あらら台風……そんな四季報夏号全部読む!前回記事では、4475 HENNGEについてチェックしてみました。業績は悪くないんですが、採算がイマイチ。株価も過熱しており割高すぎますよね?
さて、今回注目する企業は4477 BASEです。 このところ株価絶好調!個人や小規模事業者向けのECプラットフォームを提供する会社です。
(前回記事:第24回 HENNGEはアクセス管理サービスをあくせく売って増益達成)
前号(2020年第2集 春号)まとめはこちら!
四季報2020 春号全部読む!第1回~第10回まとめ
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4477 BASEの概要
BASEは2012年に、現在も社長を務める鶴岡裕太氏によって創業されました。創業当初から現在に至るまで一貫してECプラットフォーム及び独自のオンライン決済システムの開発、提供が事業の中心です。
同社の事業は①BASE事業、②PAY事業、③その他事業の3つに分かれており、①のBASE事業で展開するECプラットフォームBASEは、国内で90万店舗(‘20.3月時点)と多くのユーザーに利用されています。また、BASE内の決済サービスもてんかいしています。また、②のPAY事業は、クレジットカード決済の導入支援サービスの「PAY.JP」が中心となっています。そして③のその他事業は、BASEのショップオーナーが対象の資金調達サービス「BASE BANK」が中心です。
現在その他事業からはまだ売り上げが発生しておらず、BASE事業で8割強、PAY事業で2割弱と、BASE事業が売り上げのほとんどを占める状態になっています。
BASEの主な競合としては、Stores.jpがよく知られており、何かと比較されることが多いです。いずれもまだ歴史の新しいECプラットフォームで、無料から利用でき、急速に拡大しています。
ただ、海外に目を転ずると、AmazonキラーともいわれるShopifyがこのところ破竹の勢いで成長しており、日本国内での知名度は低いですが、おそらく今後本気で日本市場を取りに来るでしょう。
BASEの業績は?
それでは、BASEのここ数年の業績と、今期の予想を見てみましょう。
先週14日に発表された第2四半期決算(決算短信、説明資料)がものすごい内容でした。新型コロナウイルスによる巣ごもり消費の増、オンラインショッピングへの移行が大きく進んだ結果、当初50億円台で着地すると予想されていた売上高が、何と80億円近くまで伸びるという予想に修正されました。
ここ数年の増収率を見るに、ほぼ倍々ゲームで推移しています。M&Aではなく本業の拡大だけでここまで急速な成長を遂げる企業は、なかなかないのではないでしょうか。
BASEの株価は?
BASEの株価はあれよあれよという間にコロナショックの底値から10倍になってしまいました。あぁ、昨年末で手放してなどいなければ……痛恨の極みです。今から入っても多少の利益にはなるでしょうが、数倍というのは厳しいでしょうね。これから次のBASE的企業を探すしか、ないかもしれません。あぁしくった……。
ここもPERが割高すぎる!1000倍越えとかすごすぎる。PEGレシオで計算するしかないんですが……黒字転換なので計算のしようがない!(最終利益の成長率が算出できない)
総評:今から入るのは無理かも⇒NG
BASE……3月に買えてればよかったんですがね。それにつきます。大きく下がったら少し買ってみるのも、いいかもしれません。あるいは、Stores.jpが上場したらそっちを買うとか。
というわけで、BASEへの投資は一旦見送りです。
次回は、4478 フリーです。スモールビジネス向けの会計サービスを提供する会社です。
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