コロナウイルスショックに伴い、このところの株価はひどい状態です。
正直どの株買ってもあかん(っていうか空売りするっきゃない)という状況ですが、何とか今の危機を乗り越えた後に勝てそうな会社を探し出せればと思います。
というわけで、本日四季報2020年2集 春号が発売になりました!一昨年2018年の第4集秋号からスタートした「四季報全部読む!」もついに7冊目となりました。ちょっと腰が痛くてしんどいですが(泣)冒頭の業界展望と巻頭特集を見ていきましょう!
(前回記事:四季報2020新春号全部読む! 第39回 バローHLDGSはコロナウイルスにも負けずガンバロー)
(前号記事:四季報2020新春号全部読む! 第1回 おおむね減益見通しも底打ちはすぐソコ?)
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前号(2020年第1集 新春号)まとめはこちら!
四季報2019 新春号全部読む!第1回~第10回まとめ
四季報2020 新春号全部読む!第11回~第20回まとめ
四季報2020 新春号全部読む!第21回~第30回まとめ
四季報2020 新春号全部読む!第31回~第39回まとめ
裏日本インデックス 四季報2020 新春号版
四季報2020春号 見出しで見る業績トレンド
今号はコロナウイルスの影響からかなりネガティブな見出しが増えるかな?と思いきや、案外と最多は【反発】次が【上向く】【横ばい】【小幅増益】【連続増益】と案外悪くない印象です。
とはいえ、四季報春号が制作されていたのは2月末時点。日本の社会や経済への影響が本格化しだしたのはまさに今月入ってからだったので、そのあたりを織り込んでいるかは微妙なところです。
春号のポイント
四季報予想について
四季報編集部の予想によれば、製造業、非製造業とも前号に引き続いて減益という厳しい予想です。
相変わらずの日米貿易摩擦、消費増税で先行きが不透明になってきたことに加えて今回の新型コロナウイルス問題。中小・零細の企業や個人事業主では実際に倒産、廃業に追い込まれている所もあるようなので、当面は厳しい状況が続くと思われます・・・。
今号の特集「生産性の比較」
毎号さまざまな指標で特集が組まれていますが、今号は「労働生産性」が特集されています。日本はよく労働生産性が低い、などと言われています。しかし昨今の働き方改革や、IoTの導入、企業の努力などで生産性を向上させている企業もある、ということで今号はそういった企業をランキング形式で評価しています。
業種別 業績展望
前述のとおり、やはり各業種とも概ね厳しい業績予想です。製造業では石油・石炭製品業界が営業利益-12.8%減予想。前号でも‐28.6%と大幅な減益予想だったので、ますます苦しい状況に・・・。このほかガラス・土石製品が-11.0%、非鉄金属が-10.5%、増益予想となったのは医薬品業界の+13.8%ぐらいです。コロナパニックで唯一儲ける機会があるのはこの業界だけでしょうね。
非製造業では、情報・通信業が-21.1%とこれまた大きな減益予想幅です。誰のせいかって・・・?孫なこと言われても・・・。
巻頭特集:1人当たり売上総利益
慢性的な人手不足の一方で、個々の労働者の長時間勤務に頼ることもできなくなっている今の日本。AI、RPA、無人・省人化など様々な工夫はされていますが、うまくいっている所、行っていないところあるようです。
日本は元来労働生産性が低いといわれていますが、今号の四季報では、一人当たりの売上総利益の5年間比較という指標から、高い生産性を実現している企業が取り上げられています。
時価総額1000億円以上の大規模な企業で最も高い生産性向上を実現したのは2337 いちご で5年前比で3.85倍、金額にして1.39億円という数字になっています。売上じゃなくて利益ですからね。これはすごい!ただ、いちごの属する不動産業界の見通しは厳しく、来期以降もこの高い生産性が維持できるかは微妙なところ。
続く2位は7974 任天堂で、2.68倍、金額にして8,431万円。相変わらずswtichは好調で、暗い兆しは見当たりません。業界の平均と比べても7.8倍の生産性を実現しており、同業者間でも大きく抜けた存在であることが分かります。
3位は7164 全国保証で、2.69倍、金額にして1.33億円。住宅ローン向け保証が中心の会社ですが、新規の住宅建設が今後伸びるとも思えない(コロナウイルスの影響もあり・・・)ので、こちらも来期以降どうなるやら・・・。
まとめ
ああ・・・腰がしんどいな。腰が痛いと何もしたくなくなるなあ・・・。というわけで、次号以降、通常回に入っていこうかなと思います。
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