雨なのになんか花火の音すんですけど・・・そんな四季報2019夏号全部読む!前回は818~867P(4770 図研エルミック ~ 5104 日東化工)を見ていきました。(前回記事:第17回 オリコンは業績成長を織り込んで株価上昇)
今回は868~917P(5105 TOYO TIRE ~ 5484 東北特殊鋼)です。ゴム、タイヤ、鉄鋼、ガラスといった、社会を支えるお堅い企業が多いです。
クリック証券は信用取引するならベストだね。
5105 TOYO TIRE ~ 5484 東北特殊鋼(868~917P)
今回はタイヤ、鉄鋼各業界の業績予想比較から。
タイヤ大手四社の業績予想比較
タイヤ大手四社の業績予想比較です。利益率を見てみると、2位の住友ゴム工業以外は営業利益率10%前後の水準です。また、PERは横浜ゴムが特に割安という形になっています。
続いて株価比較です。過去2年比較をすると、どの会社も日経平均の推移を上回ることができていません・・・。厳しいですね。
各社の今後の展望は、ブリヂストンはアメリカでSUV用タイヤの増産体制に入り、住友ゴムはIoTの力でタイヤ空気圧管理サービスを開発予定。横浜ゴムは2年前の火事で打撃を受けたフィリピンの工場がようやく復活へ。TOYOTIREは北米、マレーシアの生産能力を増強。筆頭株主となった三菱商事との具体的な協業内容については今夏発表予定です。
鉄鋼大手四社の業績予想比較
鉄鋼企業の業績予想です。今年から社名を変更した日本製鉄は純益横ばい予想。JFEはコスト高騰で大幅減益予想。神戸製鋼所も3割以上の減益予想です。厳しい・・・。ただ、配当利回りだけは非常に高く、日本製鉄、JFEも4~5%の高い利回りです。
続いてチャートです。2年間の株価推移は、昨夏まではJFEが好調でしたがその後失速。日経平均を大きく下回る値動きになってしまっています。
各社の今後の展望ですが、日本製鉄は株を売却するなどして1000億円~2000億円を捻出。JFEは設備の更新で操業安定化へ。神戸製鋼は部門を素材・部品で再編することとしています。
5201 AGC →前号並み 優良株【ガラス・土石製品】
ディスプレイ、建築、自動車などありとあらゆるガラスで世界的。現在力を入れているのは5G関連。ただ、設備投資負担でやや減益。原料の増産ができるようになり、5G用素材の大量生産ができるようになった。株価は横ばい。業績はコンスタントな成長。優良企業。
5302 日本カーボン →前号並み 市況関連株【ガラス・土石製品】
炭素製品の大手。電炉向け黒鉛電極は相変わらず強い。四季報を読み始めてから1年弱、ずっと強い。なんと利益大幅増により配当が2倍!配当利回りは4.7%と非常に高くなった。ただ、同業の東海カーボンがやや鈍化してきており、こちらの今後も心配・・・。
まとめ
今回は868~917P(5105 TOYO TIRE ~ 5484 東北特殊鋼)を見ていきました。この辺りはでかい企業ばかり。鉄鋼株、カーボン株の配当利回りが高いなあ・・・。
次回は、918~967P(5485 日立金属 ~ 5965 フジマック)です。
[amazonjs asin=”B07G1Y53C5″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”会社四季報 2019年3集夏号”]
[amazonjs asin=”4492733477″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方”]
四季報読者必読の書!
~今号ここまでのまとめ~
第17回 オリコンは業績成長を織り込んで株価上昇
第16回 オービックの好決算にOH!ビックリ!
第15回 花王はトイレタリー製品に環境対策を取り入れたりして頑張る
第14回 ZUUはずーっと成長し続けられるのか?
第13回 バカマツタケの普及をただ待つだけ・・・
第12回 アバントは経団連に入っても付き合う相手をよく選ばんと・・・
第11回 バイマはメンズ取り込めれば売上何倍までも!
四季報2019 夏号全部読む!第1回~第10回まとめ
ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)
・「新分野」「新境地」など、大きく生まれ変わる気配のある企業
・新興企業であれば、20%以上の増収、10%以上の営業利益率を数年続けられる企業
・サブスクリプションなど安定した収益モデルを持つ企業
・その他時事ネタ株
・好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。特に気になった点は太字で。
コメント