四季報2020夏号全部読む! 第12回 神戸物産は外食子会社売却で「業ス―」に集中!

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東北地方の大雨、一体いつまで続くんでしょうか……そんな四季報夏号全部読む!前回記事では、2413エムスリーについてチェックしてみました。確かに優良企業ではあるんですけど、もう時価総額3兆円の大型株になっちゃってるので、ここからわざわざ投資するほどのこともないよね?ということで「見送り」としたいと思います。

さて今回は、3038 神戸物産について見てみたいと思います。あの業務スーパーを全国にFC展開する超優良株ですが、果たして?

(前回記事:第11回 エムスリー株は時価総額3兆円まで行くと株価はもう山頂!?

前号(2020年第2集 春号)まとめはこちら!
四季報2020 春号全部読む!第1回~第10回まとめ
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3038 神戸物産の概要

神戸物産は元々1981年に食品スーパーとして兵庫県で創業されました。90年代から2000年代にかけて現在の「業務スーパー」が事業の中心となりました。その後2000年代にかけて関東地方等全国に進出。海外も含めて順調に拡大を続け、2020年5月末で865店にまで規模を拡大しました。

その後2013年にジー・コミュニケーショングループ(居酒屋「とりあえず吾平」「村さ来」などが傘下)に資本参加する形で外食産業にも進出するなど、小売業の枠にとどまらず拡大を続けています。

神戸物産の事業の中心は当然業務スーパーなどの販売・小売事業で、全売上高約3000億円のうちの9割近くを占めています。残る1割ほどは前述の外食事業でしたが、6/30付の発表で、これらの外食子会社はすべて譲渡されることとなったので、今後はその部分の売上が計上されなくなり、一時的に業績縮小したように見えるかもしれません。

こうした業務スーパーを展開する同業他社はあまり見られませんが、強いて競合を上げるならイオンセブン&アイでしょうか・・・?

神戸物産の業績は?

それでは、神戸物産のここ数年の業績と、今期の予想を見てみましょう。

営業利益率は5~6%と、これまで取り上げてきた企業の中ではちょっと見劣りしますが、徐々に上昇傾向ですし、他社と比べても高い数字と言えます。例えばイオンの営業利益率は2.5%セブン&アイは5.4%にとどまっています。

ちょっと次の四半期決算までは日があるので、公開されている月次の営業状況を確認してみましょう。6/25の月次IRニュースによりますと、2020年5月度の売上高は前年同月比で30%増、営業利益は同じく40%増絶好調で、新型コロナウイルスの影響を全く感じさせないものでした。

神戸物産の株価は?

神戸物産の株価推移です。ゴールデンウイークにかけて下げましたが、その後急回復。月は停滞しましたが、7月は今のところ好調な値動きが続いています。

PERは53.4倍とかなり過熱気味です。ここからどこまで上がるかは未知数ですな。

総評:もう少し伸びあるか・・・?⇒投資OK!

神戸物産は増収率増益率ともに10%もなく、営業利益率も10%に満たないわけですが、やはり同業他社と相対的に見ると、非常に高い成長率と利益率を持つと言わざるを得ません。

また、新型コロナウイルスによる業績の悪化もさほど見られず、引き続いて順調な成長が見られることから、投資対象として見ていきたいと思います。とはいえ、どのような好決算を出しても「織り込み済み」扱いされてしまうところが厳しいところですが(笑)。

さて、次回は工具のECサイト「モノタロウ」で知られる3064 MonotaROを見ていきたいと思います。

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