ついに本日四季報2019年4集秋号が発売になりました!思えばちょうど一年前の2018年秋号から四季報の記事を書き始めたのだと思うと、感慨深いものがあります。
それでは、冒頭の業界展望と巻頭特集を見ていきましょうかね!
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前号(2019年第3集 夏号)まとめ
四季報2019 夏号全部読む!第1回~第10回まとめ
四季報2019 夏号全部読む!第11回~第20回まとめ
四季報2019 夏号全部読む!第21回~第30回まとめ
四季報2019 夏号全部読む!第31回~第38回まとめ
裏日本インデックス 四季報2019夏号版
四季報2019秋号 見出しで見る業績トレンド
今号は前号夏号に比べて、ネガティブな見出し【反落】【減額】がそれぞれ2位、4位につけるなど、業績への不透明感、不安感が高まっています。
私が四季報記事を書き始めた一年前の見出しランキングは、【最高益】や【続伸】など好調ぶりを表すコメントが上位を占めており、以来一年間ポジティブな見出しばかり見てきたので、今号のネガティブコメントの増加は、トレンドの変化を示唆するものかもしれません・・・。
四季報2019秋号 今号のポイント
・今期予想営業益は製造業:前期比2.8%減額、非製造業:5.2%増額、全産業(金融以外):0.9%増額
・前号(夏号)との比較でみると、製造業:3.8%下振れ、非製造業:0.6%上振れ、全産業(金融以外):1.7%下振れ
→製造業の悪化は米中貿易戦争と円高が原因か。非製造業の増益予想は大手情報・通信企業の増額によるもので、ほとんどの業種は減額予想。
・今号の特集は「トップの実績と四半期進捗率」
→会社代表者の就任以来の時価総額、営業利益の増減を掲載。四半期進捗率は文字通り直近四半期決算の通期進捗率を掲載。
・市場別ではJASDAQ、東証二部が増益予想。東証一部は横ばい。
業種別 業績展望
どの業種もほぼ等しく営業益予想が減益になっています・・・。こんな予想はこの1年で初めて見ました。
金融を除く業種で特に前号からのマイナス幅が大きいのは、石油・石炭製品の-13.4%、鉄鋼の-8.7%、非鉄金属の-6.5%、金属製品の-6.3%、ゴム製品の-6.2%となっています。
逆に伸びている業種はというと医薬品の+7.1%、情報・通信業の+3.6%ぐらいです。鉱業も+29.1%と大きく伸びていますが、鉱業全体でも252億円と、全産業合計の4.7兆円の1%にもなりません。
巻頭特集:トップ在任期間の時価総額・業績ランキング
全上場企業の代表者を対象に、在任期間中の時価総額、営業利益の伸びを計算したランキングが今回秋号に登場しました。
これ、ある意味非常に残酷なランキングですよね・・・。
時価総額の伸びは寿スピリッツが一位
直近時価総額1000億円以上の企業で最も時価総額を伸ばしたのは、2222 寿スピリッツの 河越社長。’94年の就任以来約25年間での伸びは41.66倍!同社はお菓子の製造販売の会社です。
凄いチャートです・・・。
続く2位は、我が裏日本が世界に冠たるスポーツウェアの製造販売企業 8111 ゴールドウィンの西田社長で40.95倍、3位は精密制御減速装置の会社 6324 ハーモニック・ドライブ・システムズの伊藤会長で29.02倍となっています。
営業利益の伸びはディスコが一位
一方、同じく直近時価総額1000億円以上の企業の中で、就任以来の営業利益の増加倍率で見ると、半導体や電子部品の研磨、切断装置を製造販売する6146 ディスコの関家社長(’09就任)がトップで、何と508倍とすごい数字になってますが、まあ就任時期がリーマンショック直後なんで、そのあたりでちょっとほかの社長より有利ですよね。
続く2位は6504 富士電機の北澤社長(’10就任)で64倍、3位が8058 三菱商事の垣内社長(’16就任)で56倍となっています。
まとめ
記事書いてる途中に子供が生まれたという連絡が入りました(笑)。もう面会時間は終わっているので、今から突入するわけにもいかず、明日という事になります・・・。
このところ不安でよく眠れず、喜びというよりも安堵の方が大きいです。寝よう今日は・・・。
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