四季報2018秋全部読む! 第3回 分け入っても分け入っても建設株

いよいよ四季報本編へ!

前回記事までは四季報の巻頭特集に注目していたわけですが、いよいよ今回から、四季報を読んでいて気になった企業について、コメントしていきたいと思います。

今回は1301極洋~1999サイタHDまでを見ていきます。

とりあえずピックアップの基準としては、

「利益率が高い」⇒営業利益率10%以上(案件を選べる大手や、ニッチな会社、先端技術のある会社)
「割安」⇒PER10倍以下(市場の資金がまだ入ってない)
「キャッシュリッチ」⇒1株当たりネットキャッシュが株価を上回る
「堅実」⇒自己資本比率50%以上(できれば7~80%)
「気前がいい」⇒配当利回り3%以上。

これらのうち複数が当てはまる企業を独断と偏見でコメントしていきます。

あとは印象論になるけど真面目で勢いがある会社。チャラくない会社。時事ネタほか気になった企業もコメントします。

 

1301極洋~1384ホクリョウ【農林水産】

水産関係はPERの低い割安株多い。規模は違えど似たり寄ったり。

農業系はなぜかPER30倍台の割高株ばかり。その中でカネコ種苗(1376)だけが10倍台。超小型株のホーブ(1382)とか、面白そうな会社もあるにはある。復活したらおもしろい。

サカタのタネ(1377) よく聞くと思ったら種苗最大手。営業利益率も10%越え。財務的にも堅い。
ホクト(1379) ♪キノコ ノコノコ 元気の子!。キノコ最大手(他社ないやろ)。自社株買いをやっており、会社が今後の自社に自信を持っていることがわかる。

 

1400 ルーデンHD~1446 キャンディル【建設】

不動産業界が好調なので、その影響で建設もいい感じのコメントが並ぶ。

ルーデンHD(1400) はカナダで不動産決済用の仮想通貨を発行する。猫も杓子も仮想通貨か。子会社の映像関連企業が好調らしい。
ショーボンドHD(1414) 無借金経営やんけ!コメントも【高原】と利益がとても高水準であると書いている。ただ、PERは20倍を超えて、割安感はない。
TATERU(1435) 不正発覚は1件だけとのこと。もしかして我々騒ぎすぎた系か?例のス○ガ銀とも関係ないみたいだし。

 

1491~1663【非鉄金属・鉱業】

金属系は苦しそう。その中で三井松島産業(1518)は好調。PERは10倍台前半でまだまだ。

エネルギー系は国際石油開発帝石(1605)は売上高営業利益率が50%ととんでもない数字。もともとそういう構造の業界なのかと思いきや、同業の石油資源開発(1662)は全然なので、この会社がすごいということなのか。

 

1711 省電舎HD~ 1999 サイタHD 【建設その②】

再び建設。総じてキレイなあげ方を続ける企業ばっかりの中で、出ました省電舎(1711)。自己資本比率0.2%!これはひどい。何とか耐えてほしいけど・・・。

美樹工業(1718) 株の上がり方がキレイ。PER、PBRとも割安。しかし肝心の業績が安定しすぎて伸びてこないのがなぁ。
安藤ハザマ(1719) 配当利回り3.45%はなかなかいいのでは。PERも7倍で割安。しかし四季報のコメントが【連続減益】とあまりよろしくない。
コムシスHD(1721) M&Aで成長継続。あげ方もきれいだけど、今年初めに天井迎えちゃった感あり。
麻生フォームクリート(1730) 『麻生太郎です(モノマネ)』でお馴染みの麻生グループ。去年末急に株価が上昇。仕手?
北弘電社(1734) 超小型株。1株当たりの現金(同等物)計算したら2,169円。今株価3,740円。あと、PBR0.4倍、配当利回り3.18%・・・割安。ただ北海道地盤の会社だから地震の影響が心配だな。札証のみ上場。

建設がずっと続くの辛いな・・・。やたら企業が多い。やっぱ日本って土建国家なんすねぇ。

富士古河E&C(1775) PER5倍台、配当利回り3%台。三井住建道路(1776)はPER7倍台、PBR0.7倍程度。割安株が続く。
常磐開発(1782) こちらもPER5倍前後、PBR0.6倍程度。配当利回り4%近い。ただ利益は下落傾向あり。
三東工業社(1788) 以前プロキシファイトが行われた企業。一株当たりの現金同等物が1,400円。株価が2,800円前後。
大本組(1793) 四季報予想と会社予想の乖離が大きい企業。PBR0.4倍台。無借金経営でキャッシュが87億円ある。財布みたいな企業。
第一建設工業(1799) 「特色」欄に「好財務」とある通り、現金同等物200億円で有利子負債ゼロ。時価総額は360億円。PBR0.63倍。ここも財布みたいな企業。めずらしく売上高営業利益率10%以上。好財務っていいね!

私が建設業界をあんまり好きじゃないのは、売上高利益率が低いから。日本のためにすごく重要な企業ばかりなのは理解してますが・・・。あとは、高年齢者が多くて構造改革が進めにくそうとか、いわゆる旧態依然とした体育会系なイメージもあり、個人的に敬遠しています。

ただ、業界の最大手クラスになってくると、平均年齢も若く、イノベーティブで、利益率も高い。

大成建設(1801)、大林組(1802)、清水建設(1803)、鹿島(1812)。
一番営業利益率高いのは大成建設。先端技術がらみはブルーオーシャンで利益を出しやすい。
売上高が一番でかいのは大林組。バイオマス発電所を作りたいらしい。
清水建設は豊洲に大規模ビル開発中。自ら動いて開発できるのは強い。鹿島は私募リート組成。みんなPERは7倍前後。

サヤ取りとかやったら面白そう?

長谷工コーポレーション(1808) 営業利益率高い(12%台)、コメントもいい感じ。増配有りそう。
サンユー建設(1841) 大幅増益。利益率が高い。財務的にも自己資本利率高く、PBR0.4倍台と割安。
イチケン(1847) 現金同等物から有利子負債を引いた金額を株式数で割ると一株当たりのネットキャッシュは約2566円。9/21の終値2255円。キャッシュリッチすなあ。
日本ハウスHD(1873) 旧東日本ハウス。19.3月期予想営業利益率11.6%。繰り返しになるが、建設業界で営業利益率が10%行く企業は稀。四季報見てきてつくづくおもう。予想配当利回りが4.27%。PERも6~7倍。建築業界のPERの低さはなぜなんだ?
大東建託(1878) 知人に勤めている人がいるのであまり悪く言うべきではないが、いろいろと悪い噂を聞く会社。ただ株主から見れば配当性向5割のとっても嬉しい会社。配当利回り3.58%は大きい。
新日本建設(1879) 建設業界では最高クラスの営業利益率(14%)。原価管理徹底のおかげらしい。厳しいマネージャーがおるんやろなあ・・・。
世紀東急工業(1898) 配当利回り4.2%はすごい。ただ不正(独占禁止法違反)からの信頼回復を図っている企業。配当目当てで購入するのはどうか。

積水ハウス(1928) 大手。8期連続営業増益、7期連続増配というとんでもない企業。営業利益率も10%近い。どうして建設系の企業は揃いも揃ってPERが低いのか。(現在9倍台前半)
中電工(1941) 配当性向が高い。配当利回りが4%近い。自己資本比率83%と高く、有利子負債なし。堅実ぅ!
協和エクシオ(1951) 同業2社と統合予定。それはいいんだが、四季報コメに気になる一言「期末に3社分(配当)上乗せか」・・・お?でもまあそれは織り込み済の株価(9/21時点3335円)なんやろな。

それにしても、設備工事系は、コムシスHD、そしてこの協和エクシオも再編の動きが一気に進んでいる感じ。くどいようだが、建設系は大手でないと利益率が出ない。中堅以下は低い利益率にあえいでおり、寄らば大樹の陰といったところか。

四季報みてると、日本がダメになるというか、衰退するという感じが一切しない。みんな明るく未来を見据えている。大和ハウス工業(1925)なんかは「オーストラリアで宅地を大規模造成するぞー」とか景気の良いこといっているし・・・。

九電工(1959) 名前から九州電力べったり?と思いきや九電依存率は2割と低い。営業利益率もほぼ10%をクリアする水準だし、例によってPERが超低い。ポスト五輪を見据えて福岡の大規模再開発に乗りだすとしているし、勢いある。
日比谷総合設備(1982) 配当利回り4%超。PBRも0.8倍と割安。営業利益率は低い。堅実経営。
神田通信機(1992) ここもアクティビストがプロキシファイトやったとこ。21億円の時価総額に対してキャッシュが13億。自己資本だけでいったら36億。PBRも0.5倍と全然割安。不思議な会社。
高橋カーテンウォール工業(1994) 営業利益率が高い。17.12月期は14.7%。今季以降は落ち着くが、依然として高い。配当利回りも2.5%とまずまず。PERも低い。

ああ、長かった。建設建設アンド建設ですっかり建設や設備工事に詳しくなった気がします。

とにかく建設セクターのまとめとしては、

・企業が多すぎる→再編が進んでいる途中?

・一部大手を除くとほとんど利益率が低い

・割安に放置されている株が多い(PER一桁台がゴロゴロ、PBR0.5倍の会社も多かったし、配当利回りも高い)

とりあえず、ネットキャッシュより、時価総額の低いイチケン(1847)とか狙ってみてもいいんじゃないでしょうか。安いからどっか有力な大手が買うかもしれないし。配当もいいし。

 

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