今年もIPOが始まった!
先週金曜日から、2020年のIPO戦線がスタートしました。先頭を切ったのは、ジャスダックに上場したコーユーレンティアとジモティーでした。
ジモティーは買い殺到で売買成立せず!
コーユーレンティアは、公開価格1890円に対して、初値2510円、終値2290円とまずまずの結果でしたが、一方でジモティーはあまりの人気のために上場初日には売買が成立しないまま終わってしまいました。
ジモティは即金規制銘柄に
IPO銘柄が上場初日に売買が成立しなかった場合、その銘柄には東証から「新規上場銘柄の売買に関する規制措置」がとられます。この措置は別名「即金規制」とも呼ばれますが、この規制を受けるとどうなるかというとおもに2点です。
- 買付代金の即日徴収
- 成行注文の禁止
このうち2の「成行注文の禁止」についてはそのまんまですが、1の「買付代金の即日徴収」はちょっとわかりづらいので説明します。
我々の普段売買ではあまり意識されないのですが、本来株式の売買代金というのは2営業日後に入金・徴収されることになっています。
しかし、証券会社はその2営業日を待たずにすぐに買付余力に反映させてくれているため、例えばA社株を売ってすぐに別のB社株を買うことができるわけです。
ところが、即金規制ではこの仕組みを使うことができません。つまり、明日月曜日の2営業日前までに株を売っていなければ、口座に現金が入らないことになります。
うまく説明できたかどうか非常に不安ですが、とにかく即金規制の対象となった銘柄を買う場合は、指値で、かつ買付余力ではなく「現金」でないと買えません。
ジモティの初値はいくら?
通常の株取引では、激しい値動きを抑えるべく「制限値幅」というものが決められていますが、ジモティはまだ初値もついていませんから制限の使用がありません。
前述の「新規上場銘柄の売買に関する規制措置」によると、「前日の最終気配値段の2.3倍」が気配値の上限だという事ですが、ジモティの上場初日の気配値は2,300円でしたので、5,290円が明日の気配上限という事になります。
というわけですから、ジモティ株が何としても欲しい!という人は、5,290円に指値しておけば大丈夫なんじゃないでしょうか・・・。
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