本日、四季報2020第3集 夏号が発売されました。さわやかなブルーの表紙です。通常四季報夏号は6月の半ば発売なのですが、やはりコロナショックの影響でしょうか?10日ほど遅れての発売です。
これまで約2年継続してきた四季報全部読む!シリーズですが、今号からちょっと趣を変えまして、四季報を見ていく中で気になる企業に絞って記事を書いていきたいと思います。ページごとに区切ると、興味のない(というか注目企業の出てこない)業界も延々と記事を書かなきゃいけなくて結構きついので(笑)。それでは、今号も読んでいきたいと思います!
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(前号記事:四季報2020春号全部読む! 第1回 情報・通信業界はなぜ不調?孫なこときかないで?)
前号(2020年第2集 春号)まとめはこちら!
四季報2020 春号全部読む!第1回~第10回まとめ
四季報2020 春号全部読む!第11回~第20回まとめ
四季報2020 春号全部読む!第21回~第30回まとめ
四季報2020 春号全部読む!第31回~第39回まとめ
四季報2020夏号 見出しでわかる全体のトレンドは?
四季報名物、会社の実情を一言で言い表すでおなじみの見出し。今回はやはりネガティブな表現が増えています。特に【反落】は春号の3倍以上、280社にまでつけられています。この後【続落】(271社)【大幅減益】(99社)【後退】(86社)とネガティブな見出しが続きます。
結局ポジティブなコメントは13位の【堅調】くらいなもんでしょうか……。あとは全部ネガティブで、暗い見出し欄だらけになりそうです。
巻頭特集「ネットキャッシュ&手元流動性比率」
今号の四季報の特集は、有利子債務を除いて手元に現金がどれだけ残っているか、またその手元の現金が、いったい売上高1か月分と比べてどうか?を計算したものが手元流動性比率という事になります。
ネットキャッシュ(現預金+短期保有有価証券-有利子負債等)の多さトップはソニー、そして第2位は任天堂と、日頃ゲーム業界で鎬を削る2社がなかよくランクインしています。続いて信越化学工業、キーエンス、SUBARU……と続いています。
ネットキャッシュの前期からの増加率ランキングでは、TBSが2位のココカラファインに大きな差をつけて第1位。前期からの増加率が42.7倍とかすごいです。不思議に思って調べたら、TBSは2月に保有株を売却して大きく利益を出しており、次なる事業展開への準備をしている様子がうかがえます。
続いて手元流動性比率ランキングは、1位がオービックビジネスコンサルタント(42か月分)、2位がSANKYO(37カ月)、3位がメルカリ(30カ月)となっています。メルカリは2年半は売り上げゼロでも何とかなるってことなんですかね・・・。
業種別 業績展望
業種別の業績展望です。どの業界も酷い有様です。医薬品業界に前号比で増益予想が出ているぐらいで、あとは全滅。鉄鋼、海運、空運の3業界では営業利益が全体で赤字転落するという事態になっています。
また、赤字転落こそまぬかれたものの、移動制限によって大きな影響を受けた石油業界、輸送用機器業界、陸運業界も50%以上の減益予想となっており、厳しい状況です。
まとめ
何かしょっぱなから暗澹内容だな・・・。それでは次回から、各個別企業に注目した四季報全部読むをやっていきたいと思います。
それでは。
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