四季報2019夏号全部読む！前回は668～717P(4217 日立化成 ～ 4403 日油)を見ていきました。（前回記事：第14回 ZUUはずーっと成長し続けられるのか？）
今回は718～767P(4404 ミヨシ油脂 ～ 4597 ソレイジア・ファーマ)です。今回は医療関係の会社、バイオ系の会社が多いです。
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4404 ミヨシ油脂 ～ 4597 ソレイジア・ファーマ（718～767P）
前半は少しだけ2018年後半～2019年前半上場の企業を見ていきます。
この中で気になる企業は、株価の上げ方が素晴らしい(7月末に株式分割予定)4428 シノプス（旧 リンク）、株価は伸びないが業績はよい4434 サーバーワークス、4431 スマレジ、業績・株価の伸びがよい4435 カオナビ、ぐらいですかね。あとは業績の伸び方が微妙だし（新興企業なら年20%超の成長せんかい！）、株価もさほどなので・・・。
4452 花王 →前号並み 優良株【化学】
生活用品の王者花王。各分野とも好調で連続最高益を達成した。また、このところはエコに取り組みCO2排出量の2割削減や、環境負荷の低い製品の投入などを行っている。株価はこのところは軟調だが、先日も670万株の消却を行うなど株主還元策をちゃんとやっている。
ここは短期で見るより長期で見た方がいい。長期のチャートはこちら。
アメリカ株のような右肩上がりしてる・・・。
製薬業界大手四社の業績予想比較
日本の製薬大手四社（武田、アステラス、大塚、第一三共）の最新の業績予想を比較してみます。
シャイアーを買収して巨大化した武田が圧倒的も、統合費用がきつく、3800億円もの赤字予想となっています。しかし、シャイアーが保有していた眼科薬の売却益（最大5800億円という見立て）を織り込んでいない数字なので、今後大きく変動する見込みです。ただ、株主視点からみれば、第一三共の5年間のパフォーマンスが圧倒的。年利25％は大きいですね。
株価チャート比較してみた
過去約5年間の株価を比較してみます。第一三共が圧倒的なパフォーマンス。5年で2倍というのは企業規模からすると驚異的な伸びになります。なお、第一三共は抗がん剤でイギリスのアストラゼネカと提携し、最大7600億円もの巨額の一時金を手にすることになっており、ますます追い風は強まるものと思われます。
4552 JCRファーマ ↓前号比減額 急成長株【医薬品】
ヒト成長ホルモン製剤主力の会社。バイオベンチャーには珍しい黒字企業。主力製品は好調に推移だが、ややコストが嵩む。このあと紹介するペプチドリームと提携して、脳の狭い関門を通過できる薬物送達ペプチドを開発。
4578 ペプチドリーム ↓前号比減額 急成長株【医薬品】
ペプチド医薬品候補を大手製薬と作る会社。技術ライセンス収入、開発報奨金など大儲け。↑で紹介したJCRと組んで、脳までとどく薬品送達ペプチドを開発。株価は上値をなかなかブレイクしきれ無い感じ。でも業績自体は非常に順調。まあPER200倍越えはちょっと行き過ぎかな。
まとめ
今回は718～767P(4404 ミヨシ油脂 ～ 4597 ソレイジア・ファーマ)を見ていきました。疑義注記企業が多いなど、不安定ながら、一発当たればデカいところが仮想通貨っぽくていいすね（笑）。
次回は、768～817P(4598 Delta-Fly Pharma ～ 4769 インフォメーション・クリエイティブ)です。（次回：第16回 オービックの好決算にOH！ビックリ！）
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～今号ここまでのまとめ～
第14回 ZUUはずーっと成長し続けられるのか？
第13回 バカマツタケの普及をただ待つだけ・・・
第12回 アバントは経団連に入っても付き合う相手をよく選ばんと・・・
第11回 バイマはメンズ取り込めれば売上何倍までも！
四季報2019 夏号全部読む！第1回～第10回まとめ
ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)
・「新分野」「新境地」など、大きく生まれ変わる気配のある企業
・新興企業であれば、20％以上の増収、10%以上の営業利益率を数年続けられる企業
・サブスクリプションなど安定した収益モデルを持つ企業
・その他時事ネタ株
・好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。特に気になった点は太字で。
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