コインチェックは何も学んでいないのか?6/5モナコイン上場騒動から考える

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あまりにも急で杜撰な上場

先日のコインチェック上場をきっかけに、大相場が始まりつつあるモナコイン。(関連記事:モナコイン2年ぶりの急騰に懐かしさを覚えた件

ここ数日はビットコイン価格が下げ始めていたこともあり、落ち着いた価格推移となっていましたが、コインチェックが今日急にモナコインを上場させたため、一時価格が700円を超えるなど、かなりの混乱が発生してしまいました。

この混乱により、コインチェックではモナコイン取引が正常に機能せず、「売りたくても売れない」という声が続出することとなりました。

他の取引所では比較的正常な動き

一方、モナコインを板取引形式で取り扱う大手のビットバンクとZaifは、比較的正常な値動きに終始していました。

こうしてみると、相変わらずビットバンクの優秀さが際立ちます。

 

案内の仕方に問題あり?

モナコイン価格回復のきっかけとなった5/31 15:45のコインチェック公式からのメールでは、モナコインの取扱開始時期は「6月上旬」となっていました。

私は株式投資も行っているのですが、株では通常1カ月ほど余裕をもって上場日時が発表されます。仮想通貨には株式ほど煩雑な手続きは必要ないのですから、こんなに直前まで具体的な日時が決められないor決めないのはいったいなぜでしょうか。

しかも、実際に取り扱いを開始するまで利用者には何の案内もなく、その日の午後になって「本日から開始しました」と事後報告しています。私は強い違和感を覚えました。

コインチェックは昨年のXEM流出事件以降、内部体制の構築に取り組み、安全・安心な取引所(交換所)になったと発表していましたが、これでは以前と何ら変わりません。

このようないい加減な対応では、遅かれ早かれまた同様の事故が起こるのでは・・・という予感すら抱いてしまいます。

 

金融商品を取り扱っている事業者としての自覚はないのか

同じ通貨を扱っていながら、同時間帯で値段が倍違う上に、事実上取引ができないというのは、交換所として機能していないに等しい状態です。正常な売り買いができないのですから、証券会社やFX業者であれば完全に金融庁から怒られる案件です。

それにもかかわらず、コインチェックの公式及びその役職員からは何らのコメントもないままです。なんだか黎明期の外国の草コイン(という言葉すらない時代の)取引所をほうふつとさせる杜撰な対応・・・。

取材で反省の弁など語る前に、やるべきことがもっとあるのではないでしょうか。

 

(追記)役員には緊張感ナシ!?

ちなみにモナコイン取扱い開始翌日の大塚雄介執行役員のtwitterはこんな感じでした。

緊張感が感じられず、正常な取引を提供できなかったことへの問題意識はなさそうです。

もう一度言いますが、この調子ではまた同じことが繰り返されるような気がしてなりません。

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