四季報2018秋号全部読む!前回は銀行をかなり雑にスルーしてしまいました。関係者の皆様申し訳ございません。前回も書きましたが、規制が厳しいうえに、発展性のある業界とは思えないので・・・。
さて、今回でついにこの企画も50回です。各業界の概要がざっくりつかめればと思ってみてきた四季報秋号も、大分残り少なくなってきましたが、今回はリースなど、その他金融株を見ていきます。某大物投資家の名前が出てきたりして。
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~ここまでの投稿~
第49回「スルガ銀行の再建どうスルガ?(裏日本弁)」
第48回「イオンの株価はちょうどいイオンど(温度)?」
第47回「五大商社の瀟洒 (しょうしゃ)な日々」
第46回「任天堂の成長のSwitchが止まらない!」
第45回「パラマウーンと株上がれ!」
第44回「梅の花の料理でうめぇのは何?」
第43回「ダイヤ通商早くダイヤミックな上昇を!」
第42回「日産は会長逮捕で大ゴーン乱」
第41回「ゆうちょ銀行株は安定してて良いって言うっちょ?」
第21~30回まとめ 第31~40回まとめ
第11~20回まとめ 第1~10回まとめ
番外編①「あの不動産企業は今」
番外編②「ピーター・リンチの株式分類法とは?(前編)」 ③「同(後編)」
番外編④「銀行・証券・保険株の用語を調べてみた」
ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)
・同業他社と比較してPER、PBRが低いこと
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
・その他時事ネタ
あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。
また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。
8566 リコーリース ~ 8596 九州リースサービス【その他金融※一部証券・商品先物】
8570 イオンフィナンシャルサービス 市況関連株 イオン系の銀行持ち株会社。私の勝手な推測では、今後地銀や信金が持っている預金はどんどんこうした流通系銀行(セブン銀行やローソン銀行など)が奪っていくと思う。消費の改善を受けて最高益。成長率10%近い。株価は下げ止まりか。
8585 オリエントコーポレーション 市況関連株 信販業界の老舗。大株主第四位の「小手川隆」さんこそがあのBNF氏。株界のイチローやね。株価は夏に底値を付けてから徐々に復活。損切りされたらやばいもんね。
8591 オリックス 市況関連株 リース、生命保険、不動産など多角化。イチローを輩出したオリックスバファローズの親会社。順調な利益成長で連続増配を達成。10月末に配当性向を30%に引き上げることが発表された。
8600 トモニHLDG ~ 8747 豊商事【銀行/証券・商品先物/保険】
8601 大和証券グループ本社 市況関連株 国内2位の大和証券を中心とするグループ。配当性向50%。400億円上限に自己株買い予定。配当利回りは4%を超える。証券会社の株だけあって、市場平均と同じような動き。
8604 野村HLDG 市況関連株 国内最大の証券会社。ネット専業証券が定着して久しいので、従来型の証券会社に大分追いついてきたのだと思っていたら、全くそんなことはなく、証券、銀行、保険を丸ごと含んだSBIホールディングスでさえ、ここの足元にも及ばない。
ちなみにごく個人的な話になるが、以前我が裏日本に赴任してきたここの社員と少し話したことがある。彼の言葉の端々に裏日本を馬鹿にした感じがあったので、それ以来あまりいい印象は抱いていない。彼らは自分で売買しない(できないのは仕方ないが)癖に、投資家に銘柄を勧めるのはおかしいと思う。
個人的な感想が続いたが、配当利回りはライバルの大和証券Gに及ばないし、株価もさえない。投資するなら、大和だろう。
8628 松井証券 市況関連株 インターネット専業証券の大手。配当利回りが記念配当込みでとんでもないこと(6%以上)になっている。もうネット証券は業績の成長が頭打ちということがわかる業績推移。もうこれ以上既存の大手からシェアを奪うことはできないのか。
損保大手三社比較してみた
損害保険の大手三社、SOMPOホールディングス、MS&ADインシュアランスグループHLDGS、東京海上HLDGSの業績を比較してみました。
東京海上とMS&ADが二強で、少し離れてSOMPOホールディングスという構図です。ちなみにMS&ADは、「三井住友海上火災保険」と「あいおいニッセイ同和損保」の略ということになります。いかに多くの企業が合併してできているかがわかると思います。
採算的には、首位の東京海上がかなり良好です。配当利回りも同じく東京海上が高くなっています。
各社のチャートを見てみましょう。
青が東京海上日動、赤がMS&AD、緑がSOMPO、黄が日経平均です。
SOMPOホールディングスは鞘取りができそうなほど日経とピッタリの値動きをしてますね。どの会社もあまり大きな動きはしていませんでした。
8697 日本取引所グループ 低成長株 東証などの取引所を運営。自己資本比率が0.7%しかないがこれでいいのか?営業利益率は59.5%と大変高いが、比較対象がないので、これがいいのか悪いのかさっぱりわからない。チャートは日経平均とほぼ同じ値動き。鞘取りしたら面白い。
8698 マネックスグループ 市況関連株 ネット証券大手。海外にも子会社をもつ。最近ではコインチェックを買収し、先月から営業が全面再開している。次回仮想通貨バブル(2020年ごろ?)へ向けて、狙っていきたい存在。仮想通貨は税金が50%だが、株は20%で確定申告の必要もない(源徴ありなら)。値動きは、株よりも仮想通貨との相関性が高まっている感。まあ、ここは短期じゃないでしょう。
8732 マネーパートナーズG 市況関連株 FX大手。大和証券グループ傘下。ここも仮想通貨交換所を運営。しかし良くも悪くも影がうすい。もうちょっと存在感を示さないと、次回バブルに乗ることはできない。チャートもすっかり落ち着いてしまった。
まとめ
今回は証券、その他金融、損保などの銘柄を見てきましたが、どうしても仮想通貨関連の銘柄が気になってしまいます。次回のバブルは、いつ来るんでしょうか・・・。
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