IRニュース:フィスコが重要な内部統制上の不備、JT550億円配当金受け取り など(2019.3.28)

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※昨日は年度末という事もあって、IRが大量に出たので、気になるIRをニュースとしてまとめたいと思います。

フィスコ 内部統制に開示すべき重要な不備!

まず特に気になったのは、フィスコ(株式コード:3807)が出した「財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ」というIRについてです。

これによりますと、2018年12月期の「内部統制報告書」において、同社に「内部統制上の重要な不備」があったということです。内容としては、フィスコが昨年運営を譲り受けたZaif財産管理状況に問題があり、利用者財産の分別管理が不十分であったことを主に上げています。

Zaifといえば、暗号資産(仮想通貨)取引所としてはかなりの老舗ですが、元社長による不透明な運営体制や、脆弱なシステム、そして昨年10月に発生したハッキングなどで顧客からの信頼を失っていたところに、同じく取引所を運営するフィスコが運営を引き継ぎ、現在に至ります。

元々フィスコ自体、自己資本比率が10%台と、お世辞にも財務が健全な会社とはいえないのですから、フィスコ側の体力が持たなければ、再びZaifの運営主体が変わるかもしれません・・・。

 

JT 550億円の配当受け取り大儲け!

たばこの世界的大手 JT(コード:2914)は、海外子会社からの配当金550億円を受け取ったことを開示しました。今期の元々の予想最終利益は3,700億円でしたから、これに約550億円が上乗せされることになります。

昨年、一昨年には特にこうした配当金はなかったので、JT株主にはうれしいサプライズとなりました。

日本取引所グループと東京商品取引所が経営統合に基本合意

東証・大証などを束ねる日本取引所グループ(JPX)が、商品先物取引所を運営する東京商品取引所(TOCOM)に対してTOBをおこない、今年10月にも経営統合する方向で基本合意しました。(ソース:株式会社日本取引所グループと株式会社東京商品取引所の経営統合に関する基本合意について

TOBは今年の6月から開始され、9月までに買付を完了。買い付けに応じない株主には、スクイーズアウトと言って、強制的にある一定の水準で買い取りを行う形式で、JPXはTOCOMの全株を取得する方針です。

日本の商品先物取引は、海外に比べて低調で、かつ年々取引額が減少しているということなので、これを機に、商品相場の復興を図りたいようです。

まあ、一番いいのはビットコインの先物扱う事なんですけどね。

 

その他の注目IR

ユナイテッド株式会社(コード2497)メルカリ株を一部売却。売却益7億円。ここの会社はメルカリ株を大量に持っていて、今回売却した23万株はほんの一部。昨年12月末時点での保有株数は約1000万株と、第2位株主だ。

LINE(コード3498)新たに代表取締役を追加選任。新たに選任されたのは、CWOの慎(シン) ジュンホ氏。CWOというのはChief WOW Officerのこと。全くもって謎の役職だ・・・。

 

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