仮想通貨徒然草、始まりました。前回は導入ということで妙にエモい感じの記事を書いてしまい増したが、仮想通貨はエモの方が大きくないとやってられないです。トレード下手だし、サービス開発するわけでもないんで。
さて、今回は「世界中から踏み倒されたビットコイン」というお話です。一体なぜ私は世界中からビットコインを盗まれる羽目になってしまったのでしょうか・・・。
チャリンチャリンが夢だった・・・
2014年2月に起きたMt.Goxの事件は、完全にビットコイン価格のバブルを崩壊させてしまい、「買って持ち続ける」というスタイルの投資ではもはやリターンを上げることができなくなりました。ちょうど現在(2019年)と同じ状況です。
価格が上がらないならば、何とか「ビットコイン自体を増やすしかない」ということで、仮想通貨関係の投資情報を集めていました。そんな中見つけたのが「ソーシャルレンディング」でした。
数日間~数か月間ビットコインを人に貸すことで、数パーセント増えて返ってくる!まさにチャリンチャリンです。
ちなみに、私が当時使っていたのは「BTCjam」というサイトです。探してももうありませんよ。潰れましたから。
「デデーン」
貸しても貸しても返ってこない
このサイトを利用していた人々は、まさに多国籍。アフリカ人、アジア人、ヨーロッパ人、アメリカ人・・・本当に世界中から集まってきていました。
特に驚いたのはケニアから参加している人がいたことです。ケニア人なんて、今まで生きてきて、会ったことも話したこともありません。
そんな人に、私はホイホイと金を貸していきました。だって面白そうだったから。あと、当時のビットコイン相場があまりにしょぼく(1BTC=3万円とかの頃)、0.01BTC位なら別にいいかというノリだったのもあります。まあのちに数万円になるんですけどね!
これが私から借りた金を返さなかった男だ!
アルバートくん。0.01ビットコイン返そう?もうサイト無くなっちゃったけど。
世界中から踏み倒されたビットコイン
私からビットコインを踏み倒したのはケニアのアルバートだけではありませんでした。もうサイトが消えているので履歴をとることは不可能ですが、こちらで残している記録を頼りにみていくと、同じくケニアのニャベリという男の他、ウクライナ、ドイツ、イギリス、アメリカ、インドネシアなど世界各国、総額なんと0.67BTCものビットコインが、踏み倒されていたのです。
私はできる限り、人種差別、国籍差別をすべきでないとは思いますが、もしこれが日本人だけのサイトだったら、ここまで踏み倒されたかなあという印象はぬぐえません。
BTCjam何がダメ?
私のように踏み倒された貸し手が徐々に資金を引き揚げるようになったことが原因かはわかりませんが、BTCjamは2018年7月を以てその運営を終了してしまいました。
私なりにBTCjamが失敗してしまった理由を分析すると
・信用ある借り手を選別する仕組みが不十分だった
・債権債務を確実に履行させる仕組みができていなかった
・アフターフォローがほぼなかった
という3点に尽きるように思います。
一応借り手としての信用力を評価する仕組みとして、友人からの推薦コメントとか、過去に貸した人からのコメントがみられるみたいなのはありましたが、そもそも全員がグルだったりして、全然あてになりませんでした。
また、借り手の返済が滞ってきた場合に、なにがしかの仕組みで資金をロックするとかそういう仕組み(というか作れなかった)もありませんでした。まあ、リアル銀行口座と紐付けるとなると途端にハードル上がりますからね。
最後に、アフターフォローについても「最近あなたパフォーマンス悪いですよ~大丈夫ですか~」みたいなふわっとしたメールしかもらえませんでした。
その後
BTCjam自体は閉鎖されてしまいましたが、仮想通貨のレンディング自体は結構盛んにおこなわれています。
ただし純粋なP2Pではなく、Poloniexなどの取引所が信用取引を行いたい借り手と、通貨をたくさん持っている貸し手とを仲介するというやり方です。
取引所が仲介しているので、期限が来たら機械的に貸し手にお金を戻してくれます。まず貸し倒れはありません。借り手にしても、借りた通貨はトレードにしか使えない(借りた分の残高はロックされ、出金できない)ので、持ち逃げのしようがありません。
先日私も手持ちのFactomをPoloniexに送金して貸し出したところ、たったの数日で数千円分も増やすことができました。
かつてに比べて、はるかに便利になったなあと思います。
さて、次回は・・・?
さて、次回のお話は・・・「消えた取引所」です。コインチェックやZaifの対応が不誠実だと文句を言う人たちに私はいいたい。ある日突然取引所が消えて途方に暮れたことがあるのかと!
お楽しみに。
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