ダイヤ通商限りの単発企画と思いきや、まさかの2回目「ここなら君も大株主」。
この企画は、「できるだけ安い金額で四季報の大株主欄に名前を載せるには?」という趣旨の元、全国津々浦々の超小型株を訪ね歩く企画です。
第2回の今回は、株式会社 ホーブ(コード:1382)です。
この会社は、夏は自社栽培の、冬は仕入れたイチゴを販売しています。このほかに馬鈴薯の販売も行っています。
なぜこの会社を取り上げたかというと・・・もうすぐクリスマス!
クリスマスといえば、クリスマスケーキ!ケーキといえばいちご!ということで、クリスマス関連銘柄の一つかなと(そんな銘柄ないやろ)。
ここの時価総額はなんと、東証1・2部・マザーズ・ジャスダックを含めた全銘柄で最も低い約7億円となっています。7億円ということは、700万円で総株式数の1%を取得して「株主提案」を行うことが可能になります。
そもそもこの会社大丈夫?
通常、これだけの低時価総額の企業には何か大きな問題があり、「継続企業の疑義に関する注記(疑義注記)」または、「継続企業の前提に関する重要な事象(重要事象)」がつくことが多いのですが、ホーブについては、これらはありません。
ただし、有価証券報告書には
「当社グループは継続して営業損失及び当期純損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております」
とあるとおり、同社は2016.6月期~2018.6月期までの3期連続赤字を計上しています。ただ、現時点で現預金が約2億円近くあることや、今期(2019.6月期)及び来期(2020.6月期)とも、若干の黒字予想となっていることから、当座は大丈夫ではないかなと思います。
ただし、現預金がこの1年で1億円も減ってしまっていることから、まだ予断は許されない状況かと思います。
大株主になるには・・・?
さんざん不安をあおっておいてなんですが、いよいよ同社の大株主を見てみましょう。
2018年6月末時点での大株主ランキングは・・・
株主名 | 持株数(千株)・持株比率(%) |
---|---|
高橋巖 | 305(40.0) |
(株)ノースライン | 61(8.0) |
高橋ゆかり | 22(2.8) |
花房太郎 | 17(2.2) |
酒井直行 | 17(2.2) |
鈴木直則 | 16(2.0) |
北海道銀行 | 16(2.0) |
岡村利治 | 10(1.3) |
みずほ証券 | 8(1.0) |
宮本一尊 | 8(1.0) |
となっており、10位の宮本氏の保有株数(有価証券報告書による正確な保有株数は8,100株)を上回れば、四季報に載る可能性が高くなってきます。
ホーブの株価は、12/17の終値で909円となので、909円×8,200株≒7,453,800円あれば、宮本氏を追い抜き、晴れて第10位株主として次号の四季報に掲載される・・・はずです。
ホーブの浮動株は同じく2018年6月末の時点で全体の30%、つまり20万株以上存在しているので、市場で普通に買い集めても、大きな混乱は起きないのかなと思います。
まとめ
ホーブは、ちょっと業績的に厳しいので、全財産を投ずるのはお勧めしませんが、東証の全銘柄で最も安い金額で四季報に載ることができますので、話のネタにやってみてはいかがでしょうか。
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