけたい物品はなくならないし、むしろ狭い部屋に引っ越す人のおかげで需要が増えるのでは)ので、長期的な視点で見られると思う。ただ、5年以内にREITを計画中だというので、それを待っても遅くないかな。

3479 ティーケーピー 成長株。遊休不動産を借り上げて、貸会議室にしてしまうというありそうでなかった会社。去年マザーズに上場して、上場以来最大で4倍になっている。都心だけでなく、地方の百貨店の遊休スペースにも進出中。ただ自己資本比率が低く、何かあったらあっという間にということも。

この2社ぐらいかな。GA technologiesはなんかきな臭いので外しました。

 

3501 ビーロット~3529 アツギ【繊維製品※一部サービス、不動産あり】 3536 アクサスHLDG~3566 ユニフォームネクスト【小売業/卸売業】

ここからは小売業/卸売業。この区分けはすごく便利で、飲食も、ファッションも、デパートもコンビニも、およそ人や企業にモノを売る商売はすべてこのくくりになってしまう。

3543 コメダホールディングス 優良株。我が裏日本にさえ出来はじめたコメダ珈琲の会社。メインのコメダ珈琲も好調だけど、新業態「コメダ謹製コッペパン」の拡大(9⇒24~29店)を模索中。まだまだ成長の余地はありそう。売上高利益率が20%を超えており、大変儲かっているといえる。PER的にも20倍を少し超えたところなので、まだ過熱感はない。チャートもロケット的な上昇ではない。

どうでもいいが、シロノワールのカロリーは800キロを超えるので、一人で食べたら一食抜くこと。

3547 串カツ田中HLDG 急成長株。こちらも裏日本にも出店してきたところ。現在全国に208店舗を展開。長期的には1000店を目標にしているというがはたして・・・。ここはコメダと違って直営が多い。もっとFC店を増やしていければ利益率は拡大できるはず。ただ足元の株価は昨年末の7480円(テンバガー達成)をピークに下落中PERは未だ70倍前後であり過熱感がある。もっと割安であれば買っても良いが、まだまだ上げ過ぎ。

3549 クスリのアオキHLDG 優良株。北陸など裏日本中心の企業だけあって、よく見かける。現在山を越えて東海地方に進出中だが、まだまだ成果が出ていない様子。急拡大企業にありがちな自己資本比率の低さと、有利子負債の多さ。しかし連続最高益で絶好調!やはりドラッグストア株は着実に上昇している。ただ、ウェルシアやツルハより優先して買うかっていうとね・・・。

3550 スタジオアタオ 急成長株。ネット通販でバッグや財布を売っている企業。四季報によれば「リピーターが多い」。16年11月上場のまだ若い会社。営業利益率16%。着実に成長を続けており、今後の業績予想も着実な成長が予想されている。自己資本比率も6割台で安全圏。

3553 共和レザー 低成長株(市況関連株)。トヨタ系合成樹脂製品のメーカー。ネットキャッシュ70億円。営業利益率6%。PER10倍切っていて割安。配当利回り3.3%。ガチガチのトヨタ系企業。ただ自動車は景気の影響をガッツリ受けるので先の先が心配。

3561 力の源HLDG 優良株~急成長株。ラーメン「一風堂」でおなじみ。学生時代は良く通ったし、裏日本にも店舗あり。国内145店舗、海外86店舗を展開。こうしてみると海外比率が高い。ただ自己資本比率が2割台はさすがに苦しくないか。

3563 スシローグローバルHLDG 急成長株。売上高、利益とも非常に順調。ちょっと営業利益率低いが、毎年1割以上のペースで伸びるのはすごい。ただ急拡大企業にありがちな自己資本比率の低さ(30%)、有利子負債の多さ(458億)が気になる。

 

3569 セーレン~3611 マツオカコーポレーション【繊維製品】

3597 自重堂 低成長株or資産株。白衣などのワーキングウェア大手。配当利回りが3%半ばで非常に高い。PERも10倍台前半でまだまだ割安。また財務的にも手堅く、有利子負債なし。ネットキャッシュ74億。

3600 フジックス 業績回復株or資産株。縫い糸大手。PBR0.33倍、ネットキャッシュ26億に対して時価総額31億円。配当利回り2.9%は割安。ただし、向こう2年間業績回復に見通しは立たなさそう。付加価値を付けられるアパレルじゃなくて、その元になる糸だから、高く売りづらいということか。

繊維製品(アパレル系)はなんか投資したいと思わされる企業がないですね・・・。

ところでこの後は3622 ネットイヤーグループから情報・通信セクターがスタートするんですが、かなり長い!ページにして509ページ~585ページという大長編になります。

ちょっと長くなっちゃうので、ここで一旦切って次回へ移りたいとおもいます。

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