初めての「海外株式課」タグが使われる時が来ました(笑)。
海外株、特に米国株というのは前々から少しずつ投資はしてみたかったのですが、いざ投資してみても、米国市場の動向が分かりにくいこともあり、なんかわかんないうちに下がってて手放す・・・といったようなことを繰り返してきました。
しかし、今年米国市場に上場予定の企業は、日本人の我々でも知っている有望企業ばかり。米国株専門に投資情報を発信している廣瀬隆雄氏もこのようにツイートしています。
いま、「まな板」の上には、すごいべっぴんさん達が乗っかっています。リフト、ウーバー、ズーム、ピンタレスト、スラック、エアビー、ウイワークなどです。ヨダレが垂れるような面々。
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2019年3月23日
今ここに上げた企業のほとんどは、日本人の我々もその名を聞く企業ばかりです。一応一社ずつおさらいしつつ、今後の動向を考えてみたいと思います。
1.UBER(推定企業価値720億ドル)
UBERといえば、配車アプリの運営企業として非常に有名ですが、この企業といえば今まで「ユニコーン企業」つまり、未上場ながら10億$以上の価値があると見込まれる企業の一角でした。
2018年時点の推計では、およそ8兆円(720億$)と莫大な企業価値があるとされています。これをそのまま株式の時価総額に置き換えるなら、アメリカの企業の中では130位前後というランキングになります。同規模の企業にはゴールドマンサックスやモルガンスタンレー、デュポンなどそうそうたるメンバーが名を連ねます。
そしてこの度満を持して米国証券取引委員会(SEC)に上場を申請、上場先にNY証券取引所を選択し、4月以降さらなる手続きを進めるとしています。(ソース:ウーバーが上場先にNY証取を選択、今年最大規模IPOか-関係者(Bloomberg))
2.LYFT(推定企業価値151億ドル)
UBERのライバルLYFTも、UBERに先行する形でいよいよ今週(3/29)に上場を迎えます。LYFTは、日本の楽天から多額の投資を受け、ライバルUBERを猛追しています。実際に使った方の記事によれば、UBERよりも料金が安く、使いやすいとの評価もあります。また、UBEREATSなど、人を乗せる以外の方向に進化していくUBERに対し、あくまで人の輸送に特化している点も特徴です。
UBER VS LYFTのシェア争いについては、LYFTがUBERを徐々に飲み込んでいるというニュースもあり、勢いはLYFTの方にあるのでは?と考えることもできます。
上場は今週末29日金曜日(日本時間同日夜)ですから、要チェックです!
3.ZOOM(推定企業価値 不明)
ビデオ会議サービスのZOOMも、4月早々の上場を予定しています。ZOOMは個人的には名前を初めて聞く企業になるのですが、アメリカではすでに売上高3.3億ドルを上げる企業で、前年比では倍増とものすごい勢いがある企業です。
また創業者の袁征(Eric S.Yuan)氏は、アメリカの求人サイトによる調査の結果、昨年白人以外で初の最優秀CEOに選ばれるという優れた経営者です。
元々ビデオ会議サービスは先発のサービスが多数あったのですが、ZOOMはネットワーク速度が遅くなっても問題なく通信できる音質の確保など、サービスレベルの高さが他社との差別化につながっているようです。
まだZOOMの正確な上場日程はわかっていませんが、上場時点で既に利益が出ている企業のIPOは珍しい(アメリカのIPO企業はほとんど赤字)ことから、期待は高いです。
4.Slack(推定企業価値71億ドル)
ビジネス上でのやり取りをスムーズに行うチャットアプリのSlackも、現在上場を検討しています。ただし、通常の証券会社を介した上場ではなく、株主の保有分を直接市場で売りさばくという特殊なやり方になるようです。これによって、証券会社側の手数料を節約しようという意図のようです。
また、新株を発行しないことから、既存株主の持ち分を希薄化しないため、創業者などの大株主にとっては有利な情状方法といえます。
Slackは昨年8月段階で、71億ドル(約7800億円)の価値があると算定されており、これが上場以降どこまで伸びるのかは注目です。
5.AirBnB(推定企業価値310億ドル)
日本でも有名となったAirBnBですが、アメリカでは2018年時点で未上場企業の推定企業価値No.2だといわれています。なんとその価値310億ドル!日本円にして3.4兆円に上ります。
もはや説明不要かと思いますがAirBnBについて一応説明しておくと、一般の住宅やアパートの一室に、観光客などを宿泊させる、いわゆる「民泊」の仲介サイトとして大変有名です。
昨年以降CFOが交代したことで資金調達の方針が変わり、それまで消極的だった上場にかじをきったようです。こちらもまだ具体的な上場時期は未定ですが、規模が大きいだけに、大注目のIPOとなるでしょう。
まとめ
ここまで、2019円に大注目となる米国株新規上場企業5社を紹介しました。まだいずれの企業も上場前ですが、まず先陣を切ってLyftが今月末にデビューします。ここ数日は米国株式市場は株安が続いていますが、それをもろともしないであろう優良企業たちがずらりと並んでいます。
これからしばらくはアメリカ株の動向に、目が離せなくなりそうです。
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