雨で滑ってコケてケガした・・・そんな四季報2019夏号全部読む!前回は568~617P(3808 オウケイウェイヴ ~ 3956 国際チャート)を見ていきました。(前回記事:第12回 アバントは経団連に入っても付き合う相手をよく選ばんと・・・)
今回は618~667P(3960 シルバーエッグテクノロジー ~ 4216 旭有機材)です。化学系企業が、結構好調・・・!?
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3960 シルバーエッグテクノロジー ~ 4216 旭有機材(618~667P)
3962 チェンジ →前号並み 急成長株【情報・通信】
企業などへIT技術やデジタル人材の育成サービスを提供する。子会社ではふるさと納税サイトの運営も。買収の効果で業績は倍以上に急成長。またIT開発関連も好調だ。いっぽうで、5月末の公募増資(42億円)を行った結果株価が大幅下落。年初来から株価は半減。戻るきっかけはあるのか。
4004 昭和電工 →前号並み 市況関連株【化学】
電炉用黒鉛電極を中心にハードディスクなど様々手掛ける。連続最高益達成で増配続くも、化学系銘柄は株価が上がりにくいせいか配当利回りが4.3%とすごい数字になっている。しかしこの後出てくる化学株は軒並みこんな感じ。ピーター・リンチも言っていたが、化学株は市況に連れて大きく株価が動くため、株価が一定せず買いづらいんだとか。
4021 日産化学 →前号並み 優良株【化学】
農薬、機能性材料などが中心。ここは以前から言っている通り、配当、自社株買いなどの会社として当たり前のことを普通にやっている珍しい会社。2018年までは株価が非常にコンスタントな上げだったのだが、2019年からついに下落トレンドに・・・。何とか持ち直せるか?
あの株は今・・・4025 多木化学
昨年10月、マツタケの近縁種であり、本家以上にうまいと評判の「バカマツタケ」の人工栽培に成功した多木化学のことを、皆さん覚えているだろうか。当初このニュースが発表になった際には、株価がストップ高となり、発表前から約2.5倍にまで上昇したものだが・・・。
その後バカマツタケフィーバーは落ち着き、現在は緩やかに下落し続けている状況である。
よく考えたら、そんなにマツタケって日常で食わないよな・・・と私は思っていたのだが、なぜかこのところ上司が毎日マツタケのお吸い物をデスクで仕事中に飲むようになり、オフィスがそこはかとなくマツタケの香りがするようになってしまった。
もしバカマツタケが大量販売されるようになれば、そこら中のオフィスからバカマツタケの香りがするようになるのでは・・・と今から戦々恐々である。
4091 太陽日酸 ↑前号比増額 市況関連株【化学】
産業ガス国内首位。三菱ケミカルHLDGSグループの一員。昨年買収した欧州の産業ガス事業が儲かっており全体の1/4となる265億円もの営業益を稼ぐようになっている。営業外でも不動産売却益発生。とにかくもうかっている。株価も調整を入れつつ上げている。
4098 チタン工業 ↑↑大幅増額 市況関連株【化学】
酸化チタンの老舗企業。珍しい【絶好調】コメあり。四季報発売時点(6/18)ではそこまで株価反応せずも、7/12に東芝との合弁事業発表で大きく上げた。やはり四季報で【絶好調】と評価されるような株は、強い。
化学業界の予想業績比較してみた
国内外の好況を背景に好調な総合化学大手三社の2020.3月期の業績予想を比べてみました。
利益率では三井化学が劣りますが、一株利益では群を抜いています。とはいえ、数年前にグループ三社を統合して誕生した三菱ケミカルが圧倒的な勢力を誇り、残り2社合計に売上で勝っています。今後の展望ですが、三菱はカナダにワクチン工場を建設し、2023年から供給予定。住友はアメリカのバイオベンチャーと共同開発中。また、三菱ケミカル、AGCらと素材開発企業に投資するファンドを設立。最後に三井は半導体製造用テープの工場を今年9月に台湾で稼働予定となっています。
およそ2年間の株価の動きを比較しています。いずれも18年初を天井にこの1年半ずっと下げ続ける展開となってしまいました。残念ながら18年以降は日経平均のパフォーマンスが上回っています。
まとめ
今回は618~667P(3960 シルバーエッグテクノロジー ~ 4216 旭有機材)を見ていきました。
次回は、668~717P(4217 日立化成 ~ 4403 日油)です。(次回:第14回 ZUUはずーっと成長し続けられるのか?)
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~今号ここまでのまとめ~
第12回 アバントは経団連に入っても付き合う相手をよく選ばんと・・・
第11回 バイマはメンズ取り込めれば売上何倍までも!
四季報2019 夏号全部読む!第1回~第10回まとめ
ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)
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