日米ともにかなり株価は不安定な値動き・・・そんな四季報2019春号全部読む!前回は1167~1216P(6573 アジャイルメディアネットワーク ~ 6757 OSGコーポレーション)を見ていきました。(前回記事:第24回 富士通凋落は投資家に対する不実)
今回は1217~1266P(6758 ソニー ~ 6925 ウシオ電機)を見ていきます。電気系企業が中心ですね。
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6758 ソニー ~ 6925 ウシオ電機(1217~1266P)
6578 ソニー →前号並み 市況関連株【電気機器】
AV機器の大手。スマホ事業の赤字が増える一方で、ゲームは好調。3月に株主還元目的としては初の自己株買い実施。好調なゲーム事業と思いっきり競合するであろうgoogleのクラウド環境でのハードウェア不要のゲームサービス「STADIA」の影響で3月下旬大きく下げるも、その後は回復基調。4/26連休前発表の決算及び2020.3月期の業績予想を好感して連休明けは大きく上げての令和スタートとなった。
SONYの平成30年を振り返る
ソニーの平成時代の株価推移は、前回取り上げたNECや富士通同様、日本のメーカー企業のゆるやかな衰退を表すものとなりました。バブル崩壊後の低迷期を経て、平成12(2000)年のITバブル時には平成最高値となる16,950円を付けましたが、その後の株安で3,000円を切る水準に。リーマンショック、震災を経て2012年、平成最安値の772円まで下落します。その後の株高で7,000円近くまで回復しますが、最高値には遠く及びませんでした。
6777 santec ↑前号比増額 市況関連株【電気機器】
光通信用部品、光測定器の会社。産業用のOCT(光の干渉効果を利用した断層画像表示)が好調。画像精度の向上した新製品を2020.3月期から販売する見通し。株価は非常に好調。年初来で2倍以上に上昇している。明日決算発表予定。
6857 アドバンテスト ↑前号比増額 市況関連株【電気機器】
半導体子検査装置でトップクラス。業績は直近2019.3月期は非常に好調だったが、2020.3月期の見通しはやや厳しい。株価は決算発表前までよかったが、前述の厳しい見通しもあり、連休明けは大きく下げている。
6861 キーエンス →前号並み 市況関連株【電気機器】
FAセンサーなど検出・計測機器大手。中国の景気悪化によりFA機器は鈍化。配当は倍増。しかしその倍増した配当でも利回りは0.3%にしかならないほど株価は大きく伸びている。足元はやや下がったものの、一単位買うのに670万円以上かかり、非常に敷居の高い株である。
6920 レーザーテック ↑前号比増額 急成長株【電気機器】
半導体欠陥検査装置の会社。業界シェア100%の装置もあり、ニッチな分野で非常に強い。売上、営業利益とも、2017.6月期と2020.6月期の予測を比べると倍増!と伸びている。業容拡大に伴って採用増加。ますます勢いづくか。
まとめ
今回は1217~1266P(6758 ソニー ~ 6925 ウシオ電機)を見ていきました。半導体や、FAなど非常に難しい分野ばかりなので、業界についての知識が乏しい方は慎重になった方がよいかもしれません。
なお、次回は1267~1316P(6926 岡谷電器産業 ~ 7189 西日本FG)です。いよいよ金融業界へと入っていきます。とはいえ、銀行は大手以外投資しにくいですがね~。(次回:第26回 三菱重工社長交代でビシビシ改革へ?)
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~今号ここまでのまとめ~
第24回 富士通凋落は投資家に対する不実
第23回 東芝メモリ事業売却金の投資場はどこ?
第22回 コマツ減益予想でコマツちゃうな~(Ⓒ山本リンダ)
第21回 鎌倉新書の業績予想イマイチで投資家の心証悪化・・・
四季報2019 春号全部読む!第11回~第20回まとめ
四季報2019 春号全部読む!第1回~第10回まとめ
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