最初は飛ばし記事だと思っていたが……
昨日7日、ビットコインに関する記事を書いていたら「マネックス証券が明日8日からビットコイン等4種類の仮想通貨のCFDを開始予定」というニュースが飛び込んできました。
こういうビックリするニュースを見たときは、通常ソースを確認するんですが、Coinpostのニュースソースは日経新聞。じゃあ日経のソースは・・・というと確認できない。
しょうがないので、マネックスグループの公式サイトに行ってみましたが、7日深夜の時点ではそんなリリースは全くなし。あ、これ日経飛ばしやがったな・・・と疑ってしまいました。ごめんなさい日経さんごめんなさい……。
しかし今朝8時にマネックスグループからリリースが出て、なんと早速本日からサービス提供が開始されました。(私はなぜか登録情報の変更中になっていて登録できませんでした(笑))
暗号資産(ビットコイン)CFDとはどんなサービス?
CFDとは、差金決済取引とも呼ばれ、対象となる資産(金や原油、株価指数など)の値動きの上げ下げに対して損益が発生する取引です。
ちなみに、この対象資産が円やドルなどの法定通貨になると「FX」と呼ばれます。従って、FXはCFDの一種です。
CFDの場合、現物の取引は伴わないため、ビットコインCFDで一枚分のBTCを買ったとしても、現物ではないので出金できません。
ですから、他の取引所にもっていったり、ウォレットに入れて管理することはできません。原油CFDで買いポジションをとったからといって、原油の現物はもらえない(あっても困るし)ですよね。
あくまで「買ったという『テイ』」で評価額が上下し、それによって利益が出たり損失が出たりするわけです。
今回マネックスで取り扱われるのは、ビットコインのほかは、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュというメジャーな4通貨で、今後の新通貨の追加については、検討中だという事です。
肝心の税率は!?
マネックスのビットコインCFDに関する私の最大の関心事はただ一つ。
一に税率、二に税率です!
確かCFDの税率は、分離課税の20.315%だったはず・・・と思っていたのですが、Coinpostさんがマネックス証券に直撃取材したところ、どうやらビットコインCFDの税率は総合課税の最大45%だそうです。
あ・・・やっぱりそうなんだ。
どうやら、株式取引の20%というのは、国として推奨したいからであって、ビットコインは国としては推奨したものじゃないから・・・という考え方が根底にあるようです。
(偉い人が暗号資産じゃなくて、株をたくさん持ってるからというのが実際のところでしょうけど(笑)。セメント会社の株とか……)
具体的なユースケースを考える
マネックスの暗号通貨CFDのユースケースを考えたいと思います。
現物は証拠金にできない
ビットフライヤーなどで提供されるFXと違い、暗号通貨CFDはビットコイン現物を証拠金として差し入れることができません。従って、手持ちの日本円を証拠金として差し入れて取引するしかありません。
これによって、いわゆる二階建てのリスク(ポジションの損失と、証拠金自体の損失のダブルパンチ)は最悪回避できますが、リターンも享受できません。
もし現物を持っている場合は、円に換えるか、利確したくなければ現物の半額以上の証拠金を用意する必要があります。
リップルやビットコインキャッシュのレバレッジ取引ができる国内の取引所はここだけ
海外取引所では、アルトコインのレバレッジ取引は可能ですが、国内では現在までビットフライヤーでイーサリアムFXができる位でした。しかし今回マネックスが4種類の通貨のCFDサービスを提供したことで、かなり手軽に取引ができるようになりました。
CFDのシステム上可能なのかわからないのですが、マネックス証券が今後ネムやモナのCFDを提供してくれれば、現物の値下がりをヘッジできて非常に利便性が高いと考えています。
税率は高いが、これは便利かも!
税率の問題はガッカリですが、現物を取り扱わない分、安全性は非常に高まります。ビットコインというと、コインチェックの事件を始めとしてハッキングされて盗まれるというイメージが未だに強いですが、証券会社の資産がハッキングして盗まれたなどという話はついぞ聞いたことがありません。
また、暗号資産の取引といえば、今でこそ大分簡単になりましたが、ウォレットの仕組みや、秘密鍵といった独特な概念を理解していないといけない部分もありましたが、その辺の問題は完全にクリアされており、非常に敷居が低くなっています。
マネックスグループ本社がコインチェックではなく、マネックス証券という中高年層も使っているプラットフォームにおいてCFDをリリースしたことは、後々非常に効いてくると思います。
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