2020年の期待株に異常あり・・・
年初にアップした記事で、昨年上場した企業の中で最も期待できる4社として、スマレジ、エードット、フィードフォース、ウィルズの4社を上げていましたが、このうちエードットとウィルズの業績見通しに暗雲が立ち込めています・・・。
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— 裏日本ホードリングス公式アカウント (@torao_bannai) January 5, 2020
ウィルズの来期見通しがあまりにしょぼい・・・
ウィルズ(証券コード4482)は2/14に上場来初となる通期決算の発表を行いました。
これによると、売上高は17.9億円(54.4%増)、営業利益は3.1億円(181.7%増)と大変好調な業績に見えます。しかしこれは前期(’19年12月期)の数字。
問題は今期(’20年12月期)の業績見通しです。これがあまりにしょぼい。
’20年12月期の通期業績予想があまりに期待外れ・・・
決算の中で、来期(’20年12月期)の業績予想が発表されていますが、これがちょっと期待外れでした。
これによると、売上高は20億円(11.7%増)、営業利益は3.5億円(13.1%増)と、テンバガーを目指す株としての条件の一つである「売上高20%以上の増加」を達成できない見通しとなってしまいました。
まさか上場後初の決算でもう成長が頭打ちになってしまうとは・・・大変残念ではありますが、ウィルズは今年の成長期待銘柄から、外さざるを得ません。
エードットはまさかの減益…通期の予想は達成できるのか?
そしてもう一つの期待銘柄であるエードット(証券コード7063)もなんだかピリッとしない決算を出しています。
2/13に発表した’20年6月期の第2四半期決算(上期決算)によれば、上期の売上高は前期比で16.7%の増収、営業利益は-15.9%の減益となり、上期終了時点での通期業績に対する進捗率は36%となり、また通期業績予想の下方修正も行わなかったため、下期でかなり頑張らないと挽回できない数字になってしまいました・・・。
エードットは現状で取引先の約半分が100万円未満と小さく、さらにその採算もよろしくないといった状況なので、今後はより大規模で好採算の案件をとりにいかないと、急成長の維持は厳しそうです。
(エードット’20年6月期第2四半期決算説明資料 11ページより)
やはりBtoB(しかも一定規模の企業限定)ではスケールしにくい?
ウィルズにせよ、エードットにせよそのビジネスモデルは、B to Bです。
しかも、スマレジやフィードフォースのように、無数にある零細店舗、事業所などは眼中になく、ウィルズは上場企業(の中でもIRに力を入れたい企業)、エードットは商品のブランディングを考えたい企業(しかもできるだけ大きい企業)と、かなり相手先が限られます。
さらに、上場企業のIR対策企業といえば、IRジャパンHLDGSのような老舗もありますし、ブランディング対策を行う企業もたくさんあります。
相手先が限られる上に有力なライバルが存在する時点で、期待株として挙げるにはちょっと無理があったかもしれません・・・。
エードットはまだ通期決算が出ていないので、完全見切りにはまだ早いかと思いますが、コロナウイルスの国内流行に伴う企業活動の停滞が予想される(一旦発症すると数週間~1カ月は治らないためダメージが大きい)こともあり、かなり見通しは厳しいのではないでしょうか。
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